7月3日 病気的な彼女。 | りんごのゆくえ。

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*フランスでの日々や旅の感想、ゆるゆる更新*


終わったと思っていたでしょう。

スリランカ編。

まだ、終わってなかったのです!ヘ(゚∀゚*)ノ
もう良いよ、ってかんじだよね。
もう1年経っちゃったよ~。





今日は病気的状況での、海外での友達の作り方
分かりやすく説明していきたいと思います!



レッスン1・仲良くなりたい人に近づく

チェックアウトの時間になって
逃げるような形でQueens Hotelを後にした。
正面から出て、数メートル歩いたら
入り口こそ違え、ホテル内のおみやげ屋さんがある。

飾られてるものの中に、ちっさなお面があった。
お母さん、お面ほしいって言ってたなぁ。
足を止めると中からおじいちゃんが出てきた。

でもそのお店は宝石が中心。
隣がそのおじいちゃんのボスのお店だ、ということで
いかにもなおみやげ屋さんに連れてってもらった。



レッスン2・仲良くなりたい人に恩を売る

「安価なおみやげ用」のいかにもなお面がそこにはあった。
でも、おっきくってグロくって何千Rsもするやつより
ちっちゃくてもかわいらしい何百Rsかのやつの方が
不思議とその時の気分に合った。

1つ350Rsと聞こえたのに、2つ買うと言うと750Rsと言われた。
あーあ、と思いつつも50Rsだけ値切って、しつこくせずに購入した。
お面を無事に手に入れ、奥の方を見ると
バティックと呼ばれる布がいっぱいあった。



レッスン3・病気的吐き気をもよおす

ボスの奥さんがバティックを、素敵でしょ、とばかりに見せてくる。
お母さんもわたしも、布は大好き。

せっかくだから1枚買ってもいいな・・・
そう思ったとき
お得意の、病気的吐き気がやってきた。



レッスン4・顔色を悪くし、休ませてもらう

ごめんなさい・・・
ちょっと・・・吐き気が・・・

そう言いながら口を押さえるわたしを
ボス夫婦は店の奥のいすに案内してくれて
しばらく休んでいきなさい、と言ってくれた。

お土産屋さんで休憩なんて聞いたことなかったけど
すぐに動けるような状況とは思えなくて、とりあえず甘えることにした。



レッスン5・なかなか治らない事態

残念なことに、少し休めば大丈夫!と言えない自分がいた。
顔色がどんどん悪くなるわたしに、ボスは「ティーを飲むか?」と聞いてきた。

そうして近くで買ってきたのだろう、温かいレモンティーをくれた。

それでもぐったりしてるわたしに、
「お腹がすいてるんじゃない?」と聞いてきて、ご飯を買ってきてくれた。
「辛くないのをお願い」というささやかな望みは聞き入れられず、
思いっきりスリランカカレーで、ピリ辛で、刺激が強かったが、とてもおいしかった。



レッスン6・サンキュー、ノープロブレムのみで会話をする

治るまでどれだけでもいていいよ、
お金は気にしなくていいから、お医者さんに行かないか?
などととても細やかな看病をしてくれるボス。
嬉しいけど何も英単語が浮かばない場合は、サンキューのみでもOK。

サンキュー、ノープロブレム、
サンキュー、ノープロブレム、
何度繰り返したか知らないが、わたしたちの距離は確実に縮まっていっていた。



レッスン7・仲良くなるには時間も必要

仲良くなるのに時間は関係ない、と言う人もいるけど
逆を言えば時間がないと、仲良くなれる相手でも中途半端になってしまうことがある。
だからやっぱりこういう場合は3時間くらいは時間を共に過ごそう。

特に何を話すわけじゃなくても
その場にいる、時間を共有する、ということが大切なこともある。
うん、きっと。



レッスン8・郷に入れば郷に従う

3時間近く経ったとき、ボスが名案を思い付いた。
「吐き気にはヨーグルトが良いよね」
そんな話初めて聞いたけど、奥さんもうなずいてるので、
スリランカでは常識らしい。

ボスは嬉しそうにヨーグルトを買いに出かけた。
一緒にぺろりとたいらげる。
うん、なんだか吐き気も一緒に飲み込んだような気がする。
本当に不思議だけど、外に出れる自信がでてきた。



レッスン9・感謝とお礼を忘れずに

もう大丈夫な気がする、ちょっと無理をしていたが、
わたしはその場を離れることにした。

お礼のお金はいったいいくら渡せばいいんだろう?
ポケットに入れた2000Rsを握りしめながら、
わたしは「これ。お礼に」と言いかけた。

そのとき、宝石店のおじいちゃんが出てきて、
「お礼にバティックでも買っていったら?」とふざけたかんじに笑った。

「いやいや、そういうんじゃないから、大丈夫だ」
ボスは諭すようにおじいちゃんを見つめ、
わたしを振り返って、微笑みかけた。

ブワッ・°・(ノД`)・°・

ってか、お土産全然買えてないし、
バティック買わせてもらえないですか?( p_q)


握りしめていた2000Rsで、お母さんへのお土産を2枚買った。



レッスン10・またいつか会いに行こう

わたしの住所と電話番号をノートに書いた。
ボスの名刺ももらった。

3日後、無事に日本に帰って仕事に行っていた時、
国際電話が携帯にかかってきた。
ボスだった。
ちゃんと日本に帰れた?もう大丈夫?
そう言って、気遣ってくれた。

いつかもう一度スリランカに行こう。
そして彼らと元気に話したい。
ポムは思ったのでした。




以上、レッスン10までを忠実に再現すれば
あなたもスリランカでお土産屋さんの友達ができること間違いなし!

え?ただ気分が悪くなって休んでただけじゃないか?って?
あれ?そう読めた?ヽ(゜▽、゜)ノ

そんな細かいこと気にしてたら女の子に嫌われちゃうぞ(はぁと



りんごのゆくえ。-ばてぃ1

りんごのゆくえ。-ばてぃ2

お土産屋さんの奥から見た、素敵なバティックたち。