相手に物を見せたり、渡すとき
丁寧にしようとすると
両手を添えますね
例えば、対面販売
店員さんが商品をお客さんに
見せたり、渡したりするときは
商品に両手を添えます
名刺交換もそうですね
受け取る側も
丁寧に受け取るときは
両手を添えます
この習慣は日本に限らず
広くアジアにみられるようです
実際、
両手を添えて出されると
丁寧な印象を受けます
「おもてなし」
にも通ずるところがありますね
よい印象を受けると
その商品を買いに来たのでなくとも
思わず欲しくなって
買ってしまうこともあるでしょう
逆に
悪い印象を受けてしまったら
買う気は起こらないでしょうし
その店に行く気もなくなりかねません
このように
人に与える印象は購買意欲にも
大きな影響を与えます
人に与える印象というのは
脳の反応によるものですが
実際、どうなっているのでしょうか
上記の対面販売での印象や
宣伝の効果などで
脳がどのように反応するかを調べて
マーケティングなどに活かそう
という動きがあります
割と新しい分野で
ニューロマーケティング
ニューロエコノミクス
神経経済学
などと呼ばれます
このブログでときどき触れていきますね
さて、
今回はその一例として
商品をお客さんの前に置くケースで
両手をそえるときと
片手のときとで
脳の反応はどのように違うのか
ということを調べた実験をご紹介します
Tagai K, et al. (2013)
"Differential brain response to one- or two-hand handling action: an fMRI study"
Neuroscience and Neuroeconomics 2: 21-32.
著者8名のうち
筆頭著者の互恵子さん他2名が資生堂
4名が産総研
1名が東大の渡邉克巳先生
資生堂としては
化粧品などの対面販売で
美容部員の所作がお客さんに
どのような印象を与えるか
を知りたいしりたいのでしょう
また、
渡邊先生の研究室では
認知科学の幅広いテーマについて
心理学的手法や神経科学的手法で
取り組まれていて
とても興味深い研究が多々あります
その一つに
私が専門とする「時間知覚」も
渡邉研究室の幅広い研究テーマと
資生堂の興味が一致して
産総研の装置(fMRI)を使って
一緒に議論して研究を進めた
という形でしょうか
と勝手な推測。。
実験は、
行動実験 と 脳の反応をみる実験
の2つで構成されます
具体的な実験内容は、次回に。
(つづく)
文:生塩研一
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