4月からの朝ドラ
「虎に翼」
にハマりまくっています。
まだ3週が終わった段階だけど、
ヒロインの虎子(ともこ)を演じる伊藤沙莉さん、ハマり役だわ〜。
日本で初めて女性で弁護士、裁判官になった方をモデルにしたお話。
最近、らんまん、ブギウギと実在の人物をモデルにした朝ドラが続きますね。
昭和初期、女学校を卒業した虎子は、母親、はる(石田ゆり子さん)からお見合いを勧められる毎日。
そんな時、書生の優三(仲野太賀さん、)にお弁当を届ける為に明律大学の法学部に行くと、教鞭を取る桂場等一郎(松山ケンイチさん)と穂高重親(小林薫さん)に出会う。穂高から明律大学女子法科への進学を勧められ、法律を学ぶ事に興味を持ち、大学の女子部に通う決意をする。
しかしら最初の壁はまず母親。
昭和初期の時代、女の幸せは早く結婚して良妻賢母になること。
きっと、それはその時代の常識だったのでしょう。
でも、そういう常識に「はて?」と疑問を持ち、
自分の気持ちを貫き母親を説得する虎子はかっこよかった!
晴れて、大学の女子部に入学したものの、
男子学生からは、「魔女部」とからかわれ、
同級生も皆さん、背景に何かを抱えている。
雑誌に載るくらい有名な華族のお嬢様。
朝鮮半島からの留学生。
夫と子供がいるけど、自分の学びの為に入学した主婦。
そして、訳有りげな男装の麗人。
だんだん、同級生の背景も分かってきて、
女性の生きづらさ が見えてきた。
昭和初期は貧しい農村では、女の子を女郎屋に売り飛ばす事も珍しくなかった。
先に書いた男装の麗人、山田よねは、姉が女郎屋に売られ、自分も売られそうになった時に髪を切り、女性の自分を捨てて、腐った人間と世の中を変える為に法律を学びに来たのだ。
朝ドラで、貧困のせいで身売りされる女性をこんなに真正面から描いた作品があっただろうか?
(おしんは描いていた?ちゃんと見ていなかった)
また、生理の話題が出てきた。
確かに朝ドラのほとんどは女性の物語なのに、
今まではそういう(生理の)話題はタブー視されてきた気がする。
このドラマはタブー視されてきた事にもちゃんと目を向けてる。
なんか、すごい朝ドラかも?!
また、戦前の民法では、
女性は「無能力者」扱いされていた事に視聴者も「はて?」となりました
戦後まで女性には選挙権もなかったし、
なんで、女性はこんなにも下に見られていたのか?
また、なぜ女性の性は搾取され続けたのか?
そして、それはまだ過去形ではないかもしれない。
そして、そんな世の中で女性ながらにして、
初の弁護士、裁判官になることは並大抵の事ではなかったと思います。
虎子のこれからが楽しみです。
また、結婚は女性の幸せとは限らないという問題点を虎子の親友で虎子のお兄さんと結婚した花江ちゃんが見せてくれました。
姑から、常に「砂糖が足りないわね。」
とダメだしされて、
家族の食事中は給仕に追われて一緒に食事も出来ない。
姑との関係に悩むお嫁さん。親友のクラスメートから「女中さん?」と言われて辛かっただろうな。
結婚しても、周りの反対を押し切って大学に行っても、女性というだけで辛い思いをする。
でも、今日の回で、皆が弱音や怒りを吐き出すシーンはとても良かった!
余談だけど、虎子の母ちゃん、どんだけ甘党だよ?!
また、主題歌を米津玄師さんが歌っているのですが、この歌が最高なんですよ!
早速、ダウンロードして毎日聴いています。
「さよーなら またいつか!」
歌詞の中の
人が宣う地獄の先にこそ
わたしは春を見る
この部分が心に響きました。
これからの虎子の人生に重なるようでもあります。