大学の入学式の様子 |  田舎女 *ぽこ* のなんてことはない日々

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   独立した娘2人を持つパートタイマー主婦です。
   ワインのこと、愛猫のこと、
   寒冷地のド田舎暮らしのこと・・
   思いつくままに。

2015年4月13日(月)  肌寒い雨天雨
日本武道館にて 東京大学入学式


洋楽にハマっていた若かりし頃
外タレのコンサートに
何度か足を運んだことのある武道館。
("ライブ"と言わないところが時代を物語っている 苦笑
久しぶりの武道館は
「あれ、こんなもんだったっけ?」という感じ。
コンサートでの高揚感や期待が
この場所をもっと大きくてきらびやかなものに
見せていたのかもしれないねぇ(遠い目

西側3階席に陣取っての眺め
 アリーナは入学生、2~3階が保護者席。
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ちなみに入場できるのは
1入学生につき家族2人まで。
大学から送付される入場券がないと入れない。

応援団によるパフォーマンス
 チアリーダーの動きがキビキビして可愛かった。
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音楽部管弦楽団による演奏
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式前の指慣らしには「バッカナール」、
開会の前奏には「マイスタージンガー」、
どちらも、長女が高校時代オケ部で
演奏したことのある曲なので嬉しかった。
長女自身もアリーナのどこかで喜んでいたに違いない。

教授や来賓の入場
 全員が角帽 & ガウン着用! ビックリ
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総長の式辞
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この機会にしか聞けない貴重な話に
隣の席のお母さんは爆睡してた・・苦笑
私は一字一句もらすまいと聴いてたけど、
いったい何十分しゃべり続けていたか
あれだけの話を原稿も見ずに淀みなく
一句たりとも間違えず暗唱できる
(内容はテロップでスクリーンに流れる)
その頭脳はさすが東大出身の現東大総長。
話の内容もわかりやすく
将来への展望と学生への鼓舞に満ち溢れ
素晴らしい式辞だった。

来賓のオックスフォード大教授(東大出身)の話も
グローバルな視点で学生を励ます内容で
なかなか良かったと思う。ただし・・
遊べないどころかアルバイトさえする暇のないほど
毎日膨大な量の課題に追われる
海外のトップクラスの大学生のあり方が、
世界を動かすのは自分だという自負を持たせ
優秀な人材を育てるというのは
実際にそうなのだろうし正しいのだろうけど、
それをすべての学生に当てはめて考えるべき
とは私は思わないけどね。

その点では、教養学部長の
「よく学び、よく遊べ」という話が
もっとも日本の教育者らしいものだった。
一人の人生に着眼したときに
豊かな人生を送るには
頭脳、教養、人脈が大事だよと
ひとりひとりの前途を思ってくれる
いかにも「先生」らしい人間的な話で
ホッと肩の力が抜ける思いがした。

余談。
どこぞの大学の学長は入学式式辞で
「スマホ止めるか、学生辞めるか」と言ったらしいが、
その大学だって立派な国立大。
自分の大学の学生をもっと信じたらいいのに。
誰でも(アタマがなけりゃ金を出して)大学生になれる、
確かにアホな学生が増えてる時代だけどさ。
信頼ってのも教育には大事な要素。
心から信頼されてたらそれは裏切れないな、って
まっすぐ然るべき方向に育つもんだと思うよ。
自分とこの学生を信じられない学長がいる大学、
自分がそこの学生だったらちょっとガッカリだな。

と、話が広がりすぎた。
長女の入学式では、入学者3千余名、
単純計算で保護者はその2倍、合計1万人ほどの
凄まじい人出、その混乱を避けるように
武道館という会場で入場制限を行い
式前後の交通整理まで含めて
システマティックに流れた東大の入学式。
キャンパス内の体育館で入学式を行い
式後はサークル勧誘のビラを配りまくる
先輩学生たちの間をぬうように
ブラブラとキャンパス内を歩いて帰った
自分の大学の入学式(四半世紀前の地方国立大)と比べ、
ずいぶんな違いに、面白いな~と思った次第。

(入学式の模様は東大公式サイトにも記事あり → こちら

カリキュラムの関係で
入学式前からすでに授業は始まっている。
娘に聞いてみるとやはり内容は難しいとのこと。
しかし自分で「ここで勉強したい」と願ってきた場所、
しっかり学んで自分の世界を広げてほしいな。
あと、初めての一人暮らしだから
健康にも気をつけて、ね。(やっぱり最後は母心)