味のある悪役がいいね | ぴぴ王子学府

味のある悪役がいいね

もし自分が名優だったら、ヒーロー役と悪役どっちを演じたい? ブログネタ:もし自分が名優だったら、ヒーロー役と悪役どっちを演じたい? 参加中
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 子供の頃からヒーローに憧れて生きてきた我輩だが、41歳になって思うに、まあ普通のオッサンである(≧▽≦)
 しかし、自分なりに考える正義の側に生きているという自負はある。
 さして社会の役には立ってないけど、社会においてポジティヴな存在であると。

 いつも我輩が願っていること。
 世界の人々が我輩のようでありますように・・・ということ。
 世界の男たちが我輩のようであったら、きっといい世の中になるだろうという自信がある。
 子供たちにも「我輩のようになってみろ(⌒▽⌒)はっはっはっ」と自信満々に言ってのける。

 なんて傲慢な奴かと反感を買うかもしれない。自信過剰のバカ野郎じゃねーのかと。
 まあそうかもしれない。

 しかし41年も生きてきて、そのように自信を持てないならば残念なことだと思わないかい?

 子供に対して、寂しそうに「おれのようになるなよ( ̄ー ̄)フッ」なんて言ってしまうようでは、もはやそれまでの人生である。

 そんな我輩は、子供の頃から俳優にも憧れていた。
 とうとうなれなかったけど、もし演じるとしたら、悪役がいいね。
 とてもしたたかで狡猾で、しかしどこか憎めない奴を演じたい。
 そして、最後には正義のヒーローにやっつけられるものの・・・
「だけどオレを殺してもまた別のオレが現れるだけなのさ・・・社会の構造や人々の心を変えなければ正義なんて実現しないんだ・・・目に付く分かりやすいところにいる悪者を敵に定めてやっつけるのは簡単だけど、本当に正義と平和を願うなら、もっと大局を見てもっと大きなことを成し遂げなければトカゲの尻尾を切るだけのことに過ぎないのさ( ̄ー ̄)フッ」
 と、深いことを言って「(`Д´;) うっ」と死ぬ役がいいな。

 無邪気に「我こそは正義」と調子こいている正義のヒーローは、それによって後々色々と考えされられるみたいなね(^^

 目に付く責めやすい人だけを責めたり、自分は安全なところに隠れて陰からバッシングしたりして、ようするに単なるヘタレの卑怯者に過ぎないくせに自分は正義の側にいると思い込んでいる偽善者こそ我輩にとっては悪である。

 問題は自分自身が良識ある人間だと思い込んでいる人の偏見なんだ!と、映画「ジャイアンツ」の中でデニス・ホッパーが言う。これは本当に名言だと思う。

 深い内省もなく、当然に自分には良識があると思い込んでいて、実は凄まじい偏見に囚われていたり勘違いしている人間は始末が悪い。自分が善なる者だと妄信しているから、死ぬまで偏見から逃れることはできない。

「真実とはこうである」と決め付けると、そのために永遠に真実に到達することはできないのである。

 他人のことをとやかく言うより、常に自分自身の中に過ちや偏見という敵はいないかと考えるようでありたい。
 他人をいくら責めたところで自分自身が善なる存在になれるわけではない。

 正義とはなにも悪者をやっつけずとも、常に内省を繰り返しつつ正義に到達しようと死ぬまで継続することで実現する。

 そうそう、あの人こそまさにそう・・・と反射的に他人のことだと思うのではなく、「あ、わたしのこと?」という姿勢が大切なのである。

 そう、あなたが悪いかもしれないのである。

 自分こそ社会の悪ではないか?
 大多数の傾向の中にあってもそれは大いなる間違いの側なのではないか?
 冷静に振り返ることで得るものは意外と大きいものだ。

 さて、今日も我輩は善人のくせに悪い男を演じつつ悪者になってあげて、おねーちゃんに「酷い男ねドキドキ」と言わせてみたいものである。