前回のアメンバー限定記事で、無意識モードがふつうの状態で、意識モードは何か問題を解決しなければいけないという特別な状態だと説明しました。
でも、ちょっと抽象的でわかりにくかったかもしれません。

そこで、無意識モードと意識モードの具体的な例を書きますね。(長くなってしまうので前回の記事では、省いてしまいました。)

小さな子供の頃、ふだんは特に何も考えずに、ただ楽しくすごしていたと思います。
これは、無意識モードです。
問題のないふつうの状態ということです。

ところが、外出先で、親とはぐれて迷子になってしまったとき、突然恐怖にさらされてしまいます。
怖くて仕方がなくて、なんとかしなければとあせりまくる状態(問題を解決しなければいけないという特別な状態)、これが意識モードということです。

この例を思い浮かべながら、前回の記事を読むと、よりわかりやすくなると思います。



さて、今回は、「キムチは甘い?」です。

は?「キムチは辛い」じゃないの?って思いますよね。

たしかに、キムチは辛いですよね。

「キムチ=辛い」
っていうのは、共通認識になっているくらいですからね。


でも、キムチは辛いだけなのでしょうか?


今回、言いたいのは、ふだん食べ物を何気なく食べていて、ただただ「おいしい」というだけで、味をしっかりと感じていない人が多いのでは?ということです。


そのわかりやすい極端な例として、キムチをあげました。

キムチは実はすごく甘いのです。

昔はそうでもなかったのですが、年々、キムチは甘くなってきています。

日本人は酸っぱいキムチや辛いキムチよりも甘いキムチを好むため、韓国で作られる日本に輸出するキムチは、日本人向けに味付けを甘くしているということが知られています。


キムチを食べる機会があったら、その味をしっかりと味わってみてください。
カレーでもわかりやすいと思います。


まず、「あまい」、そして「うまい」、最後に「からい」という順番で味がやってくるのがわかるはずです。

五十音順で、「あ→う→か」 とおぼえるとおぼえやすいです。

口に入れたとき、「甘い」って感じます。
次に、「旨味やコク」を感じます。
そして、最後に、ピリピリとした唐辛子やスパイスの刺激がやってくるのです。

必ずこの順番になっています。

極端な例として、キムチを上げましたが、他のあらゆる加工食品でも、その順番がはっきりとわかるはずです。
よく味わって食べるようにしてみてください。

そして、気づくことでしょう。

加工食品って、すごく甘いっていうことに。

ほとんどの加工食品には砂糖(ブドウ糖果糖液糖)がたくさん使われていて、ものすごく甘くなっているのです。


口に入れた瞬間に感じるのはまず甘さです。
だから、甘くない食べ物は、口に入れた瞬間には、味をあまり感じないのです。

そして、甘さは、食べ物の味に広がりをもたせるとともに、味を舌の奥へと届ける働きがあるのです。

このように甘さは食べ物の魅力の非常に重要な要素であるため、加工食品がますます甘くなってきているのです。


何を食べても「おいしい」ですまさないで欲しいのです。
「おいしい」で終わっていたら、どんどん味覚が鈍くなって行ってしまい、ただただ食べさせられるだけになってしまいます。

何がどうおいしいのかをしっかりと感じるようにしてください。

そうすれば、食べ物の甘さ、うまさ、辛さなど、たくさんの味の魅力をしっかりと感じられるようになって、味に敏感になることができます。

肥満傾向が強い人ほど、味の刺激に鈍感であるということが科学的にも知られています。
鈍感になっているため、たくさんの刺激を必要としてしまうというわけです。

しっかりと味を感じられるようになれば、カレー、チャーハン、ラーメン、焼肉、ハンバーグ、スナック菓子などなど、あらゆる加工食品ってすごく甘いんだなあということに気づくようになるでしょう。

そして、味に敏感になって、そんなにたくさん食べなくても、十分に満足できるようになるはずです。

味に敏感になることは、ダイエット成功の近道になります。

「あ」→「う」→「か」の順番で、味を感じるかどうか、いろいろな食べ物で試してみてくださいね。