伝えたいことがあるんだ ~第136話~ | 踊る!ダメ人間日記

伝えたいことがあるんだ ~第136話~

9回表☆☆チームの攻撃中。
アムロが送りバントを決めてワンナウト2塁3塁。
打席には今日タイムリーを打っている斗真。
一打出れば同点。
一発出れば逆転…。

斗真「(外野は前進守備…)」

ヒデ「(力むなよ、斗真…)」

球場全体が緊張感に包まれていた。
9―0という絶望的な状況から、点差を縮めていき、2点差まで追い上げた。
互いに負ければ今シーズンが終了。
勝利の女神はいったいどちらに微笑むのか…。

Jokervs斗真
カウント2―2からの5球目だった…。
外角低めいっぱいに入ろうかというストレート。

斗真「(アムロさんのバントを絶対ムダにはしない!打て!俺!!)」

カァァァン!!

打球音が球場に響き渡り、歓声と悲鳴が入り交じる中、打球は左中間へ…。
前進守備の外野を抜ける当たりだった…。

ウル「(くそ!ここで捕らなきゃ…!俺はこいつらと日本シリーズに行きたいんだ!頼む!届け!!)」

実況「斗真の打球は左中間へー!!ウルと魅上が懸命に追うー!!」

ウルは打球を全力で追いダイビングキャッチを試みる。

実況「ウル跳んだー!!…とっ捕ったか!?…いや、捕れない!捕れないー!!グローブに当てましたがキャッチ出来ません!!」

ウルがキャッチ出来なかったのを確認して3塁ランナーが走り出しホームイン。

そして2塁ランナーも3塁を回りホームに突っ込む…。