前回は、ダイエットの話なのに、話がいきなり宇宙に飛んだりして、わかりにくかったかもしれません。
聖闘士星矢にダイエットの答えが隠されていた!?
http://ameblo.jp/pink-diet/entry-10503260532.html
でも、自分の考え方の根本になっていることなので、できれば知っておいてもらいたいと思っています。
それでは、ようやく今回から「満腹感」についてお伝えしていきます。
これまで、空腹感には、本物の空腹感とにせものの空腹感というものがあって、それを見分けることが大切であり、本物の空腹感にはしっかりと従い、にせものの空腹感はうまくやりすごすことが重要だとお伝えしてきました。
本物の空腹感に従って食べ始めたとして、次に問題になるのが、どういうふうに満腹感を感じて、うまく食べ終われるかという問題だと思います。
そういうわけで、
満腹感の話も空腹感の話と同じく、とても重要であると考えています。
空腹感と満腹感がわかるようになることが、ダイエットはもちろん、食べること全般に関して、最も重要であると考えています。
それでは、具体的に満腹感についての話です。
ここでいきなり質問です。
「おなかがいっぱい」とはどういう状態のことを意味しているでしょうか?
真剣に考えてみてください。
「そんなの、”おなかがいっぱい”と言ったら、おなかがいっぱいの状態に決まっているじゃないか」というほど単純なものではなかったのです。
実は、この「おなかがいっぱい」というのが非常にやっかいなものでした。
太っている人とダイエットをしないでやせている人(以降、スリム体質の人)とでは、「おなかがいっぱい」という状態がまったく別物だったのです。
どういうことかというと、満腹ポイントと限界ポイントがあるということがわかりました。(空腹感と同じく満腹感も2種類あるということです。)
満腹ポイントとは、胃はまだ余裕があるけれど、血糖値なども上がって、かなりの満腹感を感じるというポイントです。
食べ終わったあとに食べすぎの苦しさを感じることもなく、ちょうど満足した心地のよい状態になります。
限界ポイントとは、もうこれ以上胃に入らない、これ以上食べるのは苦しいと感じる限界のポイントのことです。
圧倒的な満足感が得られますが、食べすぎて苦しくて、楽になるまでかなり時間が掛かります。
太っている人は限界ポイントまで食べてしまっていて、スリム体質の人は満腹ポイントで十分満足して食べ終わっていたのです。
どちらも「おなかがいっぱい」=「満腹の状態」なのです。
おなかがいっぱい(満腹)はひとつしかないわけではなかったのです。
説明をよりわかりやすくするために、ここで水筒、ポットの例をあげてみます。
水筒、ポットの満タンはどこになるかわかりますか?
「内側に満タンの線があるから、簡単だろ」とはなりませんよね。
その満タンの線も満タンだし、こぼれる限界のポイントはまだそれよりだいぶ上で、それも満タンです。
実生活では、「満タンの線は名目上の満タンで、目安にすぎない。このあたりまでは大丈夫だ。」と考えて、限界のところまでを満タンととらえている人の方が多いのではないでしょうか。
満タンの線が満腹ポイント、こぼれる限界が限界ポイントと考えるとわかりやすいと思います。
このように満腹、満タンというのが1つではないというのをまず理解して下さい。
次に、満タンがこぼれる限界の8割、9割であれば、どちらが満タンでもそれほど問題にはなりません。
ところが、満タンの線よりも2倍入れても、3倍入れても、こぼれないとなると、どちらを満タンとするかは、大きな違いとなってしまいます。
満腹ポイントで満足して食べ終わっていれば、何も問題はありません。しかし、限界ポイントまで食べるのを習慣にしてしまっていると、胃は筋肉と粘膜でできているので、徐々に延びて大きくなっていき、どんどん限界が広がっていってしまうのです。
食べる量のイメージとしては、空腹状態から満腹ポイントまでが1とすると、満腹ポイントから限界ポイントまでが1か2で、トータルが2か3となってしまうというような感じになります。
おなかいっぱい食べていいけれど、限界ポイントまでは食べずに、満腹ポイントで満足して食べ終わるようにしましょうということです。
限界ポイントの満腹感というのは、苦しいほどの圧倒的な満腹感です。
これを通常の満腹感ととらえるようになってしまうと、満腹ポイントでおとずれる本来の満腹感は弱くて物足りないと感じてしまうようになり、限界ポイントまで食べるのが習慣となってしまうのです。
限界ポイントで感じる圧倒的な満腹感というのは、通常の満腹感ではなく、「これ以上は絶対に食べるな!」という強い警告信号なのです。
あなたの「おなかがいっぱい」は、はたして満腹ポイントでしょうか?それとも限界ポイントでしょうか?
ふだん、なにげなく食べ進めて、限界ポイントまで食べてしまっている人がとても多いと思います。
本来の満腹状態である満腹ポイントで満足できるようになっていってもらいたいと思っています。
それができれば、おなかいっぱい食べてもやせられるという、とても幸せなダイエットが可能となるのです
具体的な方法などは、これからお伝えしていきたいと思っています。
次回は、満腹感はどのようにやってくるのか?あたりの予定です。