「演技ができないからやりたくなかった」


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佐々木希主演映画『天使の恋』のワンシーン 


女性ファッション誌『PINKY』専属モデルのほか、グラビア、CM、映画、TVと活躍の場を広げる佐々木希が、映画『天使の恋』(今冬公開、寒竹ゆり監督)で初主演に挑んでいる。同名ケータイ小説の映画化で、トラウマを乗り越え、運命の恋に出会う女子高生の物語。17歳の主人公・理央役を演じる佐々木は「役柄に抵抗を感じるというより、演技ができないからやりたくなかった。主演は無理だと断った」と明かす。

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 事務所関係者らに説得され、「やるしかない」と覚悟を決めた。クランクイン前の1か月半にみっちりと演技レッスンを受け、撮影に臨んだ。「泣くシーンではテストの時に入り込んで泣いちゃうと本番で泣けなくなるから、テストでは少し抑えて演じて、本番で出し切るようにとか、一つ一つが勉強になりました。(該当シーンでは)ちゃんと泣けました」とはにかんだ。

 撮影が進むにつれ、「演技に対して否定ばかりしていたけど、今はちょっと楽しい」という。恋人役の谷原章介の存在も大きい。「映画『ハンサム★スーツ』で一度ご一緒しているので、谷原さんでよかったと思いました。『さっきの演技、すごくよかったよ』と、声をかけてくれるだけで励みになります」。

 現在、21歳の佐々木にとって、女子高校生役を演じるのもひとつのチャレンジ。「10代の肌に見えるように、ツヤを出したいと思うんですけど、忙しすぎて逆に衰えているような気が…」と本人もかなり気にしているようで、「自宅でパックの回数を増やしたり、保湿をたっぷりして寝るようにしたり、マッサージは欠かせないですね」。

 「私も、理央みたいに辛いことがあって落ち込んだことがあった。その時、周りに支えてもらって、明るい方に向かっていったところは、ちょっと似ているな」と作品を通じて自分自身を見つめる余裕も出てきた。「『天使の恋』については大丈夫」という小さな自信を今、少しずつ積み重ねている。