LIA大好きな私にとってIAは非常に興味深いVocaloidなのだが、
今回IAで1曲作っていて非常に良くできているなぁと思ったことがいくつもあった。

IA- ARIA ON THE PLAVETES-


(後日談)
IAを使用したボーカロイド曲が出来上がりました。




【IA】コトノハ(オリジナル)  

ニコニコ動画へのリンク
   ↓
http://www.nicovideo.jp/watch/sm18735844 




1.言葉と言葉の繋ぎ
  V
ocaloid2のミクより全然良い。

言葉と言葉の繋ぎの滑らかさは天使ミクよりもずっと良くなっている。
私の腕ではまだまだ人間のようにとはいかないけれど、
天使ミクと比較するとかなり違う。


VOCALOID3のエディタでも天使ミクを使えるので、
同じデータを2と3で比較しないとなんとも言えないが、
IAのサンプルライブラリーによるのか、それともエディタの問題なのか、
とにかく発音の滑らかさがアップし、
ぶつ切り感が改善された。


VOCALOID4が出たらもっと良くなって、
いつかは人間と同じようになるんだろうか…。


2.IAのピッチは相当良い。

「オレたちのLIAはやっぱり流石だ」と思ったのは
ピッチ感がとても良いこと。

エディタでピッチの色々な調整は出来るのだが、
基本的に天使ミクとIAを比べるとIAの方が全然ピッチがいい。


IAでボーカルを入力している時からミクより全然ピッチがいいなと思っていたが、
書き出してピッチ修正ソフトに掛けてみても
ほとんどズレがないのがわかる。



WAVES TUNEの編集画面


WAVES TUNEは黄緑(修正後)と黄色(修正前)で画面が表示されるが、
ズレがほぼゼロの部分がたくさんある。


全部が全部完璧というワケではないけれど、
これはエディタではなくライブラリー側の問題だろう。


LIA本人のピッチが良いのでこうなるのだろうが、
さすがオレたちのLIAだ。


ピッチ修正しなくていいレベルの音程の良さ。


3.IAの声質が良い。 

天使ミクは結構寝ている感じの声質だと個人的に感じているが、
IAはただ書き出して何にもしなくても、
そこそこ良いトラックになっている。


これはIAのライブラリーを作る段階で
裸のLIAの声を収録しているのではなく、
EQ補正などが既にされているからなのだが、
(説明書にそう書いてありました)
程よく綺麗に仕上げられていて、
専門的なボーカル処理の知識がなくても良い感じに出来ると思う。


4.変なノイズがほぼ出ない。  

ボカロなのでリップノイズなどのノイズは出るわけがないのだが、
天使ミクでは結構「プチ」とか「ピチ」というリップノイズ(のような音)に
前回は苦労させられた。

しかしIAはそういうのがほとんどゼロだった。
小さなことかもしれないが、
こういうことで地味に時間を取られるので、
ノイズ問題が改善されているのは有難い。

 
5.母音と子音の発音が明確。 


まだミックスしていないので、
突っ込んだことは何ともいえないが、
発音が良いのでフェーダーで母音や子音を立たせないと
駄目だなと思うようなところが基本的にはない。


天使ミクとIAしか使ったことがないので、
その二つの比較しか出来ないし、
実際にミックスすれば意見が変わるかもしれないが、
とにかく発音がいいなと感じだ。


オレたちのLIAはプロの歌手なのだから
当たり前なのかもしれないが、
さすがだなぁと感じている。

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めぐっぽいどとかリリーとか色々使えば比較対象が増えるので
意見が変わってくるのかもしれないが、
天使ミクは「ちゃんと仕上げようと思うとそこそこ専門知識がいる」と感じだが、
IAは書き出しただけでもそこそこの仕上がりになっている。
初心者に優しい感じだ。


前回、天使ミクを初めてやったときは
「これって何にも知らない人がやったら挫折する人がいるんじゃないの?」
というくらい色んなことに手が掛かったが、
IAは全然そんなことがない。


ライブラリーそのものが良いのもあるだろうし、
エディタも進歩しているのだろう。


今回は私のテクが全然足りていないので、
あんまり良いデータには出来なかったが、
とにかく使い易いと感じた。


IAもこれからは天使IAと呼ぼう。
エンゼルがまた一人増えた。