今日も病室に行くと、いつもと同じくベッドにあぐらをかいて座ってました。
私に気づくと無言でと言うような感じで手をあげました。
何かちょっと嬉しかったです
「ねえ、入院した時のことを覚えてないって言ってたけど、泌尿器科の外来で尿道カテーテルを入れられた時のことは覚えてるよね!?」
「いや、覚えてない」
「えっ
じゃあ、抗がん剤を点滴した時のことは?途中で胸が苦しくなって中止したでしょ!?」
「覚えてない」
え~っ、うそでしょ
抗がん剤を点滴した日とその翌日は元気だったよ
普通に会話してたし、表情もいつもと変わりなかったし、笑顔もあったし…
「じゃあ尿道カテーテルをはずした時のことは?」
「それは覚えてる」
「そうなんだ
」
初めての抗がん剤治療が終わって、いったん退院して家にいた一週間のことも覚えていないそうです。
でも、その入院をする前、散歩中に友人と会って話した事と、その内容は覚えていました。
この一か月余り、旦那さんに何が起こったんだろう…”起こった”というかまだ進行形かも。
話はしっかりできてるけど、表情は無表情です。
話をしてる時も、あまりこちらを見ないで目線はまっすぐです。
どこか遠くを見つめてるようなでぼーっとした感じです。
病院内に”がん相談支援センター”があり緩和ケアを受けられます。
ホームページに「痛みなどの体の症状や気持ちのつらさに対応する専門の緩和ケアチームがあります」とあったのですが具体的によくわからないので、どういったケアをしてもらえるのか旦那さんの病室に行く前に聞きに行ってきました。
がん専門の看護師さんが応対してくれて個室でパンフレットを見ながら説明してくれました。
それから、今困ってる事や不安などをゆっくり聞いてもらいました。
そして看護師さんの方から私が相談に来たことを主治医に話していいか確認されたので、お願いしました。
次回の外来の時に主治医の判断で、外来でメンタルクリニックを受診するか、緩和ケア外来ののメンタルクリニックを受診をするか決めることになりました。
旦那さんには、私が緩和ケアに相談したことは言わなくていいと言われました。
「主治医にもメンタルの事を話していたのに相談に行くなんて主治医に悪いかな…」と、ずっと迷ってたんだけど、相談に行って良かった
聞いてもらって少しとしました