金曜日の朝一で千歳空港へ。
浜松町の竹芝港から伊豆大島行きの船は夜の10:00に出航するのでそれまではひなとしばしショッピング。
夜の10:00に発って朝6:00に到着するので船でお泊まり。
早朝、伊豆大島に着いたら予定通り、横殴りの大雨。あーなんて最悪の天気…
と思ったが。そうだ、大きな勝利を手にする時って、いつも、雨じゃん。しかも、大雨だ。
だから、今日の雨は彼にとって恵みの雨か。
そうだね、今日も頑張ってくれるはず。
彼がよいレースをするときの天気はいつも、大荒れ
スタートを見送り、山の中へ。上り区間で観戦する。良い感じで逃げてる。鹿屋がガンガン引っ張る。あんな勢いじゃあ、すぐに集団はばらける。
あっと言う間に、集団分裂。
17人くらいのトップ集団。揃いもそろったナショナルチームじゃん。これじゃあ、誰も追いつけない。その中にゆーりはいた。
先頭集団は少しずつ、小さくなって行く。
最終的には、4名に絞られた。
ゆーり、まりの、すぐる、松本くん
海外遠征では、チームメイト。
スプリント勝負なら、いけるかも。
なんて考えてドキドキ
あと、3周ってとこで山を下る。
ゴール付近に戻らなきゃ
あと1周のジャンが鳴る。
かわらず4名の先頭集団。とりあえず、安心した。
ゴールで待とう。
ツイッターをチェックしたら情報は錯綜してる。「小橋一人逃げ」だったり、マリノ、落車?とか言ってる。
実際にはマリノが単独アタック、ゆーりがそれに食らいついていって、途中でオールアウト。その後、すぐると松本くんにかわされ、ゆーりは表彰台を逃した。
中継で「小橋が遅れた」というのを聴いた
ああ
お父さんと、終わっちゃったね、ってつぶやいた
でも、よくやったね、って
4位
表彰台に乗ることは出来なかった
最後の最後まで日本一に固執した
我が息子の夢は破れたけど
レースって何があるか、わからない
だったら最後の最後まで諦めなかった彼の走りはやはり、彼らしい。
がむしゃらに、最後は駆け引き無しに日本チャンピオンを手にしようとしたゆーり
最後までハラハラした
日本選りすぐりの132人中128人をレーススタートから振り切って最後まで走りきった彼ら4人は本当にかっこよかった
リスペクトし合う四人のそれぞれの思惑、意地のぶつかり合いは素晴らしかった
なりふり構わず、日本一をバカみたいに最後まで追いかけた息子はヨダレをながしても鼻水がたれててもバカみたいな顔して走っても、日本一かっこよかったよ
あの日のレースはまぐれでは残れない
日本一を決めるにはよいレースだったのだと思った
いつもレース前の彼へ送るメッセージは
「良いレースが出来ること、家族みんなで祈っているよ」という言葉。
頑張って、じゃないし、優勝してね、でもないし、気をつけて、でもないし
「よいレースにする」ことは、とても難しい
今回、走り終わった彼に、
惜しかったね、でも良いレースだったよ、と伝えた
9歳から始めた自転車レース
小さい頃は無事に走りきれますように、と願っていた
スタート前、
「お父さんとお母さん、ゴールで待ってるからね」って言ってた
もう、21歳なんだけど、相変わらず
ゴールで待ってる家族3人(笑)
沖縄だって、ドイツだって、オランダだって、リッチモンドだって伊豆大島だってさ、ゴールで待ってるんだからな
うざいなーって思われても、待ってるんだからな(笑)