産科医の話への反響。 | 毎日が大騒ぎ。

産科医の話への反響。

数日前に「産科医の診療報酬」について書いたら、
反応がちょっと遅れてじわっと来て、
しかも結構熱い話が多かったんで、
ちょっともう一言書いてみようかなーと思いまして。
長くなります。しつこくてごめん。
興味のない方はスルーしてください。


一部の方を敵に回すような表現ですが、
(でも私の周りの人はみんな優しいんで、理解いただけると思うんですが)

私、「助産院至上主義者」じゃありません。

助産院について書かれたものを見ると、

「助産院でのお産は素晴らしい! みんな助産院でうめばいい!
医療に頼るなんて愚かだ!」


みたいなのも時々あるんですが、

「宗教か Σ( ̄Д ̄;; !!」
って突っ込みたくなるんですよね・・・。

助産院だって色々あるんだろうし、全部が全部素晴らしいのか。
実体験がないだけに、疑問がある。

ただ、お産については選べるものであって欲しい。


ちょっと違う話になりますが。

私の知ってる小児科の場合。

「名医」と評判で、駐車場から車があふれるくらい患者さんが多い病院。
うちのダンナの話によると、
「ちょっと強めの薬を出すんで、熱くらいならすぐ下がる」。
すぐ直る感じがするのか、それなら評判は高かろう。

「漢方」を主体とした内科の先生で、小児科も見てくれる病院。
「この子は少しアレルギー体質だねえ、この漢方飲むとよくなるんじゃないかな、
熱が下がったらもう一回おいでなさい」
といってくれる。
体質を変化させて、風邪を引きにくい体にしてくれる。
ただし、即効性がないから時間もかかるし、お金もかかる。
(一回一回は安いけど、回数行くから)

「発達障害」を専門とする女医さん。
「でも発達障害を見るには専門の担当を置かなきゃならないので、
人件費もかかる、時間もかかる、それだけでは病院としてやっていけません。
なので、私は毎日普通の風邪の患者さんを診察して人件費を稼いでるんです(失礼!)」
とか、会報に書いてました。
でも、別に普通の風邪の患者さんを軽視してるわけじゃないですよ。
実感として、治療の質としては悪くないです。

どの病院を選ぶかは親の自由。

単に「家から近いから」で選ぶのか、
「評判いいから」で選ぶのか、
「お医者さんの考え方に共鳴して」で選ぶのか、
どれでもありだと思います。


お産に関しても同じで、

「自然に出産したいから助産院で」
「持病が心配だから総合病院で」
産婦さん自身が選べるお産が一番いいと、思ってます。

(それでも最初から「病院でなきゃ!」って人はなくならないだろうと思います。
だって、子供の普通の風邪で、地域の個人病院で十分なのに、
総合病院に行かなきゃ駄目だって言ってる人はいますから)



ただし、
今現在、「助産院について知ってますか?」と聞いたら
知ってるって人は少ないんだろうな、と思います。

そして、知っていたら助産院を選択するのに、
知らないから選びようがない人も、
いっぱいいるんじゃないかと。

だから、助産院について広めようと思う方には共感します。
協力できるんだったら、したいと思います。

で、そんな私のお勧めの1冊。(前ふり長ッ!!)

赤ちゃんをさがせ (創元推理文庫)/青井 夏海

¥672
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主人公が自宅出産専門の助産師さんです。
ミステリ系の短編集なんで、読みやすいかと思われます。
多分、現実の助産師さんの仕事はもっとシビアなものだろうと思うのですが、
「こんな職業もあるんだー」って興味のきっかけにはいいんじゃないかと思います。

今日は本当に長くてごめんなさい。

(※午後3:00 一部文章修正しました)