「最近、いろいろな海に行ってるね」って言われますが、遊んでいるわけではないのだ!!!(笑)

西伊豆のガイドさんたちと、今回の震災について話し合い、この伊豆でおこった場合のことを話し合っていました。


静岡は、東海地震のおこる場所です。

私が静岡県民になる際、両親にそれを心配されました。

「いつ来てもおかしくない」

と言われてきましたが、なんだか宮城県沖が先でびっくりです。

前回の三陸沖地震は、私が生まれる1年前。

まだ母のおなかにいるかいないかのとき。

くしくも、ひいおばあちゃんの火葬の際におきました。

なので、体験していなくても、よく両親や親戚、おじいちゃんから聞かされていました。

両親は東北福祉大学出身なので、母は、たくさんの友人や知人、親戚の安否を心配しています。


さて、この大震災から、私たちはたくさんのことを学びました。

それをそのままにしないで、現場に生かしていきましょう。

本来は、大きな指導団体で話し合い、OWの講習のときからインストラクターの講習まで、「災害対策」という項目を作って、全国共通のシグナルや共通理解をしていきたいものです。

しかしながら、指導団体も多く、金銭面にもかかわってくるので、すぐには変わってくれません。

もちろん、早く改善されるよう動いている人たちもたくさんいます。

なので、それまでの間、私たちができる範囲での「知識」を持っていきましょうね。


まずは、東海地震がおこった際

直下型の地震なので、すぐに地震がわかります。

立っていられないくらいの立て揺れでしょう。

大瀬崎の津波の到達予想は、地震発生から3~7分と言われています。

揺れが収まってからの移動では、津波に巻き込まれてしまいます。

また、駿河湾はとても深く、津波が目に見えません。

いきなり目の前で津波が見えるということが起こります。


これが、沼津市の出している大瀬崎近辺のハザードマップです。
http://www.city.numazu.shizuoka.jp/kurashi/bousai/download/tunamimap/numazu_nishiura_2.pdf


大瀬崎は幸いなことに、予想波高が3mです。

大瀬に行く途中は7~10mのところがあります。

大瀬の地形が、波の影響を軽減しているようです。

ですので、湾内のサービス近辺にいる人は、荷物なんて探さず、すぐに裏山に逃げましょう。

揺れが収まる前に、動けるうちに逃げなくてはいけません。

繰り返しになりますが、地震の発生から3分です。

裏山が崩れる可能性もありますが、ガンガン上ってください。

3mということは、「はごろもマリンサービス」だったら、駐車場の3段目はOKです。


外海からエントリーまたはエキジットすぐの場合は、すぐに器材を捨て、裏山に上りましょう。

玉崎、門下は上りづらいので、一本松の崖まで走りましょう。

もっと走れる人は、オスパーの隣の遊歩道へ行きましょう。

大川にいた人も遊歩道が最適です。

外海に行く坂の左手、「潜水料を払え」って書いてある(笑)看板の手前です。

そのまま歩いていくと、はごろもマリンサービスやサンライズの駐車場に行く道の途中に出ます。


柵下の人も、行けるなら遊歩道へ。

難しいようだったら、神社へ上ってください。

先端の人はとりあえず神社です。


3mとして、倍に見積もっても6m。

外海はスロープの上で3mくらいはあります。

神社はもっと高いです。

崩れてしまう可能性はありますが、今あるものでいくと、これがベストではないかと思います。


最終的にみんなが集まるのは、緊急避難場所になっている憩海荘の駐車場です。


わかりづらいですが、地図。

http://local.yahoo.co.jp/detail/spot/c657a82fc24589f8db6426c25c25407b/


大瀬崎への分岐点に入り、「はごろもマリンサービス」の看板を曲がらずに進むと、すぐに左手に出てきます。

知らない人は、大瀬に行った際に確認してもいいですね。


「でも、今回の津波は10mの堤防も越えて15mくらいあったんでしょ?想定外ってこともあるんじゃない?」

って言う人もいるでしょう。

もちろん、想定外はあると思います。

でも、ハザードマップでは、神池まで津波はきていません。

波が集まる形になっている湾内、マンボウ前が一番大きいと思います。

先端や外海は、波を逃がす地形になっているとも思います。


そして、過去に先端がなくなるほどの津波が来ていないこと。

天然記念物のビャクシンは樹齢1000年を超えます。

今のような大きな木だったら津波に耐えられるかもしれませんが、若いころの遭遇した津波にも耐えて残っています。

ですので、10m超える津波が来ることは、まず無いのではないかと。

大瀬で10mだったら、沼津市は20mの津波になってしまいます。


「知っている」のと「知らない」のとでは、生死を大きく変えます。

津波が来たときの避難経路をしっかり確認して、安全に楽しく、安心してダイビングしましょうね。


次回は、東海地震がきたときの水中での対応について書きたいと思います。