ブータンのGNH調査
今朝(1/9)のブータンの政府系新聞・クエンセル紙に2010年に調査したGNH調査の結果が出ていました。
識字率が大きなテーマでした。
識字率は何と48%と低いのでびっくりです。
男性は60%ですが、女性は30%と極端に低い。
都会は72%ですが、田舎は40%です。
県別では首都のティンプーは72%で、田舎のタシガンは35%です。
65歳以上では23%ですが20歳以下では82%と高くなっていますが100%にはまだまだです。
当然のことながら、収入の多い家庭ほど識字率が高くなっています。
また、返答した63%の人が正式な教育を受けていません。
つまり、教育は最近になって義務教育化されたので、ブータンの言語「ゾンカ」が一部地域では通じない所があるわけです。
30%の人はエイズがどのように伝染するかを知りません。
58%の人はブータンの伝統音楽を知りません。
今でも音楽教育は一部の学校でしか行われていません。
62%の人は国会が何をするところか知りません。
当然、国会の国民議会(下院)と国民評議会(上院)の違いが判りません。
従って、59%の人は国会議員の役割や責任を知りません。
それと驚くことに、子供の教育が大切だとは思わない人が73%もいます。(本当かな?)
59%の人が男性が女性よりリーダーとしてふさわしいとは思っていない。
64%の人はブータン人は思いやりがあると思っている。
88%の人は物質的な豊かさに興味がある。
52%の人は自己中心的になっている。
70%に人はよく深く宗教を信じていて、40%の人は寛容な精神を備えている。
こんな調査結果が発表されていました。
97%が幸せを感じていると言われたブータンのGNHの中身はだいぶ違うようです。
興味のある方はKuensel Online(クエンセル・オンライン)を読んで下さい。
http://www.kuenselonline.com/2011/?p=24668