PLUTO(プルートゥ)な戦艦大和
昨年の暮れにお客様のところに行く。
丁度年末のお墓参りをすませて、仏壇の掃除とか遺影の掃除をされていた。
「年末なので、これくらいは…。」とか言いながら奥さんが掃除を続ける。
ふと、遺影写真に一人の将校がある。
まだ初々してあどけなさの残る将校の写真だ。
聞けは、戦艦大和に搭乗をしていたそうな。
それを聞いただけで、その遺影の将校さんの亡くなり方が分かってしまう。
「沖縄沖の出撃で沈没し大和と共に没してしまったのですか。」
と訊くと、奥さんは「そうなんですよ。」と寂しそうに言う。
「私の叔父にあたる人なのですが…。」と。
戦艦大和に搭乗する
これは当時は名誉なことであり、その先の悲劇って誰も分からない
大和を作った人達も、搭乗する人達も、その未来のことは分かりはしない。
でも、それから何十年と過ぎて歴史となってしまえば
多くの人達が、大和搭乗員と聞くだけでその悲惨な末路を思い描くものだ。
***
長い前置きだけど…
今回のPLUTO(プルートゥ)でエプシロンの場面を読んでいると
ふと、昨年の戦艦大和搭乗員の話を思い出した。
ストーリーはこれから浦沢漫画で進むのだけれど
未知の面白さがあるのだけれど…
手塚治虫の原作を知っていると、「彼の今後の運命は変わらないんだろうなぁ~。」
とか想い、感慨深くなってしまう。
ははっ、PLUTO(プルートゥ)の世界にドップリと浸かってしまったなぁ。(^^;