感想文と言っても、書店でチラ読みしただけです。
タイトルを見た瞬間、「逆だろ」とツッコミたくなりました。
で、なんか気になったので、勢いでパラパラ見てみました。
著者はフィリピン→韓国の順に在住した経験があるそうで、どちらの国でも日本人はエラく嫌われていることを気に病んで状況改善のためにこんなもんを書いたんだそうな。
瓜が読み取った中での結論を言うと、
・ 韓国は日本にとってたったひとりの親類の国だ。だから仲良くすべきである。
・ 日本は韓国を蔑視している。これがすべての元凶だ。
・ 日本という国は鎖国したままここまできたようなものだ。もっと成長すべきである。
日本語独自の文化である、ひら仮名の読みはハングルと似通っていること、古くは新羅と日本の関係から、新しくは近代の経済成長に至るまで、主に歴史的観点から「日本が韓国を蔑み嫌う理由」を探し出し、いちいちを否定して回るわけです。
後半では当然の流れとして「友好関係を築くにはどうすればいいか」というテーマが持ち出されるわけですが、もう推して知るべしなので割愛。
とりあえずどの理屈も、瓜の知る日本のイメージにはそぐわない気がしてなりません。
鎖国したままここまで来たんなら、なんで今こんなにオリジナリティがなくなってるんでしょうか。西洋模倣しすぎってんならわからんでもないですが。
ってか、「隣だから」とか「文化のルーツが同じだから」とかいうだけの理由では、国家間の距離は縮まるわけがありません。
国家間の親睦ってのは、相互利益に基づいて為されるもんでしょう。
日本は韓国と違って国家を挙げて韓国を嫌っているわけではありませんが、アンチ韓国は確かに最近増えてきています。それもそのはず、だって先に嫌ってきたのそっちだろっつー話です。
相手に嫌われてんのに尚且つ好きでいろというのは無理な相談です。事ある毎に金をせびる隣家の人を好きになれるとは思えません。
根本的に、馬が合わないとしか思えません。
そもそも肌の色が同じ、髪の色が同じ、似たような言葉を使うってだけで理解し合えると決めつけるのは、逆に考えると差別にも繫がる考え方ではないでしょうかね。
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なぜ、日本人は韓国人が嫌いなのか。―隣の国で考えたこと/岡崎 久彦
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