はじめての家づくり | ピナ・コラーダ飲みたい。。

はじめての家づくり

家購入&リノベーション(リフォーム??)によって一気に高まってきた私のインテリア熱。ここ最近見てるのはそれ関連の本ばっかりです。


もともと高校生のときにいわゆる「インテリアデコレーター」(※コーディネイターじゃないんです)になりたくて、それならば、と美大に進もうとさえ思っていたので昔から好きな分野。


結局美大進学は「やりたいことが日本ではまだ中途半端。君がしたいことを実現するなら建築学科へ行きなさい」と恩師に言われ、理系でない私はあっさり断念。。。あの時もう少しファイトがあったなら、と後になって悔やむことも…。


でも芸術系の大学院へひょんなことから通うことになり、そこで見た建築系の方々のすごさを目の当たりにした私は「やめといてよかった…」と思いました。


だって、やっぱり空間なんですよね、建築って。3Dの世界。。。頭の中の3Dを平面に書きおこす…それはやっぱり生まれ持っての才能だと思うんです。


小学校の頃、算数で立体図形をこの点とこの点で切ったら、どうなって、その形は、その面積は??みたいな系統の問題が著しく苦手だった私にはできっこないのも当然の話。


だけど、素材フェチ、色フェチなのでインテリアは好き。建築よりもっともっと小さな範囲の話なら、まだなんとかついていけるかしら、なんて。。


エルデコ は創刊号からほとんど持っています。 はじめはラルフローレンのおうち、とかハンプトンの別荘、みたいな少しあたたかみがあってカントリー風味もありつつ、海をどこかに感じさせるようなおうちにあこがれていました。


大学生になって、海外に行くようになると自然とインテリアショップやファブリックのお店にも足が向きました。お洋服も好きだけど、当時海外ってやっぱり日本にはないインテリアショップがごまんとあって、それに圧倒されつつも嬉しくて。友達とは別行動でリストアップしたショップに行くのが楽しみでした。その頃日本になかったコンランショップも、パリ、ロンドン滞在中両方通い詰めたり…なぜかコンランのビデオや重くて大きなビジュアル本も買ったなあ。。。


私はあの蛍光灯の光が嫌いなのですが、ロンドンなどでは道から見える窓の中のお部屋は間接照明をうまくつかった、とてもかわいらしい雰囲気のあるお部屋が多くて…パリやミラノもヨーロッパ全般に言えることですが、100年単位で古い建物を今も大事に人が住んでいる、という独特の文化に深く傾倒しました。


だからなのか、古い家や家具を大切に使う、というのにどうも目がいってしまうのかも。実際、アンティークの家具にはまったりもしました。私が結婚で持ってきた家具は少しだけどその頃から集めてきたものがほとんど。


うちの家はパパがインテリア好きで、小さな頃から今はなき、そしてもうすぐ復活(?!)のイケアやアクタスなどそういうお店によく連れて行ってもらっていたこともありました。そこで見たポールヘニングセンのランプやシンプルな家具たち…それにふれながら「長く使えて、飽きないデザインは素晴らしい…」と両親に刷り込まれていたように思います。


結局、家もインテリアも使い捨てがイヤなのはそんな今までの経験から作り上げられてきた価値観なんでしょうね…こうして書くと分かりやすいったら。。。


しかし、実家暮らしの間はせいぜい自分の部屋くらいしか自分の世界を作り上げることはできませんでした。それでも、震災で部屋がめちゃくちゃになったのを契機に、子どもの頃から使ってきた部屋の内装を一新したりもして、なかなか自分なりに居心地のいい部屋が出来上がっていました。


そして結婚!やっと自分の好きなようにインテリアを考えるチャンスに私はワクワクしていました。が、しかし…今まで何度か書いてきたのですが、とりあえず新居は彼のもともと住んでいたところということに。そしてそれはイコール、すでに彼の世界が出来上がった生活空間…。


そこへ後から入ることのしんどさ…そして初めて一緒に暮らす私たち、暮らし方の価値観もそれこそ全然違います。それのぶつかり合いや現実と理想のギャップ。。。今までほとんどしたこともなかったケンカに発展したり、私がパニックにおちいってイライラしたり…この数ヶ月いろんなことがありました。


でもやっとお互いの着地点もようやく見えはじめ、何となく落ち着いて生活のリズムが出来てきたこのタイミングでのおうちとの出会い。うまく出会ったものです。やっと落ち着いて二人のおうち作りが出来る♪


リフォーム、というかリノベーションをするにあたって、いろんな業者さんとお話をしました。そりゃ、細かい食い違いはあるけど、あんなに新居には意見が対立していた私たちは割と同じ方向を向いてるよう、ということに今驚いています。


二人の理想をお話していて、この人、いつのまに…と思うほど妙にインテリアに関して知識をつけている彼。どうやら私が持ち込んでいるたくさんのインテリア本をみて彼なりに研究したみたい。


はじめは退屈そうにしていた彼を無理矢理いろんなインテリアショップに引っ張っていったのも無駄ではなかったのかもしれません。いつのまにか、スワンチェアやSASホテルなどヤコブセンのことを語る彼に横でひたすら驚愕するばかり…。


また、私のように余計な知識がない分、直感で選ぶデザインがなかなかのセンスであることも新しい発見でした。何気に君の気に入ってるソファ、B&Bのだし…(買えないけど。。)、間取りのアイデアとか斬新だし。。。なんだか私の出る幕、ナシって感じ。


そんな近頃の週末の夜は二人して雑誌をみながらあーでもない、こーでもないとインテリア談義。。。


彼の一番のお気に入りが「I'm home」という雑誌。


アイムホーム
I'm home (アイムホーム) 03月号 [雑誌]


これ、いいんです。まるで洋書なんだけど中身は日本の本。商店建築社、というしぶーい出版社から出ています。上質な日本内外のおうちが登場して、もううっとり。しかも掲載したおうちの床材や壁材などのデータも載ってて参考になります。家の詳細のデータと家族構成…住まう人の暮らしぶりを想像してしまいます。


そして父が好きな「モダンリビング」


モダンリビング

モダンリビング NO.152 (152) ※これは表紙とこのリンク先が多分違っています。


この号が最高に好き。この表紙のおうち、すごくかっこいいんです.2方向にとられた庭の空間が、開口部の大きな部屋の続きのようで…。芝生は緑の絨毯のよう、おそらく撮影が夏だったようで、その白い壁に緑の庭、濃く青い空が見事なコントラスト。ミニマムな白い空間にミッドセンチュリーの家具が映え、何気なく飾られたファブリックが偶然うちのクッションと同じシナサンド社のモビールだったことも妙に嬉しかったり。。。そして敷地の外との区切りに使われているのがフロストガラス!うーん、洗練されてる。。。


そしてやっぱりエルデコ。永久保存版なのはやっぱり北欧の特集かしら…。


エルデコ
ELLE DECO (エル・デコ) 12月号 [雑誌]


これに出てくる家、もう好みすぎ♪表紙の色使いとかも参考になるし(←ってこれはあんまり関係ない)


しかし、これらの本に出てくるようなゴージャスなおうちは無理だろうなあ。。やっぱり先立つものが、ね…。でも少しずつ、何年もかけて作っていく楽しみもあるかな、と今は思います。


だからこそ、箱であるおうちはしっかり作っておかねば。。ほんとはいつか戸建のおうちが欲しい、というのが私たち二人の理想なんだけど、それはいつになるやらーーー。やっぱり戸建で自分の好きなように建てるのが一番楽しいんじゃないかな…(←妄想中)


新築の、もうきれいに整って、いたれりつくせりなマンションも素敵だけど、やっぱり自分たちの好きなように暮らしたい、という二人の志向が中古+リノベーション、という選択につながったのでしょう。


さて、どうなることやら…また理想と現実のギャップに苦しみそうな予感!?今後はこのおうちづくりのことも少しずつ書いていこうと思っています。