平城京跡、意外と遠くまで歩く
奈良県で開かれている平城遷都1300年祭のうち、主会場の平城宮跡会場(奈良市)は、今月7日に閉幕。4月24日から198日間で、約360万人が来場したそうですね。今後は国営公園の扱いになるそうですが。
九州の実家から観光に来た母親と、とりあえず観光に行きました。
駅から歩くには、やや遠いので、バスをお薦めします。
【交通アクセス】詳細はこちら
・近鉄奈良線「大和西大寺」駅南口下車、徒歩約7分
・近鉄奈良線「奈良駅」からバス20分
地図では近く感じるものの徒歩で、
バス停「朱雀門前」から、平城京跡地まで片道15分。
バス停「平城京跡」から、平城京跡地まで片道10分。
(※バス停が目の前なのに、迂回しなくてはいけないため)
地図では近く見えるものの、結構、歩いた感がありましたね。
理由は、野原なので殺風景。資料館へ行くにも、距離は遠い。
メインの平城京跡までの野原には、立ち寄る観光ポイントは何もない。
観光地の接客に不満
平城京を写真撮影しながら落胆のコメント
母親 「建物は、雨風から守るためガラス張りなのかもだけど…ガラスって…」
母親 「朱色が綺麗すぎて、塗装のハゲた感とか、歴史を感じる雰囲気出せなかったのかしら?」
私 「確かに現代建築のテイストが強すぎるな…」
私 「遷都祭が終わったとはいえ、高齢者の観光客も多いし、バス交通の案内板&エリアマップが無いのもな」
私 「国営公園として解放するなら、奈良の宣伝キャラの“せんとくん”おらんし…」
私 「彦根城の“ひこにゃん”は、1日3回登場するのに、せんとくんは、どこにおるねん!」
私 「他の観光地におるかもやけど、マスコット2体用意してでも、キャラ認知をUPすべきやろ~」
後に、タクシー運転手に聞くと「せんとくん、さぼってるからなぁ。どこにいるか不明ですよ」
私 「守衛や警備員も、普通の衣装やな…宮廷の衣装とかあるやろうに…」
母親 「熊本城の警備員でも、武士の鎧来てるのに…暑そうだけど頑張ってるよ」
私 「鹿児島の警備でも、中国人客を喜ばせるために鎧を来てたわ」
母親 「友達の夫婦が、平城京の衣装貸し出しで、コスプレして写真撮ってたわ」
私 「親子でコスプレ着る気はないけど、そのサービスも終了してるみたいよ…」
平城遷都1300年祭の期間中の状態がわからないけど、今でも高齢者の観光客は多数来ている。
せっかく税金を使って建てて、警備員まで配置しているのに惜しい気がする…。
平城京内の資料&展示物少数…に演出不足も
平城京内に入るにも、建物正面からは入れず…裏面へ回り道。
階段もガラス張りで現代建築風。安全を考えてと思うが情緒は薄い。
内観には、中央に玉座が設置。
屋根飾りと、平城京の説明資料が数枚。
平城京の施工風景があるものの、それは宮大工や鳶の作業着でなく、建設作業着。
コスプレ感?小さな事ですが、やはり歴史の情緒の演出という意味では残念でした。
柱や屋根の組み方は、当時の施工技術の紹介ではない。
現代としての建設資料。復刻に苦労した施工技術であっても、印象が低いのは何故だろう?
「平城京歴史新聞」は、平城京内部にはなく、平城京の外郭外に設置。
平城京内での、展示資料不足を感じたりもしました。
客層は、どうみても歴史好きの高齢者が多いのは明らかだが資料薄。
資料館までの距離は離れてるし、これではリピーターは来ないだろうな。
バス停に行くのに、何故遠回り?
大学で都市計画専攻の私にとって、観光誘致の仕掛けに物足りなさを感じました。
1番の問題は、バス交通との建造物までの動線の悪さ。
建物の目の前にバス停が見えるのに、何故?こんなに迂回で遠回りしないといけない?
バス停までの案内地図も無い。
バス停留所やタクシーを拾いたい高齢者の不満の声が多数聞こえてきました。
高齢者が多いのに、これでは可哀想だ…。