足利からディアーディアーに逢いに | あしかが@まちなか 浜田陽一のブログ

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新しい事業を心に秘めつつ
商店街の中での日々の活動を思いのままに書きます。

全編足利ロケ、

そして足利出身菊地健雄初監督作品

「ディアーディアー」をテアトル新宿まで観に行きました。

地元足利でも上映会があったけど

仕事の都合で行けず、

普通ならここで諦めるところですが、

予告編やらFacebookでの評判を見るうちに

どーしても観たい気持ちが募るわけです。

流行り物に弱い俺、、、


しかしながら新宿でのレイトショーは21時スタート、

当然終電は無くなる時間帯

行くなら車。

都内、しかも新宿ど真ん中へはちょっとキツイ。


まあ、再びここで諦めるところが


トークイベントがあり、

ゲストがハリウッド女優菊地凛子と聞いて

すべてのハードルを飛び越えて

店を19時に閉めるやいなや一路テアトル新宿へ!です。

ミーハーな俺、、、



で、念願のディアーディアー鑑賞となりました。

感想は一言


面白い!


ありきたりの感想だけどこの一言に尽きます。


父親の危篤をキッカケに集まる三兄弟。

幻の鹿を見た共通体験を持つ三人。

そして色々ダメな三人。


父親の葬儀が終わるとそれぞれの場所に帰る三人。

ただそれだけ、、

何も始まらないし、何も起きない、、

それが面白い。


いや、色々起きているんですよストーリーの中では、

でもそれは彼らの人生には小さな(大きな?)起伏であるだけ、そんな作品でした。


ちなみに鑑賞中に頭の中にこんなイメージが浮かんできました。

手入れの行き届いていない水槽。

苔だか汚れだかフワフワ浮いて

近づいたりくっついたり、


すると、突然棒を突っ込まれて

グルグル掻き回されて

水槽は一気に濁る。


ゴミや糞やみんな混ざってしまう。

やがて静かになり

汚れは沈んで

いつもの水槽になっている。



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あ、これはウチの水槽。

見事な放置プレイ。(´Д` )



家に帰って風呂に入ってベッドの中で

映画のストーリーを反芻するうちに

(映画を観た後はストーリーをもう一度思い出しながら寝る癖があるんです)

どこかで見た感覚に気が付いた。


ウチに似ている所があると、、


10年前に父が亡くなった時をキッカケに

妹がNYから帰ってきて(色々事情があり)

自分は父親の会社を何とか存続させようと

地元で孤軍奮闘。

(穏やかそうに見えて腹の中では煮えくりかえったりしながら)


ウチは兄妹の二人兄弟だけど

次男の義夫役はいないと思ったら

実はいたんです。

地元から離れて絵描きになりたかった自分が、、

多分絶望に打ちひしがれて

地元に戻っていたんじゃないかな~って。



風景が見慣れている以上の

符合点が多々ある作品でした。


鹿は、自分も鹿を見たかった、

今でも見たいと思っています。


それは閉塞した地元での「一発逆転」と言う幻の「鹿」。


温まってきたベッドの中で

そんな気持ちがじんわり入り込んで来た。

もう一度観たいと思いました。




一番印象に残ったシーン。

ネタバレになるので詳しく書けないけど

観た人ならわかる

次男の義夫の橋の下のシーン。


橋を渡る車のタイヤの音と

義夫の心情、観客の緊張感がシンクロした

鳥肌もののシーンでした。

あそこをもう一度観たいな~、、



これから劇場を変えて全国の方に

観てもらいたい作品です。


足利ロケのカルトムービー化するかも、、


DVDにならないんでしょうかね~

とにかく菊地監督にはこれからも

どんどん活躍をして頂きたい!

頑張ってください!

f^_^;)