シング ア ソング【楽曲紹介】 | 哲子の部屋

シング ア ソング【楽曲紹介】

とてもお気に入りの歌詞
一度その歌詞について少し呟いたところ
こっそり歌詞を教えてくれという連絡があまりに多かったので

自分もとても気に入っているために異例の速さで紹介させていただきます。

『シング ア ソング』
sing a song
もう届かない想いならいっそ伝えぬまま
きれいだけど 仕方がない隠しておこう

sing a song
そうすれば苦しむのは僕だけでいいでしょ?
君を楽に
大丈夫
感情なんていつか変わるさ
君がほら そうだったろう

sing a song
でも 消えないの
君への想いが胸をぎゅっと締めつけて
「ここを出して 形にしてよ」と駄々こねるの
sing a song
make your song

sing a song
ねぇ ”永遠”はないと思うよ 今でもずっと
だけど今は君を想う
その真実 一瞬は永遠
切り抜いて 額に入れて 残しておこう

sing a song
もう届かない想いも届けてみるよ 今日は
届いたなら 響いてほしい
本音を言うならそれが願望
make your song = sing my song

sing a song

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僕にとって歌を歌うということのほとんどは

ただただ誰か特定の人にこの気持ちを知ってほしいというものでした。
僕は、こんな風に君を想っているんだと。

だから、僕にとって音楽を作るという行為のほとんどは
告白することと酷似していました。

けども46時中歌を歌っているわけではありません。

ミュージカルのような生活ではありません。

大切な言葉や伝えたい言葉は、言葉として伝えることだってもちろんします。

想いが伝わらない苦しみ
伝わっているんだけど受け取れない苦しみ

感情がどんなにシンプルであろうと
世の中はそんなに単純ではなくて
時には善と悪、そのはざまで生きることを許されない感情だってあることを
僕は知っていました。

それなら、そんな苦しみあうだけの感情は、伝えること自体しないでいいのではないかと。
そんな風に考えるようになりました。

僕は、多分人より、少し人と付き合うことが上手です。
人より器用に笑えます。

けど、人より少し人間が嫌いで、世界を憎むことだって多々あります。

そんな僕の中にある、誰かを想うという感情はすごくきれいに感じるんです。
コントラストという歌を書いたときに思っていたことなんですけどね。

まっくろな画用紙に落とした白い絵の具がすごく白いと感じる感覚わかります?
より分かりやすく言うなら、真っ暗な場所で見上げる満月がすごくきれいな感覚です。

だから、伝えないと決めても捨てることはできない感情を、ずっと胸にしまっていました。

そうすると、胸やのど元をぎゅーっと締めつけるんですね。
きっと、捨てないのならここを出してくれと。
そう言っているんだろうなと感じては歌を作っています。

そうやって僕は歌を作っていました。

吐き出していけばいつか尽きて。
思い出になればいつか消えて。

そんな悲しいことを何度も望む度に歌にしていました。

永遠という言葉があります。
信じるかいと言われれば、僕は少し悩んで信じませんと。
そういう男です。

けども、例えば、「20XX年。僕は君に恋をしていた。」
多分そのことは永遠なんです。
「もしかしたら、この感情は永遠なのでは?」
そう感じた一瞬こそが、永遠に残る真実なのではないでしょうかと、思います。

だったら、そんな素敵な感情を上手く切り抜いて、きれいに飾ってあげようって思います。

いつか見なおしたときに、きれいだねって言えるように。
なるべくわかりやすく、そしてきれいに。

僕にとってはそれが音楽でした。

歌を歌うということは
君を歌うということで
それが僕を歌うということでした

そんな自分の為の歌だけど、みなさんは聞いてくれますか?
そんなメッセージを少しだけ隠しています。

そして最後に、
この歌は悲しいだけの歌ではありません。

総じて僕が言いたい一番のメッセージは。
届く想いなら、届けようです。

さて、この歌を聴いた夜
この歌詞を読んだ朝

あなたの口から、大切な人に向けて素敵な言葉が発せられていれば僕は本望です。

「ありがとう
愛している」