ジャイアンツ | ぴぴ王子学府

ジャイアンツ

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 我輩にとっての永遠のヒーローは三船敏郎とジェームス・ディーン。
 この二人に我輩の男としての在り方の原風景がある。

 あまりにも有名な不世出の名優ジェームス・ディーンだが、主演になった映画は理由無き反抗とエデンの東とジャイアンツの三作しか無い。なぜならジャイアンツの収録が終わった日にカーレースに出場すべく出かけ、公道で愛車ポルシェ・スピードスターで事故死してしまったから。

 我輩は理由無き反抗を見てジミーのファンになり、ジミーのジーンズスタイルや髪型、表情に痺れて影響を受けたが、映画として好きなのはジャイアンツである。本当に好きな映画。

 みんなに軽視されている、主人公のジェット・リンクという貧しい若者が「今にみていやがれ!」と、全てを注ぐチャレンジをし、結果、見返してやろうと思った金持ちたちと比較にならないくらいりスーパー金持ちになった。しかし、人々はただジェットが幸運に恵まれただけの男としか評価しないし、ジェット自身も「金持ちじゃないからおれは愛されないんだ」という思い込みに支配されて成り上がったというのに、金持ちになっても尚孤独なままであることに気付いて愕然とする。
 そういう人生の皮肉を痛感させられる思いテーマなのだが、しかし、映画自体は広大なテキサスを舞台になった大らかなムードに包まれていて、非常に長い作品なのだが、何度観ても退屈しない。

 この映画は本当に傑作で、ストーリィーも素晴らしいが映像がまた素晴らしい。
 そんな中で我輩が最も好きなシーンは、ささやかな土地を手に入れ、牧場の使用人という立場からささやかながら自分のボスは自分という立場にステップアップし、「おれはやってやるぜ!」と、自分の土地を意気揚々と歩くシーン。
 この歩く姿に、男としてなにも感じない人はいないと思う。




 辛くなったとき、我輩はこのシーンを見て決心を新たにしたりということがよくあります。