1部 Last 2-8.先生とウソ、そしてメガネ ( 櫻葉小説・嵐 ) | なうのこたつ保管部屋

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大好きな彼らの記憶を残しつつも、趣味な物語や日記、旅行記などを書いてる部屋です♪


【※無断に話や内容転写利用、画像利用はお断りします。別公式小説サイトにてオリジナル名にて上げています】


テーマ:先生と嘘メガネ
に、収録してゆきます♪


初めて↓
先生と嘘メガネ1.



おさらい↓
先生と嘘メガネ2-7



リク御礼 締め記事になります♪


1部 Last
2-8.先生とウソ、そしてメガネ




オレは高校3年
新任の教師が来て
知らぬ間にクラスに馴染んだそいつは
何故かオレの恋人になった



何度か喋って、からかわれて
オレはドMなんだろうか・・



その度にアイツを好きになるとか
自分で自分の心が時々分からなくなる




「 翔、ハツとこころ3皿追加ね 」



「 了解 」




店の半分だけがガラス張りになる
赤い炭が溶けている焼き場に
油が落ちてジュッと消える音




そして自分の汗に
腕にしているリストバンドで
そっと汗をぬぐった



だいたい心臓は心臓と呼べば良いのに
こころとか・・

やけにオブラートに包んだ感じが嫌いだ
どうせ食うならどっちも一緒だろ


客が引く間に厚手のゴム袋をつけ
戻った竹串をゴシゴシとたわしでこする
鶏は刺さり、そして食われて
竹串だけが残る


手元に流れる水の勢いを眺めながら
もしかしたら竹は
鶏に何か酷いことをされたから
こんなにも毎日刺す方にまわったんだろうか
そんな風に昔話を勝手に作り出しては
一気にザルに上げ

水きりの場所へと持ち上げた



「 翔、今日は良いよ
もう予約も入らないだろうし

たまには遊んでおいで 」




「 別に・・良いけど・・ 」




まぁオレがあまり居ても
バイトのヤツらに気を使わせるかと
お疲れ様と腰巻を取ってから
店の外を出てセンター街へと入りこんでゆく

見慣れたネオンの灯に
どこかで大声は、バカみたいな笑い声が聞こえ
オレは携帯を開くと着信を確かめた



< 終わったら駅で待ってる



とりあえず
携帯をデニムの後ろに突っ込んで
黙って・・駅へと向かう


確かに店は早く終わらない
そう言ったけれど



「 こっち翔 」



声がかけられて見えた先には
もうメガネをかけていない雅紀の姿
薄いデニムに白シャツ
黒のライダースぽいジャケットを着ていた




「 はい・・メガネ、
レンズ入ってないからダテだけど

今日は反対になる約束でしょ? 」




そう・・
先日、学校でメガネがずるいって
イタズラされている途中でつぶやいたら
じゃあ翔も一度、全然違う自分になって
オレと会ってみたら?とか


そんなフザけた提案だったけど
いつもふりまわされているだけに
ちょっと面白いかもとバカ半分にノッてしまった



「 ん・・ どう? 」



「 っふふ、可愛い。ちょっと大きいね 
今からオレは使っちゃダメ

それに丁寧に話してね
そうじゃないとこれから学校で・・

鶏まさの話・・しちゃうから 」



「 汚ねぇ・・ 」




「 ほら・・ダメでしょ?
   汚いです・・でしょ 」



「 はい・・ 」



後ろ出に手を繋がれ
雅紀は近くの店に入ると
焼き鳥の匂いが染み付いた服を
カバンに入れさせてオレに新しい服を買ってくれた



「 あ・・りがとう 」



「 どういたしまして・・

自分の好きなように
可愛くするのもアリだしね 」



真っ白でふんわりとしたセーター
そしてパンツは生成りが濃い
キャラメル色のパンツに
レンガ色のごっついブーツで
いったい幾ら使ったのか分からなかった



「 マーチンのブーツ、

膝が小さいから
大きくてよく似合ってるよ 」



・・もしかして
女ってこんな感じ?


好きなひとに
服を買ってもらって
そのひとの好みにされちゃうような
くすぐったいけど・・
少し素直になってしまいそう



「 うん、嬉しい・・ 」



今のオレは
いつものオレじゃないかな
だから少し素直になって

オレじゃないオレになってみる



「 ねぇ手、つないで・・もう一回 」



「 良いよ、
ゆび絡めて恋人繋ぎしょ? 」



手の平の中を
雅紀の中指がオレの中心をなぞり
ゾクゾクとしてくる感触


店の前で
ソフトクリームを買ってくれたから
食べようとしたら、ステンレスのポールに
腰をかけて自分の左太腿に
乗るように腰を支えられた



「 はい・・あーん 」



・・おもわずくちを開けてしまう



「 ん・・冷たい 」



「 クリームついてる・・端んとこ 」



温かい舌でペロっと舐められて
一瞬引いた身体に


バランスが崩れかけ
背中から抱きしめてもらう


そして腕の中で
静かに息をたてると


彼はそっと耳の後ろに
自分の鼻をこすりつけた



「 ・・ 髪、まだ匂いするね 」



「 油の匂いだから 」



「 部屋行こうか?オレの 」



「 いいよ、
もう遅いしそれに着替えも 」



オレは雅紀の腕を離そうとしたのに
彼はもっと強く力を入れて
離してくれなかった

そして・・ゆっくりと立ち上がると
今度は先を歩いてゆく




「 もう帰るから 」






背中の彼は・・
振り向くとクスりと笑う





「 お母さんには
泊めて補習させますって言ったから

高校ぐらいは出させた方が良いって
少し・・ヤバめに 」



・・ なに・・それ




「 それにその服、
オレが買ったんでしょ?

そのまま帰ったら泥棒になるんじゃない?
ちゃんと買った人に返さないと

ここで着替えたら
通報されちゃうし


さぁ帰ろう? 」




「 ・・ お前、
全然反対なんかじゃねぇじゃん
最初からこのつもりだったのかよ 」



「 ダメでしょ?
そんな汚い言葉で喋ったら行くよ 」




オレはまだまだ
この理解不明な嘘メガネなヤツに
ふりまわされそうな気がしてならなかった


























・・・一部 終了









では次回は
嘘メガネ2部で会いましょう♪
春休みくらいに出せたら良いですね♡



なう






・・・ 


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