そうまサイエンスカフェ

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活きた知識、これからの知識、計測技術の習得の学ぶ場

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検出器の特性を理解することは大切なこと。
私の愛用のチャッピー検出器の特性は、温度変化に弱いが高精度というのが特性。
温度管理さえ出来ればベストのパフォーマンスを得られる。
そこで、チャッピーの特性を活かすために、低温の常温化を図る必要があった。

今回、自宅の冷蔵庫を活用して測定の実験をしてみた。
 下の画像は、室内(約27℃)で測定した結果(左)と冷蔵庫(常温庫約3℃)で同じ試料を同じ時間測定したもの。低温の方が分解能は向上しました。

 
  下の写真は、自宅の冷蔵庫の棚を取り外し、常温庫化(約3℃)を図りました。
 

安定した計測ができそう、愛用のチャッピー検出器にどんどん働いてもらいます。

  

冷蔵庫が使えないとのクレームが…。
う~ん、専用の冷蔵庫があれば...。

             チャッピー検出器(市民測定器)の御礼

 チャッピー検出器の開発中、開発にかかる資材購入費に苦慮しているところ、同じ地元ボランティア団体の相馬遊楽応援団様より、そうまサイエンスカフェに全国から寄せられた善意の寄付を子供たちの放射線対策費としていただきました。それを、家庭用食品検査器の開発資材としてチャッピーさんに届けさせていただきました。

おかげさまで完成いたしました。

 全国の皆様、そして、趣旨に理解いただいた相馬遊楽応援団様、改めて御礼申し上げます。

 御礼状と成果報告については、既に相馬遊楽応援団様に報告しておりましたが、改めて自分のブログでも報告すべきと思いましたので、報告いたします。

下記のリンクに報告内容が掲載されていますのでご覧ください。
http://ameblo.jp/koueidoboku/entry-11442385737.html


 私はこのチャッピー検出器を市民測定器と呼びます。

 それは、この検出器には全国の有志、福島を想う気持ち、子供たちを想う気持ちが込められている社会性がある検出器だからです。

 チャッピー検出器とは、私たちが地元で計測機の技術指導をいただいているチャッピーさん(高周波回路エンジニ)が開発した検出器です。

 最近のこのブログは、チャッピー検出器とベクモニの測定の記事となっています。ご了承ください。

 チャッピーさんは、子育て世代が家庭で子どもたちに安心して食べさせられよう気軽に食品を測るために何とかできないのだろうか。それには安価な検査器でないといけない。

 安価に測るには?
 そして正確に計測できるものはできないだろうか?

そういった趣旨で個人的にDIYの検出器の開発にチャレンジしました。

そして、とうとう今まで一般の市民が手が出なかった放射線スペクトル分析用の検出器が完成することになりました。

 現在、ユーザーが増え、少しずつですが情報交換できる環境ができてきているようです。

・チャッピー検出器のツイッター
https://twitter.com/tokutokugeiger

・チャッピー検出器&ベクモニ レビュー
http://www.mikage.to/radiation/chappy_bqmon.html

・チャッピーユーザーのブログ
http://kinoko0725.blog68.fc2.com/blog-entry-1464.html

iMetry iPad用γスペクトロメトリー・ガイガーカウンター
http://w.livedoor.jp/imetry/
非公式で紹介されています。

このような情報交換は、自ら正しく測るうえではとても大切だと感じます。

私個人的には、チャッピーオリジナル遮蔽箱が大好きです。
http://ameblo.jp/chappy-diy/entry-11275494551.html
無機質な鉛を室内に置いても違和感ないよう、インテリアに合うよう木工細工で囲んだ遮蔽箱は、家族も受け入れてくれいました。^^

 完成に至ったのは、皆様の支援とチャッピーさんの並々ならぬ決意と努力の結晶だと思います。

そして、
 普通だったら、単なる個人的なDIY検出器でこんなことできるんだ程度で終わり、自然消滅する物だったのかも…。

 しかし、
 この検出器にチャッピーさんの子や孫を想う気持ち、愛情がこもっているからだと思いますが、不思議に理解者が現れました、

 チャッピーの名前で製品化したのもその表れだと思います。(チャッピーとは開発者の愛犬の名前です。)

やはりこの検出器は社会性がある。


全国コミュニティライフサポートセンター発行 
Juntos(ふんとす)に詳細が掲載されていますので、開発経過をご覧ください。
http://www.clc-japan.com/juntos/j05.html

製品化以前は、「シンチスペクトリ・そうま」と称していました。


【震災丸2年】
あれからもう2年が経とうとしています。

追悼慰霊祭の準備も始まっている。

個人的にこれまでを振り返ると、

当時は消防団員だった。退団して1年。

合羽姿に背中にチェーンソー。

道を塞ぐ倒木を切り開きながら…。

泥まみれ破けた合羽にガムテープ…。

無我夢中で仲間たちと…。

こうやって改めて思い出さないと出てこない。

すっかりもう過去のこと…。

人は、こういった忘却のメカニズムにより、壮絶な経験をいつしか忘れられ、通常の生活を取り戻すのだろう。

このこと自体は、当然、否定することではないでしょう。

ただ、原発事故による放射能被ばく…。

私たちは無防備…だった。

知らないことが多すぎた。

見えない放射線の恐怖、不安。

怖がる大人たちを察して、不安がる子どもたち、その時の光景は今でも忘れられない。

それが今の活動へと繋がっている…。

これは過去のことではなく現在進行形だからなのだろう…。

以前は、何がしたいの?まだ夢見ているの?と揶揄されることも度々…。

ただ、正しく測りたい、正しく知りたい…。

それが原点。

右往左往、手探りの中。

仕事、地域活動、研究等々…。

無理がたたり、いつしか身体に変調…とうとう昨年入院。

家族、職場、仲間に大きな迷惑と心配を…。

家庭を犠牲にしながらすることだろうか。

本末転倒とは私にぴったりの言葉…情けない限りです。

そういえば、山脇先生にお会いした時、滅私奉公では続かない、活私開公で!と言われた。
「公共哲学からの応答 ─3.11の衝撃の後で」
http://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480015327/

それを思い出す。

出来るか分かりませんが、素直に、努力します。

そして、今度はPM2.5問題…。子どもたちの健康被害が懸念される。

更に環境問題対策が必要となってきた。我が家では空気清浄機とマスクぐらいかな…。

これまで、多くの方々に協力していただきました。

ありがとうございました。

今後ともよろしくお願いします。

参考

ベクモニ2011
http://blog.livedoor.jp/kabuworkman-becqmoni/


製造販売 FUIJAPAN
http://www.fuijapan.jp/%E3%83%97%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%83%AA%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B9/2012%E5%B9%B411%E6%9C%8828%E6%97%A5/

 
チャッピー検出器の自作校正線源を使いスペクトルをとってみました。
自作の校正線源(市販の「やさしお180g」+「汚染土壌」 )
食品など測定する前に必ずエネルギーの位置がずれていないか確認するため、校正を行います。



Cs134とCs137のセシウム三兄弟の山が分離されています。また、やさしおのK40の位置もOKです。

今度は、
基準値に近い試料を作るため、粒の揃った少し粗めのきれいな砂を水で洗いながら天日干し乾燥させ砂の試料を作ってみた。



これをゲルマニウム半導体検出器で計測依頼をして測ってもらった結果、約300Bq/kgでした。
残念ながら基準値ぎりぎりの100Bq/kgの試料は作れませんでした。
とりあえず、この試料をチャッピー検出器で計測してみます。


こんな感じで計測します。写真は空のU8容器です。

計測15分経過のスペクトル
色の濃い部分はバックグランドです。まだ、セシウム領域の反応はないです。


1時間経過
セシウム領域に変化が、
セシウム三兄弟らしき光電ピークが出現


2時間経過
山がはっきりしてきました。
300Bq/kgのセシウムについては2時間程度で汚染の有無が判別できそうです。
簡易食品検査スクリーニングに使えそう。



今度は、NDの米ぬかを測定してみました。

20分計測
バックグランドとほぼ重なっています。
 

3時間後
バックグランド部分も白抜き表示にしてセシウム領域のバックグランドとの差を色つきで表示
バックグランドとほぼ同じ


 

さらに5時間
バックグランドとほぼ同じです。




こんな感じでスペクトルで汚染状況を確認できます。
ベクモニはベクレル表示もできますが、個人的な意見ですが、正確な数値を求めるなら数千万円のゲルマニウム半導体検出器など高額な機械でしたほうがいいと思いますので、数万円のチャッピー検出器の計測数値は参考程度としてください。これまでやってきてスペクトルでの判別が一番簡単です。個人的感想ですが。

 最近、核実験の話題がニュースで流れ始めました。まったく困ったものです。空間線量計のモニタリングポストがたくさん設置され何かあればすぐに反応してくれるので安心ですが、核種を分析する機械はまだ少ないようなので、チャッピー検出器とベクモニ2011で定期的に空間スペクトルを測っておく必要が出てきたような気がします。どうやって測るか少し考えてみます。


  
  

mikageさんによるチャッピー検出器、ベクモニ2011の設定、使い方が説明されています。
どうぞ参考にしてください。

チャッピー検出器&ベクモニ レビュー
http://www.mikage.to/radiation/chappy_bqmon.html

補足
マイクレベルの設定も必要なので補足します。
マイクレベル=45
特にAGCは必ずチェックを外してください。正しく測定できなくなります。

録音のマイク設定
プロパティを開く
 

カスタム AGCは必ずチェックを外してください。
   
  
マイクレベル=45
 

詳細を確認
 
参考
チャッピー検出器(製品版)のBLOG
http://p.twipple.jp/user/tokutokugeiger
 
 
 

本日、飯豊公民館でアルプスOBによる子供の電子工作教室開催

 

初めは乗り気じゃなかった長女も
 
 
オルゴール完成!
テレビのリモコンで音色が変わる工作が楽しかったと

大喜び!!

さすがアルプスOB、自宅からテレビリモコン持ってく来るよう言われていたので、どうするのかな?と思っていたら赤外線回路が組み込まれ、我が家のリモコンで音色が変わり、びっくり!

貴重な成功体験ありがとうございました。

こちらの、セシウムテスタの説明会は、本日、市内幼稚園の運動会と重なり、参加者は少なかったですが、開発コンセプトから一般的な食品検査器との感度差を説明しました。
 感度を上げると値段も上がる。どこまでの感度を求めるのか。一般家庭で使うには、ある程度の感度を犠牲にして安価に抑え、計測技法、テクニックで統計誤差を少なくする方法がベターなのではないだろうか。
 
  
  

 

10月14日(日)
 市内の飯豊公民館でアルプス電気OBによる小学生対象のキッズ工作が開催されます。
 アルプス電気といえば今話題のiphoneの電子部品などを製造している技術力ある一流電気会社です。
 残念ながら相馬市から撤退してしまいましたが、全国各地から召集された一流のエンジニアたちが退職を迎え、残られた方が相馬市に定住されています。
 これまで会社を支えてきたエンジニアの方々が、ものづくりの面白さを子供たちに伝え、将来を担う子供たちの人材育成を図るため、相馬市でキッズ電気工作教室を開催しています。
 長女もこの教室に申し込み電子工作を体験させる予定です。

 同時開催で、今回、同じアルプス電気OBのChappyさんが開発されたセシウムテスタの説明会を開催します。
 
 こういった技術を身に付けた方は、いろいろな形で社会貢献できるのでうらやましいです。

うちの子供たちも、将来何らかの技能を身につけて社会貢献できる人になってほしいです。


 

自宅で手軽に食品や土壌の放射能をチェック!・・・パソコンを活用する家庭用セシウムテスターです.
作りましたご覧ください。
http://www.youtube.com/watch?v=rE1bp16vWhM


開発至った経過が雑誌に掲載されました(PDF)
http://goo.gl/43S1O

仕様書(旧名称)(PDF)
http://goo.gl/w3lA9

  いつまた起きるか分からない「想定外の事故」、危機感を持った大人たちが頑張りました。
アナログ回路の熟練のプロ、
ソフト開発のプロ、
核物理のプロ
この連携なくして成就しませんでした。
それぞれのプロがボランティアで協力し合い、核種分析ができる手軽な家庭用検出器がこれから必要ではないのか。と、自分たちの持っている技術を後世につなぐために作った自身作です。
特に検出器本体開発のChappyさん、ベクモニの開発者は大変苦労して開発されました。

感謝の一言です。


 小さな子供を持つお母さん達の心配事・・・それは・・・毎日食べる食品に放射能汚染はないか?、
自分達で「正しく計ろう!手軽に計ろう!」を目指して・・・放射線スペクトル解析の電子工作DIYも含めた福島県民の地域ボランティア活動です。
通常、食品検査器は高圧電源を使いますが、家庭では高圧電源は怖いので、高圧電源を使わない検出器にこだわりました。

現在は、原発事故当初から比べ、大型の食品検査器などで検査された食品が流通して、以前ほどベクレルを計測できる機器の需要は薄れていると感じています。
だからといって、検出器開発を止めていいのだろうか。
私たちは、今だけを考えていればいいのだろうか。

あの時、私たちがパニックになり検出器もなく右往左往したあの時、あの思い。
災害は歴史を学べば定期的に起こるのは分かります。今後どのような有事があるか分かりませんが、危機感を持った私たちが最後まで完成させ、検出器と計測ノウハウを含めた知識を後世に残しておくことは必要なのでは。
歴史は繰り返されるとよく言いますが、将来同じことが起こった際、子や孫たちが冷静に対処できる一助となればと願いつつ...。

国が放射線教育を進めています。
とても重要なことと思います。

この検出器は、シンチレータに入光した放射線を光として捉え、それを電気信号としてパルス音で変換されるので、その音で放射線を聴くことができます。

代表的な桐箱とドライアイスで放射線を"見る"
この検出器で放射線を"聴く"
ベクモニで放射線のエネルギーを計測しスペクトル解析を"体験"する
といった用途もあると思います。

万が一また同じような事故があった時、市販の検出器ではμSvしかわかりませんが、
これは核種まで分析できます。ヨウ素に反応があったら下手に移動しないで、子ども
たちをコンクリート壁の建物へ避難させ無用な被爆を避けさせてください。

あの時、この検出器が欲しかった。と、しみじみ思う。(これが今回の事故の教訓です。)

以前は、「シンチスペクトリ・そうま」と呼んでいましたが、名称はChappy検出器に統一します。
開発者チャッピーさんのブログ:http://ameblo.jp/chappy-diy/

そうまサイエンスカフェもよろしくです。:http://ameblo.jp/pon321321/
問い合わせ:pon321321@gmail.com

そうまかえる新聞もよろしくです。http://soma-kaeru.com/


百槻の消防団員が所属している相馬市内の社会人サッカーチームが県大会で優勝。
東北1位になれば全国大会出場できる頑張れ!
彼のおかげで地元小学校での消防団方部別対抗リレーは6連覇中
とにかく走るのが速い俊足の団員です。
こういう嬉しい記事は良いものです。

相馬SC優勝 福島民報カップクラブサッカー 6年ぶり3度目 グロリーズ福島下す

 福島民報カップ第19回全国クラブチームサッカー選手権県大会は5日、福島市の十六沼公園サッカー場で決勝が行われた。相馬SCがグロリーズ福島を2-1で破り、平成18年以来6年ぶり3度目の優勝を果たした。
 多彩な攻めを見せた相馬SCは、MF中井庸平が前半に挙げた2点を守り切った。グロリーズ福島は後半2分にMF古山淳一が1点を返したが、追い付けなかった。
 県サッカー協会、福島民報社の主催。10チームが出場し、4月からトーナメント戦を繰り広げてきた。優勝した相馬SCに福島民報カップが贈られた。相馬SCとグロリーズ福島は9月15日から青森県五戸町で開かれる東北大会に出場する。

■中井2発
 ▽決勝
相馬SC 22-01 グロリー       0-1  ズ福島 
▽得点者【相】中井2(前5分、前14分)【グ】古山(後2分)
 【評】炎天下の中、前半は県社会人リーグ1部の相馬SCが、同リーグ3部のグロリーズ福島を攻撃面で圧倒した。前半5分にFW針ケ谷貴由が左サイドから上げたセンタリングにMF中井庸平がヘディングで合わせて先制し、同14分には再び中井が右足で追加点を挙げた。カウンターで反撃するグロリーズ福島は後半2分、ゴール近くでパスを受けたMF古山淳一がドリブルでペナルティーエリア中央に切り込みシュート、準決勝に続き2日連続でゴールを決めたが、あと1点が遠かった。前半のシュート数は相馬SCの10本に対し、グロリーズ福島は1本。後半は互いに運動量が落ち、3本ずつだった。

■前半勝負の作戦奏功 東北大会「絶対負けられない」 
 相馬SCの優勝は平成17、18年に続き3回目。19年以降は東北社会人リーグ2部に所属していたため、同大会には出場していなかった。
 暑さが選手の体力を奪うと考えた桜井一裕監督は「前半は全力で攻めて10分以内に点を取る」と目標を掲げ、選手は期待に応え2点を奪った。試合終盤には足が止まりかける場面も見られたが「厳しい気候条件の中、集中力だけは最後まで切らさなかった」と選手をたたえた。
 東北大会は17年が2回戦敗退、18年は準優勝したが、全国大会出場は逃した。今回に懸ける思いは強く、桜井監督は「全国の舞台に立つまでは絶対に負けられない」と東北で一つしかない枠を勝ち取るつもりだ。
 
 福島民報掲載記事