昨日のブログでは
『光ファイバーってどうなってるの? 光の全反射(2)』
光ファイバーが
光の全反射を応用したもので
西澤潤一博士も貢献されていた
という話を書きました
そして、
家庭でもできる光ファイバーの実験を
紹介したのですが、
よくありそうなガラスコップで
実際に試してみたところ
非常に見づらいことが判明
ビーカーでは試していたのですが
油断してました
試された皆さま、ごめんなさい。。
もし、試されて
「あー、見える見える」
とお分かりいただけた方が
いらっしゃいましたら
それは、スゴいです!
ということで、
せっかくですから
確実な方法をご紹介します
出来るだけ手間をかけないように
したつもりが、
昨日の不備になりましたので
今回は、ちょっと手間をかけます
ペットボトルをご用意ください
穴をあけますので
容器が硬い炭酸用ではない方が
いいかもしれません
カッターナイフなどで
容器の側面に穴をあけます
ここから水が出ますので
下の方にあけましょう
穴の大きさは
500 ml の容器 → 1辺 5 mm
2リットル → 1辺 1cm
の四角の穴でいいです
穴を大きくすると見やすいですが
水が早くなくなってしまいます
この兼ね合いを考えながら
都合に合わせて、穴をあけてください
水を入れたら
その穴から水が出ますね
では、
穴の反対側から
穴のところを見てみましょう
これだけでは何も見えません
下図のように
穴から出てきた水を
下の方で手で受けたり外したり
しながら、
穴の反対側から見てみましょう

すると、穴のところが
肌色になったり消えたりします
つまり、手で受けたときは
手からの光が水を伝って
ペットボトルに戻り
穴と反対側から見ている眼に入った
ということです
この方法なら、ほぼ確実に
見られると思います
お子さんと一緒に
夏休みの実験としてどうぞ!
レーザーポインタをお持ちでしたら
水に数滴ほど牛乳を入れて濁らせて
ペットボトルの横から
光を入れてみましょう
光の経路が光って見えますね
これをチンダル現象と言います
そして、穴の反対側から
穴に向けて光を差し込むと
光は穴から出た水流に従って進む
のが分かります
この、
曲がった水流に光を通す実験ですが
歴史のある実験でして、1870年、
先のチンダルが、全反射の条件も
出した上で行なっています
曲がった水流で光も曲げられる
という実験自体はそれより前の
1841年に Daniel Colladon ら
によってなされたとのこと

光ファイバーのおもしろさを
感じていただけましたでしょうか?
(おしまい)
文:生塩研一
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