Il e La Forge Cabernet Sauvignon 2014 ◯ |  田舎女 *ぽこ* のなんてことはない日々

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   独立した娘2人を持つパートタイマー主婦です。
   ワインのこと、愛猫のこと、
   寒冷地のド田舎暮らしのこと・・
   思いつくままに。

今回はカベルネ・ソーヴィニヨンで飲み比べ。
苦手意識の強いフランス産と
いいイメージのイタリア産、
軍配はどちらになるか?

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まずは写真左のフランス産から。

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イル・ラ・フォルジュ カベルネ・ソーヴィニヨン 2014

生産地:
フランス ラングドック&ルーション地方 IGP
生産者:ジャン・クロード・マス
品種:カベルネ・ソーヴィニヨン 100%
   (契約農家のぶどうをブレンド)
   ステンレスタンク6ヶ月発酵
   オーク樽(米70%、仏30%)6ヶ月熟成
色・粘性:紫がかった濃い赤、粘性は強
香り:家畜の小屋のような香り(湿った干し草+獣臭)
   ムワッとしたケミカル臭、アルコール臭
   コショウ、鰹節、ブラックベリー
   口に含むと強いクローブの香り
ボリューム:軽い◯◯◯●◯重い
タンニン:控えめ◯◯◯●◯強い
甘味:ドライ◯◯◯●◯甘い
酸味:まろやか◯◯◯●◯シャープ
果実味:スパイシー●◯◯◯◯フルーティ

強烈な香りで口に含むまでに勇気が要ったが
いったん口に入れてしまうと
クローブ香と強い味わいのおかげで
獣臭・ケミカル臭は抑えられる。
酸味がかなりしっかりしているが
甘味もあるので辛さはマイルド。
すべての要素が力強く、
肉やチーズと良く合う。
カマンベールチーズと合わせると
ワインのフルーティさが増す。
2日目はドライ感と苦味が増したが、
水餃子と合わせたらまろやかになり
甘味も少し強く感じるようになる。

とにかく個性的な香りで
辛味も好みより僅かに強いため
ストライクゾーンから外れたワインなのに、
なぜかクセになる味わいで
ついチビチビと飲み進めてしまった。
しかしこの強烈な匂い、
ネットなどで口コミを見ても
指摘している人が皆無。
ということは、私が買ったこのボトル限定
つまりブショネ(コルク臭)だったのかな~?
なにせこんな強烈な匂いは初めてなので
ブショネかどうかの判断がつかない。笑
これが本当にブショネか否かを確かめるには
また飲んでみるしかないと思うけど
次があるかどうか・・。
(他に飲みたいワインは山ほどあるからね~
 よほどのことがない限りリピートものは後回しの運命)

ブショネ、酸化臭についてはここ(→ )に
わかりやすく説明されてる。


プラス余談だけど、この瓶すごく重いよ!笑



追記:ワインに詳しい上司に聞いたところ
どうやらこの獣臭はブショネではなくて
単なる腐敗臭らしい。
瞬時に解決。経験者に聞くのがいちばんだね。



以下、このワインに関連するメモ。


ラングドック&ルーション地方について。
マルセイユからスペイン国境までの地域で、
実はフランス国内で
最もワイン生産量が多い地方なんだって!
大企業による大量生産型で
日常消費型のワインがほとんどなので
(A.O.P.ワイン19%、I.G.Pワイン75%)
それが世界的に知名度の低い理由。


フランスワインの格付け(全国規模)について。
A.O.C.(2012年まで「原産地統制呼称」)
A.O.P.
2012年から「原産地保護呼称」)
  INAO(国立原産地名称機構)の厳しい規定
  によって認可された最も格の高いワイン。
VDQS(「上質指定ワイン」2012年から廃止)
  A.O.C.に次ぐ品質のワイン。

VdP
(2012年まで「カントリーワイン」)
IGP
(2012年から「地理的保護表示」)
  指定地域の指定ぶどう品種でブレンドなし
  1hαあたりの生産量や最低アルコール度数
  なども規定されている。
  仏産ワインの約1/3がこのクラス。
VdT
(2012年まで「テーブルワイン」)
VdF
(2012年から「フランスのワイン」)

以上はあくまでもフランス国内共通の格付けで、
この他にも各地方独自の格付けがある。
それについてはまた後ほど。