今日の研修は、ビル管理の現場で重要なシーケンス制御の講習
正直、ポリテクでのシーケンス制御の講義では、結構出来ていたし
理解度にも自信があったけれど、現場のボイラーとか制御機器の実際のシーケン図を見て唖然!
えーっ!何これ、全然わかんないよ~
こんなに複雑なシーケンス図なんかやっていないよ~と心の中で叫び、
自分の未熟さを痛感しました。
一緒に中途入社した都立の職業訓練校の電気設備コース1年を終了した3人は、
さすがに余裕で分かっていましたが、自分はちょっと凹みました。

ポリテクの実習で組んだシーケンス回路

ケーブルの長さが使い古しの在庫ケーブルで、長さも揃っていないので見た目は悪いですが
時間内に余裕で作って、ちゃんとテスターで確認して動作確認もOKでした。

では、
【なぜ シーケンス図が重要なのか?】
ビル施設管理の現場で、なぜシーケンス図が重要かというと、
ビルの施設では、いろんな機器でシーケンス制御を利用しており、それが壊れる事がたまにあります。
正直、扱っている機器が多いのでそれなりに修理が発生します。
勿論、修理そのものは外注の電気工事業者がやり、ビル施設管理は、通常工事の立会いだけをします。
でも、業者の作業者にはレベルの違いがあり、たまに結線を間違ったまま修理をして、
しかも、テスターで回路の確認もせず電源を入れて始動させることがあります。
まあ、工事費の削減による作業者数の減や修理を急がせることも多少影響しますが。
そういうときに事故が起こるみたいです。
大型のビルでは、空調やポンプ類などで大量にシーケンス制御を利用しており、
おまけに三相電動機も多く使っているので、結線間違いによるショートや過負荷で
機器の焼損や配電盤が焦げることもあって、ビルオーナー様に大変な損害やテナント様
多大な迷惑をかけるような事態になることがあります(信用失墜)が、
勿論、そういった時の責任は基本的に立会いをしたビル管理業者の責任になります。
オーナーから預かった大切な資産に損害を与えたのは結局はビル管理会社に
なりますので、
だから、シーケンス図は分からないから、業者任せにしたという
言い訳が通用しませんので、ビル管理の設備員も当然シーケンス図やそれにつながって
影響を及ぼす機器の系統図が分かっていないとかなり駄目みたいです。
現在、学んでいるポリテク生の皆様!
難しいといわず、頑張って授業を理解して下さい。
現場に出れば、もっと難解なシーケンス図が出てきますから。