ああ、言葉と気持ちが溢れる夜です。


めずらしく、
それはもう本当にめずらしく
自分の部屋でテレビを見たくて、
テレビをつけた。

普段まるでテレビを見ない私には、
大概の番組は
煩くせわしなく聞こえる。
いつから私は、
こんな森の住人のように
なってしまったのか。
(いや、でも今思えば
実家に住んでいた頃から
旅チャンネルとか音楽番組ばかり
見ていたな)

そんな私の心を掴んだのは
Eテレだった。
ドナルドキーンという
アメリカ出身の
日本文学者の番組を見た。

彼は、今時の若者は
知りもしないような
美しい日本語を使って話していた。
美しい日本文化を理解していた。

同時に、
私は自分のことを
とても日本人らしい人間だと思った。


曖昧な表現で、
わかる人にわかれば良いと考えて
書くブログも少なくない。
日本語のもつ
意味の深さや広さがとても好きだ。
表現の豊かさがとても好きだ。

好きという割には
まだまだ無知なことも
あるけれど、
こだわりは強くもっている。

たとえば
敬語は正しく使いたいし、
このブログは内容によって
口調を変えているし、
ら抜き言葉は好きではない。

日本語の持つ独特の語感は、
これからも大切にしていきたい。

そんなささやかな願いをもって
こうして活字を書いているのだけど、
ささやかすぎるかもしれないな。

良いんだ、
これに関しては
伝わる人に伝われば。