7月3日 さよならキャンディ。 | りんごのゆくえ。

りんごのゆくえ。

*フランスでの日々や旅の感想、ゆるゆる更新*


分けて書きすぎて自分でも収拾がつかなくなったスリランカ編。

もうサクッと終わらせてしまいますね。

最終日まで結局具合が悪く、お土産屋さんで休ませてもらったポムです。
なのでスリランカの名所などはほとんど見ておりません。

でも、1年以上経った今になって思い出すのは
綺麗だったキャンディ湖の夕焼けだとか、1日目のゲストハウスの庭とかで、
唯一とも言える旅行っぽいキャンディアンダンスのことや仏歯寺のことは、
ブログ読み直すまですっかり忘れてたってんだから不思議。
帰ってきた当初はなんとも説明つきにくかったスリランカ旅行ですが
今となっては行かなかった自分を想像できないくらいに
日々の考え方(自分の労り方)に関係しているから本当に人生って何が正解か分からない。



さてさて最終日、ついに空港に戻るんですが、
空港に戻るだけなのに、書くことがいっぱいあるのがスリランカの不思議です。
空港に戻るバスに乗ることがこんなに難しい国に、
数日間の休みで行っちゃいけませんね、ほんと。




キャンディは世界遺産の町です。
観光客はいっぱい来ます。



なのにですね。


空港行きのバスは出ていない。
っていうんです、このクソオヤジ!!!!

※言葉が乱れてしまい申し訳ありません。


順を追って説明しますと、空港行きのバスに乗るために
お土産屋さんを出て、歩いてバス乗り場に向かったのです。
そしたら、広場と大きな建物はあるのですが、肝心のバスが見当たらない。
ここはバス乗り場じゃないのか??市場なのか??
とりあえずトイレに向かったら、トイレの前に子どもがいてお金取られるし、
出てきたら「ペンが欲しいの」と言われるし(ペンの代わりにグミをあげました)
何かがおかしい、とフラフラしていたら
タクシーの運ちゃんに話しかけられたのです。

んで、バス乗り場はどこ?って聞いたら
ここじゃなくてあっち、どこに行くの?と聞かれ、
空港だと答えると、「今日は出ていない」の一点張り。
タクシーに乗って行け、●Rsだ、と乗せる気まんまん!(もういくらか忘れたけど、高い)
でもわたしは信じられなかったので(なんせ日本で調べた時はバスで行けると書いてあった)
とにかくバス乗り場に行く!と一歩も引かない。

おやじはついにキレて
二度と戻ってくるな!来ても乗せないからな!
と捨て台詞!
誰が乗るか!とむかつきながらおやじの元を去り、
しばらく歩くとクラクションが鳴り響いたので、そっちを見ると
さっきのおやじが車で並走して、こっちに向かって怒りながら何か叫んでる!!!!∑(゚Д゚)

なんだよーー怖すぎだよー・°・(ノД`)・°・

やっと広場にバスがいっぱい停まってるところに出るけど、
スリランカの文字は読めなくて何に乗ればいいのか分からない。
とりあえず案内窓口まで歩いていたら、
かなり若い男の子に「あっちでお茶しない?」と話しかけられる。
また何か売る気か!とむかつきつつも、空港行きのバスに乗るから、と言うと
案内の人に聞いてくれて、空港までのバスはあっちだよ、と違う場所を教えてもらう。
そっちに行ったら、今度は「空港行きはあっち」と言われ、
その若いスリランカ人とともに、たらい回しにさせられていたら、
「空港行きは日曜日は出ていない」とバス乗り場の人まで言う。
なんでも、一度コロンボまで出て乗り換えないといけないんだって。

最初のバス停に戻ってきてコロンボ行きに乗ろうと思うけどよく分からず、
もうやるせなさで怒りがこみあげてきて、
まだ「あっちでお茶しよう」と誘ってくる男の子に、
八つ当たり的に「スリランカ人はなんで嘘ばっかりつくの?」と聞くが、
どうやら彼は英語がよく分からないようで伝わらず、
ついに耐えきれなくなり、わたしは逃亡。
近くの人に手当り次第に、「コロンボに行きたい」とアピール。

するとそのガッツを買ってくれたようで、
男の子は笑い出して、「コロンボ行きのバスに乗ろう!」と、バス停まで連れて行ってくれた。
そこでもまだ信じられないわたしは、目の前に並んでいた男の人に、
「コロンボ行きに乗りたい」とアピール。
その男の子はシンハラ語で男の人に聞いてくれて、
その男の人はわたしに、きちんと「空港までのバスを案内する」と言ってくれたので、
その人を信じることに決めたわたし。

その人もわたしの男の子へのうんざり感と、空港に行きたい必死さを理解してくれたようで
「自分の隣りに座れば大丈夫」と言ってくれる。
ついにバスが来たけど、わたしはその男の人にぴったりくっついて、
男の子の入る隙を与えないようにして、最終的には男の子も諦めてバスを降りた。
わたしはひどく怖い顔をしていたと思う。

バスに一緒に乗った男の人は、とても親切な人で、
英語も堪能で(しかし道中シモネタが大半だった)宝石のバイヤーをしていると言っていた。
スーツを着ていたし、こぎれいな格好だったので、怪しい人ではないと思う。
けっきょくキャンディからコロンボまで5時間くらい、その人と話し込んだ。
その中で、スリランカ人は嘘ばっかりつくから嫌だ、
だいたいあの男の子は結局なんだったんだ、という話をしたら
「あの男の子は、君と友達になりたかったんだ。彼は君が空港に行けるか心配していた。ただ、英語があまりしゃべれなかったんだ」
と、ここにきて実は良い人だった事件!!!!!!( ̄□ ̄;)
しかし3時間くらい前にその子と感じ悪くお別れしてしまったので、もう取り返しつかないけど。


そして、コロンボから空港へのバスも、正直その男の人がいなかったら絶対に乗れなかった。
なんせシンハラ語でかかれた行き先をかかげた小さなバスで、乗る時はアピールしなきゃ素通りされて、
さらに定員がいっぱいじゃないかの確認とかもシンハラ語で行われてて
仕組みが全く分からない!でもその人が乗るまで付き添ってくれて、助かった。
本当に良い人に出会えて良かった。

その人がいなかったら、帰れませんでした。



そんなこんなで、スリランカでバスに乗ってみたけど、
ほんとに現地人しか乗ってないし、現地人がそばにいないと仕組み分からないし、
よく帰ってこれたな、ってのが正直な感想です。
時間がたっぷりある人にしか、おすすめしませんよ。
そういえばバス停から空港までも、親切なサラリーマン風の人が連れてってくれました。
紳士的な人もいっぱいいるので、そういう人に頼るのはいいと思います。

見極めが大事です、歯が抜けてる人とか絶対怪しいです。
(例:ローカルマーケットに連れてかれたオヤジや、タクシーの運ちゃん)


はい、以上でスリランカの旅行記はおしまいです。
スリランカにこれから行こうとしてる人、オススメを知りたい人、
なんの役にも立たないでしょう。
でも、怖がらせたいわけではありません。

スリランカ旅行は、変な旅ではありましたが、わたしの人生においては一つの重要なターニングポイントとなりました。
スリランカ自体の魅力は、正直分からなかったです。
なので、そういう意味ではぜひともリベンジしたい!
シーギリヤは、絶対に行きたい!
間違いなく、わたしはまたいつの日か、スリランカに行くでしょう。
そのときは、もっとうまくやれるはずです。

今回のわたしの旅を彩ってくれた、
空港からのタクシーの運転手、ゲストハウスの家族、
クイーンズホテルの従業員、使用人、
ローカルマーケットのお店の人、オーストラリアからの旅行者、
お土産屋さんの夫婦、バス乗り場の若者、バスに乗せてくれたイルフォ、
空港のバスで隣りに座っていた人、バスから空港まで送ってくれた人、
本当に本当に本当に本当に、ありがとうございました。
なんだかんだ言っても、楽しかったです。



ペタしてね  読者登録してね  


人気ブログランキングへ