世界的に大ヒットしたドラゴンボール。



僕も子供の頃に随分とハマったものだ。



ただ、僕のドラゴンボールは初代ピッコロまで。



それ以降も読んではいたが、たぶん僕の中でのピークは過ぎていた。



単行本もフリーザまでしか買わなかったので、セルやブウのあたりはジャンプで1度読んだだけだ。



そんな僕がブウ編を読んでみた。



電車の中や帰ってきてから読むこと2日・・・。



読み終わった感想としては面白い。



格闘マンガとしての要素は残しつつも初期の頃のようなギャグ要素もちりばめられていて笑える。



界王神のじいちゃんとか大好きだわ~。こんなキャラがいたことすっかり忘れてたし、久しぶりの閻魔様と老いた牛魔王が瓜二つなのもウケた。



しかしなによりもミスターサタン。



いいわぁ~。サタン。笑えるし何よりも泣ける。



ブウと子犬との話や、終盤に邪悪なブウに挑んで行ったりラストの元気玉の絡み。そして太っちょブウをかばって命を助けるところも。



さすが45口径のピストルを忍ばせてるだけのことはある。45口径ってことはマジだからね。拳銃の中でも最強クラスの銃です。それをあんだけ連射できるのだから相当な筋力だ。



さて。そんなサタン。



日ごろは名声にかこつけて若いネーチャンと遊びまくりらしい。そして見栄と虚勢だけは一人前。



そんな彼は非常に人間くさい。



どんなに情けない行動をしても自分のプライドを守り通す。そんなプライドを守り通すことができないくらいとんでもない状況に置かれて、はじめて彼は自分の愚かさを知る。



それが最後の元気玉だ。



世界の人々はブウを倒すための気を出すのを惜しむ。そんな人々に喝を入れるサタン。自分のことを差し置いて。



それが人間だ。都合の良し悪しで善人にも悪人にもなれるのだ。



そして大円団ではやはり天下一武倒会でのヤラセを示唆している。



なんていう魅力溢れる人物だろう。



レッド総帥、初代ピッコロに次ぐドラゴンボールキャラの上位に食い込むことは言うまでもない。