2009.1.4に入院し、
化学療法が2009.2.27から始まりました。


ガンかもしれへんと思って10年以上生活していましたが、
ガンの知識は、何にもなく、あるとすればドラマでみる
副作用でゲーゲー吐いているシーン
ゴッソリ抜ける髪の毛を握って青ざめているシーン
そんな程度のものというか、それだけの知識しかなかったので
「抗がん剤治療」と聞いただけで、怖くなっていた。
と言っても怖いのは髪の毛が抜けることではなく
子供のころからあまり吐くということって1度しかなく
つわりの時もムカムカすることはあっても吐くことはなかったので
吐くことの恐怖がなぜか強かった。
でも、吐くことの怖さよりもイヤだったことは・・・・

ガンの痛みで自分を見失い、取り乱してしまわないか?
看護師さんに対して失礼なことを言ってしまわないか?
家族の前で能天気な母でいたいのに、弱気な自分を見せてしまうことが怖かった。

だから、抗がん剤投与前に病棟の看護師さんに向けて
前もってお詫びのお手紙を書いて渡した。


私が末期ガンだと告知されてから
夫が子供たちに、ひとつおねだりしていたものがあった。

「お母さんの写真を撮りたい」と言ってこのカメラを・・・
カメラ

家族へ余命宣告はされていないが、当時
なんとなく夫は「もう永くないかも」と感じていたようです。