病院選び | 一瞬の光、だから輝く

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キラキラのカケラを探す旅・・・そして時々キャンプ

主人との電話を切って、とりあえずこれからの行動を考える。



まずは、母にどの時点で伝えるかだ。ある程度の結果を聞いてから?

母のショックを考えると気が重い。

でも、幼い子供を抱える私がこの病気と戦うには母の力が必要不可欠だ。


おまけに、前年、父が食道癌の手術を受けていた。

父と一緒にさまざまな経過を見てきた母に真っ先に相談するのが得策だろう。

何より、母の性格から、どんな事があっても真っ先に打ち明けて欲しいと

思うだろう。



母に電話をする。

「お母さん?忙しいよね?今どこ?ちょっと家に寄れないかな?相談があってさ。」

実家とは幸いバスで2駅、タクシー初乗りの距離だ。



「あのさ、実はさ。なんか子宮癌らしいのよ、私。まだ詳しい事

わからないんだけど、病院行かないと。」



「え~っ!!でも、大丈夫よ。検診なら、チョキって切って終わるわよ!」

さすがスーパーストロング、スーパーポジティブだ アップ



私、母、夫と3年が揃い、早速どう進めるかを話し合う。

幸か不幸か私達家族は、散々いろいろな病気でさまざまな病院の

世話になっている。



検診結果のクラスⅣという情報だけなら、通常はまず近所のクリニックに

行くのが妥当だろう。 でも、私の性格から言って

小さい手術でも納得いく施設でするだろうし、もし癌ではないと言われても、

納得のいく病院で再検査をするだろう。



そう考えたら、最悪の事態で最後まで治療を受けたいと

思う病院を最初から受診した方が、時間のロスが圧倒的に少ないだろう。

セカンドオピニオン、転院を後で挟めばそれだけで1カ月のロスになるだろうし。



おいおい、紹介状もないのに、検診結果だけで来たの?って

言われてもクラスⅣならしぶしぶコルポ診くらいはしてくれるだろう。

っていうか、2年前のクラスⅡからいきなりのクラスⅣ、普通にあまり

穏やかではないだろう。



結局、癌研有明ではなく婦人科癌なら全国的に誰もが知っている

であろう大学病院にした。

婦人科では特に定評がある事。


そして、母いわく、経過観察ではPETやMRIで全身を見て行くからやはり

全身的にも安心感を持って看てもらえる病院にしなさいとの事だった。

おいおい、まだ検診結果だけでPETなんて怖いんですけど。。。


でも、のちにこの母の言葉が的中する事となるのだドクロ



癌研有明と迷ったが、最終的な決め手となったのがネットでわかる

外来担当医表だ。

翌日の曜日は、この大学病院では教授が初診担当になっていた。


ある程度の手術をする場合は、教授診察をはさむ病院も多い事を考えると

ズズしくも最初から駄目もとで教授が診察する曜日を狙った方がロスが少ないのだ。


これも長年の患者生活から学んだ知恵だ。


教授とは言わなくても、初診を受けるなら、絶対にその曜日の担当医表を調べ、

自分の病気の専門の医師が担当する日に行った方がスムーズだ。