第Ⅱ編 あなたが投資派なら

第3章 銘柄を選ぶ

 じっくり構えて、中長期で投資に取り組みたいと思っても、材料株では玄人筋に翻弄されるだけでしょう。では、どうやって中長期の投資に耐えられる銘柄を簡単に選ぶことができるのでしょうか。いわゆるバリュー投資家は、どうやって銘柄選びをしているのでしょうか。四季報のCD-ROM版を使った一例をご紹介します。

第4章 銘柄を絞る

 例えば、これからの高金利の時代に中長期の投資対象として、財務健全企業とされる上場銘柄を選ぶとしても、計291社に上ります。このリストのなかから、とうやって個人投資家が手がけるのにふさわしい銘柄を選ぶべきなのでしょうか。前の章に引き続き、四季報を使っての銘柄絞り込みの一例を紹介します。

第5章 さらに絞り込む

 株の世界には、いわゆる投資顧問が存在します。絞り込んだ銘柄を、定評のある投資顧問のサイトを使って、さらに検証します。特定の銘柄の20063月の期末株価が、割安・割高なのかを判定するのです。報道、そして雑誌や専門誌に惑わされることなしに、自分の手で選んだ銘柄を第三者はどう見るのでしょうか。

第6章 尻馬に乗る

 本多静六も福沢桃介も過去の人です。この2人がどんな銘柄を手がけたのかを知る術はありません。しかしながら、わたしたちは幸せです。現代の株長者、竹田和平さんが、現在どんな銘柄を手がけているかを知ることができます。竹田さんの銘柄を調べる術は、バリュー投資の銘柄選びの一助になるかもしれません。

第7章  逆張りと手仕舞い

 バリュー投資の買い参入時期は、株価が下がるのを待ってからのものです。この点が短期勝負の投機と違います。では、手仕舞いの時期はいったいいつなのでしょうか。本多静六にしても、竹田和平さんにしても、株をひたすら持ち続けてはいません。確実に利益を確定しています。その目安を例示します。