※ 残念ながら、STAP細胞の論文は

2014年7月3日、掲載した Nature 誌が

取り下げを発表しました





※ 以下は、それ以前に書いたままです





前回、

STAP細胞について簡単に書きました



拙ブログ『簡単!STAP細胞講座(4)STAP細胞とは』




ちなみに、

リセットさせるストレスとしては

酸性溶液処理以外でも

細胞膜に穴を開ける、細胞毒

それから、

細い管を通したりの、せん断力といった

物理的ストレスでも

適度に与えるとうまくいったとのこと



また、

リンパ球だけでなく

脳、皮膚、骨格筋、脂肪組織、骨髄、

肺、肝臓、心筋などの組織の細胞も

酸性溶液処理でSTAP細胞になりました




ところで、


小保方博士が

体細胞にストレスを加えると

万能細胞になることを発見したのですが

実験の過程で

万能細胞になったかどうかは

どのようにチェックしたのでしょう?



ちゃんと分化するかどうかを

いちいち確認していると

多大な時間がかかります



研究とは時間の勝負でもあるので

悠長にしている余裕はありません



そこで、

万能細胞に特異的に発現する

Oct4遺伝子に注目しました



この遺伝子が発現していれば

その細胞はまだ分化する能力があり

STAP細胞だとわかるのです



解析の効率を上げるため

Oct4遺伝子が発現すると蛍光を発する

緑色蛍光タンパク質を

遺伝子導入しています




STAP細胞


理化学研究所のプレスリリースより




Oct4だけでなく、その他に

万能細胞に特異的な遺伝子も

複数発現していることを確認するなど

徹底的に調べ上げています



Nature のレフリーから

これは発現しているか?

あれも発現しているのか?

と注文をつけられたのかもしれません



結果的に

間違いないという証拠が

積み上がることになりました



今回の結果が掲載された Nature

という科学雑誌は世界最高権威とも

言われますが、

その Nature に昨年春投稿したときは

掲載を拒否されています



過去何百年の生物細胞学の歴史を

愚弄している、

と Nature 側が酷評したとのこと



しかし、

必ず人の役に立つ技術だとの

信念を貫いて膨大なデータを集めて

掲載にこぎつけた



何度もやめようと思ったけれど、

あと1日だけ頑張ろうと続けてきて、

いつの間にか今日に至った、

と小保方博士は話したそうです



参考:「間違い」と言われ夜通し泣き、デート中も研究忘れず…常識破りの新型万能細胞を開発した小保方晴子さん




まさに、

不屈の精神ですね




(つづく)





文:生塩研一





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