リンカーン弁護士(リーガルサスペンス) 2011年
70点/100点
監督:ブラッド・ファーマン
出演:マシュー・マコノヒー
マリサ・トメイ
ライアン・フィリップ
ウィリアム・H・メイシー
ジョシュ・ルーカス
みなさーん
ご機嫌いかがですか?
世界の様々な映画を紹介する
「ワールドダウンタウン」。
司会のジル・ベッソンです。
今から11年前、
日本プロ野球選手会が
日本プロ野球史上初となる
ストライキ決行を発表した今日は
世界ではどんな映画が観られているのか。
各界の著名人を迎えて
見ていきたいと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=mAOHKVAr0Uw
ということで
どうもこんばんは。
あのストライキからもう11年ですか。
時の経つのは早いものですね。
さて、今回の映画は
プロ野球とは全く関係ないこちら
「リンカーン弁護士」。
今回もマシュー・マコノヒーはかっちょいいです。
↓予告編
https://youtu.be/8HR9sBsKMpE
【あらすじ】
ナンバープレートに
「NTGUILTY(Not Guilty)」と記された
高級車「リンカーン」の
後部座席を事務所代わりに
ロサンゼルスを駆け巡り、
細かく報酬を稼ぐ刑事弁護士
ミッキー・ハラー(マシュー・マコノヒー)。
収入は苦しく誇れる地位もありません。
そんな彼に
暴行容疑で逮捕された
資産家の息子から
弁護依頼が舞い込みます。
久々の儲け話に意気込むハラーでしたが…
【総評】
原作本はシリーズ化されていて
既に4作が刊行、
日本でも第3作までが翻訳されているようです。
※Amazonにて購入可
これは映画も続編製作決定かしら??
興収次第ですかね…。
他者に対しても皮肉たっぷりで
自信満々。
単純な正義感や
世間一般の常識にとらわれず、
自分中心に仕事をこなすハラー。
※地元警察相手にも物怖じしません。
金にならないような仕事は避け、
金払いの良い依頼人を選んでは
その敏腕ぶりを発揮します。
時には犯罪スレスレの行為も。
※やんちゃなギャングも抱え込む敏腕っぷり
しかし
無罪の者を
刑務所に入れるような事だけは
あってはならないという、
父からの教えを守り、
確固たる「自分」を持つ男。
決して品行方正ではなく、
合理的で信念のある
ダーティーヒーローってな感じですね。
仕事に対するリアリストなスタンスがかっちょいい!
離婚歴2回、つまりバツ2のハラーですが、
元妻が検事をやっていて
職場においては敵対、
プライベートでは良き友という
複雑な構図も
ハラーの人間性に
深みを与えているように思います。
リーガルサスペンスでは頻繁に
テーマとして「法と善」が扱われますが、
これは本作も同じ。
ハラーの人間性が
まるでこのテーマを体現しているかのようで、
よりリアルで説得力がありましたよ。
本作のいわゆる「敵」は
かなり手の込んだ計画、
そして隠蔽工作を仕掛けてきますが
手際や計画の完成度、
常に余裕を持つその態度を考えると
裏にブレーンがいるはずなんですよねー。
しかしそんな存在は出て来ず。
このブレーンを登場させて
ハラーとの最終対決を見せて欲しかったですね。
じゃないと、ご都合主義が
丸出しになっちゃうような気がします。
面白い作品なだけにこれは残念でしかたありません。
もっとなんか出来ただろーにっ!
ということで
細かい所が雑で
頭脳戦としての楽しみが
多少薄れてしまっている印象です。
それでも展開は分かりやすくて
ハラハラドキドキ。
1作目ということで
本作の事件はハラーの信念に刺激を与える
いい事件でしたね。
オシャレな雰囲気で楽しめました。
原作者は
マイクル・コナリー。
ボクは本をほとんど読まないので
存じ上げませんでしたが、
ロサンゼルス市警の
腕利き刑事の活躍を描いた
当代最高のハードボイルドと言われる
「ハリー・ボッシュ」シリーズで有名だそうで。
※シリーズ19作
今作はオシャレな印象でしたが、
続編映画では
①ハードボイルドらしく
ストレートに悲哀を感じられるような
エピソードの挿入
②ハラーの更なる活躍
③原作で共演している
ハリー・ボッシュの登場
以上の3つを期待したいですね。
※米Amazonの会員制ビデオ配信サービス
オリジナルドラマ『Bosch(原題)』より
それでは今回はこの辺で。
また次回お会いしましょう。
わーわー言うとります
お時間です
さようなら