今日は 絵本の紹介 です。


「 おばあさんのしんぶん 」  という 絵本です。


戦後の 苦しい時代 の おはなし です。


新聞をとる 余裕のある家は 多く ありませんでした。


主人公のてつおは 小学校から帰ると 畑仕事をして 家の手伝いをしました。


てつおは 新聞が読みたくて 新聞配達を はじめます。


老夫婦の家で おじいさんの 読みおわった新聞を 

読ませてもらう 毎日を 送ります。


そして おじいさんが 亡くなります。


その後も てつおは おばあさんのところに 新聞を 読みに 通います。


ある日 てつおは おばあさんの新聞が いつも きれいなままであることに

気がつきます。


おばあさんは

「 てっちゃん。 しっかり 勉強をして えらい人に なるんだよ。 」

と 言いました。


そして おばあさんが 亡くなります。


そして てつおは おばあさんが 字が 読めなかったことを 知ります。


おばあさんは てつおが 来るのが 楽しみで 

てつおに 新聞を読ませよう と 思って 

新聞を とって おられたのでした。


てつおは 大人になって 毎朝 届けられる新聞 を ひらくとき

あの おばあさんの 新聞 を 思いだすのです。


「 おばあさん ありがとう 」



この おはなしを 書かれたのは 岩國哲人 さんです。     ※ 注


みなさん ご存じの方も たくさんいらっしゃる と 思いますが


衆議院議員を 4 期 つとめられた 方 です。


岩國さんの 幼少時代の体験 を もとに 書かれた 実話 です。


新聞配達に関する エッセーコンテスト で 最優秀作品 となり

絵本 と なりました。


やわらかい やさしい 絵 とともに つづられています。



この 「 おばあさんのしんぶん 」  を 読むとき


物のない 貧しい時代に 


いっしょうけんめいに 生きている てつお君 を 思うと


ぽーは いつも 胸が いっぱいに なります。



新聞を 読みたくて 新聞配達 を 毎日した 小学生の てつお君。


新聞配達 を させてくれた 新聞屋さん。


新聞を 読ませてくれた 老夫婦。



いっしょうけんめいに 生きる てつお君 に 


たくさんの人の やさしいまなざし を 感じます。



ぽーの お気にいりの 絵本 の 一冊 です。



※ 岩國哲人 著    『 おばあさんのしんぶん 』    講談社



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