転院先にて➁ | バッドキアリ症候群

バッドキアリ症候群

ブログの説明を入力します。

人の話を聞いて気分が悪くなるなんて本当にあるんだな、なんて思いました。私にはショックな内容でした。

バルーンでの血栓除去ができないため提案されたのはTIPS。
門脈と静脈間に針を刺してステントを置き新たな通り道をつくるという方法です。
これにより、門脈圧は下がり静脈瘤の発達が防げる、門脈に血液が流れる様になることで腸に余分な水分が溜まらず腹水が減る、これが期待できると。
しかし、確実ではない。やっても何も変わらないかもしれない。
それどころか悪化の可能性もある。
まず、血液が肝臓を素通りしてしまうので血中アンモニアなど毒素が分解されず、肝性脳症を起こす危険がある。
術後すぐ起こす可能性もあるししばらくしてから発症する可能性もある。
もし重度なら、開通させたステントに詰め物をしてまた元の状態に戻すしかないかもしれない。
肝臓が働かなくなるので徐々に肝機能は悪くなっていく。

さらに私の肝臓は肥大化、変形までしてしまっていて、門脈と静脈の間が普通の人の2倍距離があり針の角度的にうまく刺せないかもしれない。
変形してしまっているので思わぬ所に血管があったりして大出血を起こすかもしれない。非常に難しい手術になる、私にもリスクを背負ってもらわなければならないという事でした。

1:TIPS自体失敗に終わる。
2:TIPSは成功するが私の肝臓が対応せず悪化し結局元に戻す。
3:TIPS成功、門脈圧下がる、腹水減少、ただし肝臓自体は徐々に悪化に向かう。またこのステントも詰まる可能性が十分ある。肝性脳症を起こす可能性もある。
4:IVRをせず、移植する。
5:手術をせず、腹水を穿刺で排出したりして緩和ケアしながら生活する。

K先生がバルーンでの除去不可との連絡を受け、また別の病院の肝移植の先生にお話しをしてくださって、もし移植を選択するなら私の所にいらっしゃいと言って下さっていると。もしもその時TIPSをしていても移植の邪魔にはならないから、という事でした。

K先生としてはこのまま何もしないのではもうジリ貧で、手をこまねいている間に今度はTIPSもできなくなるかもしれない、TIPSをやってみたほうが良いのではないか、という意見でした。

考えても上手く頭が回らなくて涙が垂れ流しで、パンクした私の頭は考える事を放棄したらしく、朝までぐっすり寝ました。

つづく
(2017.01.21記)