気温が下がってきて
なかなか布団から出にくく
なってきました
私たち人間は
1日の約1/4から1/3を
睡眠に使いますね
人生80年として
20年から25年を寝て過ごす
ということになります
何だかもったいない気もします
でも、
寝ないわけにはいきません
不眠の最長記録として
266時間(11日と2時間)
が残っていますが、
危険を伴う挑戦として
ギネスブックから削除されているとか
他の動物も睡眠をとります
長いものでは、
ナマケモノが、20時間
まさに、怠け者。。
コアラも、20時間
動物園でも動いている姿を
なかなか見られないわけです
コウモリも、20時間くらい
トラ、16時間
ライオン、14時間
ハムスターも、14時間
ネコ や ネズミ、12時間
ヒト や ブタ、8時間
草食動物は短くなってきます
ヤギ、5時間
ウシ・ゾウ・ヒツジ、4時間
ロバ・ウマ、3時間
キリン、2時間
イルカは右脳と左脳を
交互に眠らせるそうです
渡り鳥はマイクロスリープという
数秒程度の睡眠を入れることが
知られています
どうして、
睡眠が必要なのでしょうか?
睡眠は記憶の整理に必要だ
ということは知られてきました
しかし、
まだまだよく分かっていません
この度、
偶然の発見から
睡眠中に脳の微細な構造が変化して
脳脊髄液の流れを制御することで
不要な物質を洗い流している、
つまり、
デトックスしている、
ということが分かりました
Xie L, et al. (2013)
"Sleep Drives Metabolite Clearance from the Adult Brain"
Science 342(6156): 373-377.
DOI: 10.1126/science.1241224.
マウスを使った実験により
睡眠中や麻酔下では
脳の中の細かいすき間が
1.6倍に大きくなり
そこを脳脊髄液が速く流れる
ようになっていることが判明
この流れの制御は
グリア細胞の収縮や膨張による
とのこと
論文の著者らは、この経路を
グリンパ系(Glymphatic system)
と名付けていますが、
グリア(Glia)とリンパ(Lymph)
から取ったのだと推察します
また、
アルツハイマー病は
脳内にアミロイドβタンパク質が
蓄積されること関係がありますが、
そのアミロイドβをマウスの脳に
注入して除去される様子を
観察したところ、
睡眠中の方が速く除去されたそうです
睡眠によって
不要な物質や毒性のある物質が
洗い流されるのですね
こうなると
寝ている時間はもったいない
とか言っていないで
やっぱり必要な時間として
ちゃんと取った方が得策でしょう
これを言い訳にダラダラと寝る
というのもよくありません
毎日10時間以上寝ると
睡眠時間が6時間以下の場合と
同じくらい、心筋梗塞や脳卒中、
糖尿病のリスクが高くなる
とかいう話もありましたね
何事もほどほどがよろしいようで
(おしまい)
文:生塩研一
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