木曜から京都で開催されていた

第36回日本神経科学大会
Neuro2013



に参加してきました



脳や神経関連では

日本で最も大きい学会で(多分)

年に1回開催されています



私も共著者になっている

(他の先生が発表担当)

ポスター発表もありました



ポスター発表というのは

簡単に言うと、壁新聞です



規模の大きい学会になると

大勢の前で発表する形式では

少数しか発表できませんので

ポスター発表が多くなります



今回も、ポスター発表だけで

1452題も




私たちの発表演題は

「視覚性及び聴覚性刺激を用いた
 時間弁別課題におけるサル前頭前野
 ニューロンの遅延期応答」

思ったよりたくさんの方が

聞きに来てくださいました



私たちは時間知覚のメカニズムを

調べています


1秒と2秒の区別はつきますね

脳が時間の長さを計っているのですが

どうやって計っているかが未解明で

その問題に取り組んでいるのです



これまで、神経科学の研究者は、

この時間知覚をあまり研究対象に

していませんでした



最近、世界的には

研究者が増えつつあります



ただ、日本ではそうでもなくて

これからといったところです




ところで、

今日のポスター発表でこんな研究も


$プラスサイエンス-抽象絵画
これは、イメージです


上記のような抽象絵画を

見ているときに、画家と素人で

視線がどう違うかを調べた研究




画家は、素人よりも

いろいろなところに視線を飛ばす

という傾向があることは

知られているそうです



今回の研究発表では、

絵のどこを長く見ているか

を詳しく調べています




目が行きやすいのは

コントラストが大きい箇所、

つまり、色や明暗の切り替わりが

大きい箇所ですが、

画家はどうなのでしょう?



抽象絵画の1枚1枚について

コントラスト地図を作って

コントラストが大きいところを

どれくらい長く見たかを分析



実験では、20枚の抽象絵画を

20分ずつ見てもらっています



その結果、

画家は素人よりも

コントラストが大きいところを

注視する時間が短かったとのこと



やはり、

画家は見るところが違いますね




今回の実験では、注視した

合計時間を分析していましたが、

もっと気になるのは

視線をどう動かしているか



この点は発表者らも既に着手しており

次回の学会には間に合うだろう

とのこと




会場を後にして、お土産に

生八つ橋
(あんの入っていない生地)

を買って帰りました



家に着いたら、

あっと言う間に消えました(笑)




(おしまい)







お読みいただきまして、ありがとうございました。
コメントもお待ちしています。お気軽にどうぞ~!


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