今回はTPPと共に進められている道州制について、推進派の主張を見てみたいと思います。
但し、自民党の骨子を見てみたのですが、余り詳しく書いていませんでした。なので道州制推進の本家ともいえる道州制推進連盟の主張を見てみたいと思います。
これは維新の会と関係の深い団体の意見ですので、自民党の進める道州制と必ずしも内容が同じという訳ではありません。
●道州制推進連盟の主張
今、なぜ道州制か?
これによれば現在の日本には少子高齢化、財政問題、グローバル化、住民の意識の多様化等の危機が有って、これを乗り越える為にも道州制が必要だと主張しています。
では、道州制によって、どうやってこれ等の問題を解決出来ると主張しているのでしょうか?
●少子高齢化→ 付加価値のある仕事を創れば良い
えーと...
結局、道州制になると何故、人口問題が解決するか何処にも書いて無いです。それどころか、地方の人口流出による人口減少には、「もっと人口の少ない国もあるので決してご心配なく!」と書いてありました。意味がわかりません。
●財政問題→二重行政の合理化によって50兆円削減出来る。
これには度肝を抜かれました。2013年の日本の国家予算が92兆6100億円だそうですから、半分以上削減出来るんですね。これは凄い、是非やってもらいたいですね。しかし、平成23年度の予算が国債費が21.5兆円、地方交付税交付金が16.7兆円、社会保障関係費用が28.7兆円、その他24.5兆円。絶対必要なのが国債費と地方交付税交付金。これで約40兆円で終わりですよ。社会保障とか全くやる気が無いようです。これって二重行政とか関係無くありませんか?しかも凄いのが将来的には無税国家も夢ではないと書いてありました。夢を見すぎです!
●グローバル化→海外と各地域ごとに対抗する為には道州制が必要。
これも全くおかしいですね。これから海外と戦おうと言うのに、一致団結しないで個別にぶつかろうと言うのですから何を考えているのかわかりません。
●住民の意識の多様化→道州制により個別に対処出来る。
これも意味がわかりません。そもそも住民の意識が多様化する事が何故危機なのかも分からないですし、道州制になるとどうして解決出来るのかも分からないですね。例えば千葉には千葉の埼玉には埼玉の特色が有るわけですが、道州制になるとそれが無くなると思うのですが、どうでしょう?
このように主張していることが支離滅裂で良く分からなかったです。そもそも道州制は元々バラバラの国や地域が何とかして集まっていく為のものであって、日本のような同一性の有る国が何故、バラバラになる必要があるでしょうか。
後、笑ったのは大阪都構想があったからでしょうか?東京と大阪はそのままで道にも州にもなっていませんでした。
道州制にする必要は本当に有るのでしょうか?
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