俺は空っぽだと真に自分で認めることができたらどれだけ楽になれるだろうか。
空っぽ。
俺は本当は空っぽなんだ。
その時々に意見が変わるのは空っぽな証拠。
依って立つ信念がないからね。
だから俺は信念を見つけようとした。
信念を見つけようとして自分の心の中をのぞく。
ふうむ。空っぽじゃねーか、何にも感じねーな。
自分に自信がないからだよね。
どの意見もふわふわで確実性がない気がして、どの立場にも立つことができない。
自分の経験から生み出された言葉、信念、そのようなものが俺には一切ない。
人との付き合いを円滑にしていくためには、人によって意見を変えて合わせていくことが一番いいと学んだことくらいだ。
人によって意見を変える際に俺は自分を捨てていた部分はある。
その人のために意見を変えたことがある。
ってかそんなことどーでもええやん。楽しくやろうよっていう俺が出てきた。
気分がすぐにかわる。
俺は不安要素を頭の中に浮かべた時(それは常に寝そべっているのだが)、どーでもええやんとは思えなくなる。頭がキューキューする。
でもその不安要素を頭の中に浮かべないとなると。。。
あー何もかもがどうでもよくなってきた。
俺は何かに焦っている。何かしなければいけないと感じている。
でも何をするんだ?
暇な時間、暇な一人の時間を有効に使えよ俺。
そうだ暇な時間を有効に使えばいいのだ。
俺は俺は俺は俺は俺は俺は俺は俺は。。。。。。。。
自分の頭の中の混沌。
意見がまとまらないし、一貫性がない。
人間は存在自体が矛盾していると聞いたことがある。
それだったら完全な一貫性なんかないのではないか。
でも俺はそれを証明することができないし、一貫性がない人間は信用できないと俺は思っている。
つまり俺は自分のことを信用することができていない。
自分を信用すること。自信。
一貫性の破壊。整合性の破壊。
それは俺が過去に求めてきたテーマだ。
一貫性は俺の行動を束縛するからだ。
過去に発言したことにとらわれてしまったら、今現在違う意見のほうがいいと思った時にそちらに進むことができない。
それは可能性を少なくしているのではないかと考えていた。
むしろそう考えることは今でも間違っていないとさえ思う。
では俺がなぜ一貫性を求めているかという問題に立ち返えろう。
本を複数冊読んで新たな意見を求めようとするとき、これまではそれぞれの本の意見をすべて正しい意見としてそのまま受け止めてきた。
それらの本の中にはもっともらしく書いてあるし、納得もできるからだ。
そしてその意見が頭の中にそのまま入っているのだが、その意見が頭の中で矛盾するときがある。
情報が多すぎて、そしてこれまで無批判的にすべての意見を受け入れてきたために、俺はその矛盾を処理することができない。
頭の中がデッドロック状態となっている。
そんな中俺の絞り出すことができる言葉といえば、平凡な一般論くらいでしかない。
この状態に対して俺は満足していない。
では俺はどうすれば満足するのだろうか。
どうすればこの矛盾を解消していけるだろうか。
それは俺の頭の中で意見の矛盾が見つかった時に、どちらの意見を採用するか判断するための基準を設けないといけないと思う。
その判断するための基準は汎用的でなければいけないと思う。
頭の中の矛盾は複数あり、今俺はその矛盾がいくつあるのか把握できない。
デッドロック状態の俺は、今自分の抱えている矛盾がいくつあるのかを明晰に把握することができないのだ。
もしかしたら一つの矛盾を解けば、なし崩し的にほかの矛盾が解消されるかもしれない。
それとも矛盾を一つ一つ解消していかなければいけないかもしれない。
どちらにしても、複数の矛盾を解消するためには、それらの矛盾に汎用的に対応できる判断基準が必要だ。
まずは頭の中から矛盾のしっぽをつかまえて、そこから矛盾を分析する。
その矛盾を切り分けるための判断基準を探し出す。
自分が納得できる切り分け方が見つかれば、ほかに矛盾が出てきたときにその判断基準で対応する。
他に出てきた矛盾に見つけ出した判断基準が合わない場合は、過去に探した判断基準と、今回の判断基準をうまく切り分けることができる判断基準を見つけ出す。
判断基準の精度が上がっていく。
そんなにうまくいくだろうか。
どーでもよくなってきた自分もいるが、これまでどーでもええやんと思いながらすべての意見に耳を傾けてきた結果空っぽになったともいえるので、これからは自分の判断基準というものを明確にしていこうと思う。
セックスピストルズはプリティーヴェイカントという曲で、俺は空っぽだと堂々と歌っている。
自らの空っぽを認めることで、他のすべてのものを小ばかにしていた。
その音楽性に俺は惹かれる。
しかし俺は今、判断基準を設けようとしている。空っぽを解消しようとしている。
結局何がしたいんだろうと考えているが、結局答えは出ない。
まあいつものことじゃねーか。
俺はうんこ。
流されるのを待つだけだ。