基本どこの世界にも味にうるさい人はいる。
一緒に飲食店に行こうものなら、その食事に対して
文句を言うのは日常茶飯事、人の食事感にまで切り込んでくる。
コーヒーが好きとその手の人物の前で言おうものなら
どんなコーヒーが好き?と聞かれる。
食に興味のありすぎる人間と、食に興味のなさすぎる人間の
食べ物の好き嫌いの受け方には非常に大きな隔たりがあるということを言いたい。
食に興味の無いタイプ。 例えばカレーが好きと言ったら
ココイチだろうが吉野家だろうが松屋だろうが初めて入ったチェーンもへったくれもない定食屋だろうが
大体美味しく頂ける。 よっぽどマズいポイントでも無い限り文句というものを出さない。
要は最低限の水準に達していればいいわけである。
じゃあ食にうるさいタイプはどうなのか。
同じくカレーが好きというパターンならば
大抵の場合、こだわりというものを持っている。
スパイスはどうこうだの、ルーから作るのは論外だの、挙句の果てには
付け合せの福神漬けにも講釈をたれる勢い。
ちょっとレベルの低いと思わしきカレーを食べさせようものなら
度を過ぎると、こんなのはカレーじゃないくらいな言い分を放つ。支離滅裂だ。
そういう人の紹介する店は確かに味はいいんだが
その人の解説が大体うるさい場合が多い。 食べるメニューまで指定されかねない。
確かに舌バカでも味はいいのは分かるんだけども。
よく味のリポートで耳にする言葉、「コクと旨み」の「コク」の意味が
一切分からない自分にそちらの食の感覚を押し付けられても・・・だ。
一体コクって何? 皆、当たり前のように使ってる気がするけど。
根本的な意味は分からないけどよく使う言葉の中でも相当上位にいそうな言葉「コク」。
そりゃ普通の食べ物と美味い食べ物どっちの方が食べたいかと言われればそりゃ後者だけど
普段から食べる分までそんな美食を追及することも無いわけで。
まあ結論としてはそちらの感覚をこっちに無理くり押し付けるなってこと。
自分だって、己の舌バカの感覚で基準を測っているわけじゃない。
大体、美味いと言われるものは何でもかんでも高い! あっ、本音が。