錦織と伊達が敗退した

ウィンブルドンですが、

伊達はミックスダブルスで

2回戦を突破していました



しかし、3回戦で

7-6, 6-7, 5-7 の惜敗



これで日本勢のウィンブルドンは

終わりました



ちなみに、明晩は NHK で

女子シングルスの準決勝があります





さて、




映像が中途半端にリアルなアニメは

CGがスゴいなとは思いますが

ちょっと見づらかったりしませんか?



ロボット工学から生まれた概念に

「不気味の谷現象」

があります。



これは、ロボット工学者の

森政弘・東京工業大学名誉教授が

提唱したもの



ヒトがロボットにもつ感情は

ロボットがヒトに似るにつれて

どのように変わるか、

ということを考えたのです



全くヒトに似ていなければ

親近感もないわけですが

ヒトに似てくるにつれ

親近感が湧いくるでしょう



では、

どんどん似てきたら

どんどん親近感が湧く

のかと思いきや



森政弘先生は

ある程度似てきたところで

突然強い嫌悪感に変わる


そして、

ヒトと区別ができないくらい

似てきたら、また親近感が湧いてくる

と考えました



つまり、

ヒトと似ている程度を横軸に

感情反応を縦軸にとると

ヒトにかなり近いところで

谷が現れることになります


$プラスサイエンス-不気味の谷

Wikiより


これを、不気味の谷といいます


面白い考え方だと思いませんか?



Wikiには、その例として

「トイ・ストーリー」

「ファイナルファンタジー」

などが挙げられています



この「不気味の谷」が、サルでも

みられるのを示した実験があります



サルの写真から、まず、CG処理で

冷たく硬い金属的な質感に変えた

非現実的なサルの画像を作ります



そして、それと元の画像の

中間の半現実的な画像を作り



元の画像も含めて、

3つのパターンをサルに見せます



このとき、

サルが画像にどのような印象を

もったかを評価するのは

画像を見た時間



興味があれば長く見ますし

嫌ならすぐに目を背けます



実験の結果、

中間の半現実的な画像を見る時間が

他の2つより圧倒的に短かったのです



つまり、

中途半端に現実的な画像

中途半端に似た画像に

サルが嫌悪感を示したもの

と考えられるのです



中途半端な画像だけが特別なんて

不思議ですよね



明日は、ヒトの赤ちゃんも

「不気味の谷」を示した

という話を紹介しますね



(続く)


文:生塩研一



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