わ連日雨が続いた梅雨の切れ間に、奇跡の快晴をGETできた6月26日(日)。
地域の子どもたちのために、長年素晴らしい活動を続けている上向台小学校育成会ひろがり(公式ホームページ)、公式Facebookコミュニティ、公式Twitter(@ikuseihirogari)との記念すべき第1回初共催イベント【西東京プレーパーク★キャラバン in 上向台小学校『逃走中』】を開催しました!
『逃走中』とは、言わずと知れたフジテレビの人気番組。限られたエリアの中で、ハンターから逃げた時間に応じて賞金を獲得
できるゲームに芸能人らが挑む姿を描くバラエティーです。
最中に与えられる指令「ミッション」をクリアすると
ゲームを有利に進められ、 失敗すれば逃走成功は難しくなります。
ハイパー「鬼ごっこ」またはハイパー「ドロケイ」って訳で、そりゃー子どもたち大好物なはずだわ。
番組人気が高じて、日本各地で大人が黒服のハンターになる「逃走中ごっこ」が開催される中、今回上向台小学校グラウンドを舞台に繰り広げられた『逃走中』はかなり異色!
通常は子どもらを追いかけてやって散々楽しませてやった後の乾杯が楽しみな黒服さんたち主催かつ主役となりがちなこの企画。
育成会ひろがりから始まるとなると、話はそう単純ではなく。
なにしろ、子どもたちがやりたいイベントを、子どもたち自身で企画・主催する初めての取り組み「第1回子どもサミット」により、2月に立ち上がったプロジェクト。
つまり、大人ではなく子どもが主体の『逃走中』なのです。
実行委員長は4年生。自由闊達な面白アイデアがドンドン湧き出る頼れるリーダーだけど、それをたくさんの人たちが参加するイベントとして成立させるために、大人はどうフォローすればよいのか。
2月から6月までの4カ月間の間に重ねた打ち合わせと予行演習。
普通に大人が仕切って進める方が何倍も簡単だったはず。でも、自ら楽しむのみならず、子どもの“育ち”を見守るスタンスの育成会ひろがりは、あえてそれを選びませんでした。
副会長なるさんによる根気強い伴走と、実行委員長あきむねくんの強い意志により、この晴れの日を迎えられたことを書き添えておきたいと思います。
当日集まった子どもの数は、未就学児さんから6年生まで総勢80人ちかく!
幼児さんは無敵ですが、不参加ならお砂場や遊具。ベテランボランティアスタッフのかいちゃんがしっかり見守り。付き添いで来てくれた保護者のお母さんたちも、いろいろとサポートしてくれました!
全6チームで各11~12名ずつ、みんなワクワクが止まらない!
ご存知『針プロ』と『西東京市パパクラブ』、『西東京市Facebook町』などを通じて来てくださった学区外のボランティアさん、西東京ボランティアセンターにてご紹介いただいた学生さんたち、西東京プレーパーク★キャラバンスタッフのワトソン、オーストラリアからの留学生、ハンター頭のイソノさん、ミヤモトさん他ご近所のお父さんたち合わせて総勢20名近く!!
黒いスーツにウェアラブルカメラを身につけたタサキさんが『逃走中』の世界観を見事に演出してくれました(笑)。この時の動画もご覧あれ!
黒いグラサンがズラリと並び、みなタダモノではない雰囲気です!
われらが西東京プレーパーク★キャラバンスタッフは、それぞれのチームサポーターおよび審判、それに捕まった子どもたちを収監するジャングルジムの看守役に着任。
まずはチームサポーターが、それぞれのチームの子どもたちの顔合わせとルール確認。
今回特徴的だったのは、逃走者に高学年が多かったこと。
6年生が12人以上!
プレーパーク★キャラバンも同様の課題ですが、子どもたちは思春期に差し掛かるとあまりイベントに参加したがらなくなります。
さすがのひろがりは、来ないならこちらから乗り込むのみと『放課後カフェ』をオープン。しかし、通常のイベントは4年生までが中心ですから、コレはひそかな快挙。
見学に来ていた大人から、弟くんの付き添いで来てくれた中学生のお兄さんまで、思わず参加したくなってしまう雰囲気だったのです!
まず1回戦は練習として、制限時間10分。最初からハンター全放出!
ハンター放出!
エリア内でのミッションはひとつ。
グラウンドに隠したカラーモールを見つけた子は水鉄砲と交換できます。その水鉄砲でハンターを撃つと、30秒ハンターを固めることができて敵の戦力を削ぐことが可能。固まったハンターは両手を上げて待たなければいけません。
ハンター探索中!
まだまだハンターたちは元気いっぱい。時に水鉄砲で固められながらも、逃げ惑う子どもたちを次々確保!
逃走者確保!
ところが監獄が人手不足。
続々と送り込まれてくる大量の囚人を時間内でさばいていくには、事前にいろんな案が出ていた“復活ミッション”なんてほとんどムリ!
「4人にひとり勝ち抜けじゃんけん」しかやりようがない!となり、監獄はジャンケン大会会場として白熱、捕まっても盛り上がる子どもたち。看守チームは囚人たちを4名ずつ組み合わせるのに大忙し。
また、ハンターの死角をついてジャングルジム裏に隠れる逃走者を追い出さなければなりませんでした(笑)。
タイムアウト後、それぞれのチームに戻ってサポーターにわらわら戦果報告しにくる子どもたちの様子がたまらなくかわいかったとのこと。
“オレつかまった~1回も逃げ切れなかったァ…”
“オレ足速いんだぜ~!50m9秒!”
(ん?私のが速くね?と思いながらもふんふんと聞くスタッフ…笑)
“校舎も使わせてよ~”
(ヤだよ、みんな隠れて見つからないじゃん!と速攻却下)
“この帽子カッコいいだろー?”
となぜか被せてくる(「もらっちゃうよ~」と言うと慌てて取り返す…笑)
意外と多かった“ハンターやりたい!”という子。
(この声が最後に実現♪)
ゲームが終了するごとに、なるさんによる『ルールミーティング』が入ります。
“みんな、どう思う?次はどうやりたい?”
大人には“子どもたちの世界観を実現するために、多少のことは目をつぶりましょう”と【ゆる活】を誘うなるさんですが、子どもたちの意見はしっかり聞いてくれるため、コメントが炸裂してなかなかまとまりません(笑)
2回戦は5分ずつのシフト制でハンター半分入れ替え方式。ラストまで1分を切ったところで全員放出。
逃走者確保!
しかしどう考えてもおかしいのは水鉄砲の数・・・あきらかに隠したモールの本数より多過ぎる。おかげでハンターたちは逃走者らに攻められ固められまくり。
コラー!どっから水鉄砲仕入れてきたんだァ( *`ω´)
子どもたちはこの水鉄砲ミッションが大好きで、水鉄砲を持てなかった子は捕まってないのに監獄まで来て“ほしい!ちょーだい!”を連呼。
ないよ!
ハンター逆襲される!
ハンターが固まり過ぎてどうにもならないのでミッションを廃止したあとも、“水鉄砲やりたかったァ”とめちゃめちゃ残念そう。
みんなまとめて7月10日(日)の【プレーパーク★キャラバン in せせらぎ公園『水あそびバトル大会』】こいや!(笑)
そんな2回戦が終わった時点で、すでにハンターたちはお疲れモード。
子どもたちの希望もあり、3回戦では、手首の養生テープとハチマキを目印に、子どもハンターも放出しました!
この回では、水鉄砲で当たった上級生ハンターの子が、当たったのに“当たってないよ~”と固まらず追いかけてきてズルい!などの報告が若干あった模様。
自分たちで決めたルールを守った上で、思ったこと、感じたことを話し合い、面白い方に面白い方にまたルールを改正していく。
まさに群れあそびの原点です!
ハンデをつけるために大人逃走者には『強力バズーガ砲水鉄砲』を持たせて、子どもハンターを一網打尽で固める作戦!!
ところが、大人の特権・バズーガ砲はアッサリ討ち取られ、疲れ切った元ハンター群がたちまち全員捕獲されてしまったことはいうまでもない・・・(笑)
監獄に送り込まれた大人逃走者たち、『復活じゃんけんミッション』で勝ってしまうと「あっ~!勝っちゃった~!もっと休みたかったな~!」などとぼやく始末でぜんぜん白熱しない。
逃げ切るより捕まった方がラク(笑)
でもそのぐらい、80人の子どもたちを相手に30度越えの炎天下のもと懸命に走ってくださったんです。
ハンターなのに逃走者の最大の味方である皆さんがいてくれたからこそ【逃走中】が実現しました。
間際に慌てて踏み切ったハンター一般公募でしたが、結果かえって新たなつながりと力を得た育成会ひろがりとプレーパーク★キャラバンです。
心から感謝いたします!
ちなみに、チーム戦の結果はどうなったのかというと。逃げ切れたかどうかは【自己申告制】のため、かなり曖昧・・・。
“オレ、まだ一回も捕まってないもんね~”
ホントかー?なんかさっき止められてなかったかー?と突っ込みたくなるも、“スゴイじゃん!”と声をかけるとあまりにも嬉しそうなんで良しとしとこう、といったパターンが多々あり。
三回目はハンターをやった子は逃げ切れた事にしてまで点数をつけましたが、結果は関係なかったみたい。楽しかった!の想いさえ残りゃ最後はもうどうでもいいよねという感じが、かえって良かったデス。
チーム戦にした事で、色々な子と話すことができたのが思わぬ収穫かな?
実行委員長が率先して自ら仕事を見つけて動く姿がとても立派でした。倉庫に道具をしまって施錠してといった撤収作業を黙々と行っていて、なるさんが子どもたちを信頼して任せた結果なんだろうと思います。
また、これだけの人数で走り回るイベントなので、当然ケガや体調不良も。逃走者は鼻血の子、過呼吸の子、子ども同士の衝突でおなかや耳がゴッツンコ!幸い大事には至らず、ひじを擦りむく程度でまぁ大丈夫。
ハンターサイドにも負傷者があり、子どもたちが心配して、たくさんの子が声をかけたり、痛めた足首を水袋で冷やして交換したり、自分にできることでサポートしようとする姿が見られました。
子どもとちゃんと遊ぼう、向き合おうという大人はみんなが持ちうるケガのリスク。でもワクワクして自らやりたいと思ってくれたこと、それが何よりのギフトで子どもたちはその贈り物をちゃんと受け取っているのです!
さて、今回はずいぶん報告が長くなりましたが、最後に西東京プレーパーク★キャラバンを代表してスタッフたまちゃんからの感想で〆たいと思います。
『あの伝説の「逃走中」のイベントに参加できて嬉しかったし、とても楽しかったです!
戦わずして激戦を間近で楽しめる美味しいとこ取りなサポーターとして、逃走中を俯瞰的に見ていたわけですが、参加者一人一人がドラマの主人公のように活躍していました!
逃げ切ったり、捕まったり、復活ジャンケンバトルしたり、ハンターに反撃したり、ハンターなのにフリーズさせられたり、何故か無敵ハンマーを振り回す謎のヒーローがいたり、お世話やパトロールや見守りをしながら“観戦”を楽しむ人がいたり…。
私が見ただけでもこれだけのドラマがあったのですから、それだけ全員が大満足できたイベントだったのだと思います。
プレーパークは「ケガと弁当は自分持ち」がモットー。本気あそびにケガはつきもの、名誉の負傷をされたみなさんに、心からのお見舞いとエールをお伝えしたいです。
有名でありながら実現は困難を極めるこのイベントを、敢えて企画、運営、達成させてくださった上向台小学校育成会に心から感謝します。
プレーパーク★キャラバンでも今回の素敵な出会いを引き継ぎ、ぜひふたたび【逃走中 第2ラウンド】をやってみたいです☆』
以上、たまちゃんでした。
大人の押し付けではなく、子どもたちが自分で決める大切さを教えてくれた育成会ひろがりのみなさんとなるさん、本当にありがとうございます!
おかげさまで、こんなに大規模でありながら「子ども主導」のイベントを初体験することができました!
またいつか、コラボしましょうネ~*\(^o^)/*