こんばんは、ピコです。
9月の初めに無事完結できました、りかさんとのコラボ。
この時間に更新なんて、もしや?と、思ったそこの貴方♪
ふふっ…
その通りでございます。
終了後、お疲れ様~などと、互いに感謝し、楽しかったねといったやり取りをしている時に、思いついたおまけ話。
どうせなら、一緒に公開しちゃおう~などというノリで、今回の蓮キョ両サイドからのおまけUPとなりました。
どちらから読んでも構いませんので、
PIKA*Chu(りかさんとピコ)のお話をどうぞお楽しみくださいませ。
*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆
*Forever and ever*
りかさんのブログ開設半年を祝う
りかさんとピコのコラボリレー
【コラボ名】 PIKA*Chu
【リレータイトル】 秘めやかな想い
【おまけ】
敦賀 蓮side
**Foever and ever* りか様
(りかさんのお話は、社さん目線ですよ~~)
最上キョーコside***Bubble Shower ピコ
※ こちらのコラボリレーを楽しんで頂いた方には、りかさん宅もすでにご訪問済みだとは思いますが、くれぐれもりかさんにご迷惑をかけないように、礼儀正しく楽しんできてくださいませ
まだお話を読んでいない方は、こちらの案内↓よりどうぞ。
PIKA*Chu更新案内
「秘めやかな想い」おまけ
「おい、京子、またアヒルになってるぞ。」
「はっ、すみません。」
TV局に着いてから、何度も注意を受けた歩き方。
油断をすると、つい、がに股になっちゃうんだもん。
なんだかまだ、何かが挟まってるみたいでおかしな感じ。
「この状態で、今日の撮影は、本当に大丈夫か?」
「全然問題ありません!役に入ったら、全部忘れますから!!」
「そうか・・・・」
呆れられたのだろうか?
軽く笑われただけで、それ以上何も聞いてもこない。
嘘みたいに幸せだった昨夜、この浮遊感は、まだ夢を見ているのかしら?とさえ、思ってしまう。
敦賀さんには、ずっと片思いだと思い込んでいたのに、
実は彼の好きなキョーコちゃんが私で、
敦賀さんがコーンだったと聞かされた。
こんな都合のいい話が本当にあるのだろうか…
また、騙されたりしてないわよね…
それか、数少ない私のツキを、全部ここで使い果たしてしまった?
それなら、それでもいいな。
これが夢でないのなら、その方がよっぽどいい。
矢沢さん・・・・
どうして何も聞かないんだろう。
電話があった時も、特に驚いた様子もなく、敦賀さんのマンションまで、迎えに来てくれた。
遊び人の矢沢さんには、絶対、何があったか気づいているよね。
用意された着替えには、下着まで入っていたし////
なのに、どうして何も言ってこないんだろう?
呆れられちゃった?見放されてたりしたら…どうしよう~~
はっ・・・そういえば、出がけに敦賀さんに何か耳打ちしてたけど、何を言ったのかしら?
隣をじ~っと見ていたら、いきなりこっちを見た矢沢さんと目が合った。
「どうした?今、俺に見惚れてただろ?」
「ち、ち、違います~~」
手を横にパタパタ振って、矢沢から焦って飛び退こうとしたキョーコは、上手く足が動かず、もつれてしまった。
「危ない。」
バランスを崩して、尻餅をつきそうになったが、矢沢の腕に支えられ抱き寄せられる。
「大丈夫か?」
「す、すみません。」
真っ赤になって頭を下げると、矢沢さんにポンポンと頭を叩かれて、身体を離された。
「無理するな。まだ本当は、辛いんだろ?」
「はい///」
「スタジオに入ったら、いつも通りにしてもらうが、今はいいから、ゆっくり歩け。」
コクンと頷いてまた歩きながら、何度も口を開きかけてはまた噤む。
「あの・・・・どうして…何も聞かないんですか?」
「・・ん?何があったか、聞いて欲しいのか?」
「いえ…それは・・・・////」
「別にいちいち聞かなくても、想像つくから必要ないだろ。どうせやっちゃったんだし。」
「そ、そんな///身も蓋もない言い方…しないで下さい…破廉恥です。」
「そっか…別に、何でもいいんじゃん。」
「・・・・酷い…ちょっと・・・その言い方は…傷つきます・・・・」
「はぁ~~ あのなぁ、俺が言ってるのは、お前が仕事に支障をきたす相手じゃないから、問題ないと言ってんだ。」
「・・・・・・?」
「以前にも言ったが、恋をするのには、反対しないが、相手がお前の可能性を潰すような奴なら、俺はどんな手を使っても、すぐに別れさす。」
「えっ?!」
「あいつは、お前も、お前の仕事も、大切に思ってくれているだろ?」
「はい…」
「だから、別にいいんだよ。まぁ…今回はやりすぎとも思うが、ずっと想ってた人をやっと手に入れたんだから、がっつきたくなる気持ちもわからないではないし…
仕方ないよなぁ・・・・」
「ずっと想ってた?」
「ああ…そうだ。前にも言ったことあるだろ。あいつを見てたら、丸わかりだ。」
「そんなに、わかりやすかったですか?」
「ああ…気づいてないのは、お前ら二人ぐらいだったよ。」
「/////」
「芸能界って、輝ける時は、ほんの一時なんだよなぁ・・・」
立ち止まり、ぼんやり遠くを見ている矢沢に、キョーコは彼が以前モデルであった事を思い出した。
一流モデルとして活躍していた矢沢さんは、敦賀さんにその位置を奪われたそうだ。
弱肉強食のこの世界では、よくある事だが、彼はまだ十分にモデルとしてやれるというのに、自分の引き際を自ら決め、後進に道を譲ったそうだ。
敦賀さんに負けないモデルを育てるのが、矢沢さんの夢なんだと、この前こっそり、椹主任は教えてくれた。
「しかし…お前にとってあいつは、一生、輝いていられる相手のような気がする。運命かもしれん相手を、一時の事情で、引き裂くなんてできるか。」
「運命って…そんな・・・・わからないじゃないですか。」
「そうだな…でも、そんな感じがする…」
「本当に?!」
「まっ、ただの勘だがな。」
「矢沢さんの勘って、当たるんですか?」
「全然さっぱりダメ!この前の競馬も、全敗だったしなww」
「ひどぉっ~ そんないい加減な!もぉ~期待して損した。」
プイっと不貞腐れて横を向く担当女優を見て、思いっきり噴出した。
「くっくくくっ・・・・・そう怒るな…くくくっ…さっ、遅くなるから、行くぞ。
今日は最終日なんだから、気合入れろ!」
「はいっ!」
ビシッと背筋を伸ばして返事をする私の背中をトンと叩いて、また歩き始めた。
相変らず上手く歩けず、ひょこひょこと拙い足取りで歩く私を、気遣うようにゆっくりとした足取り。
彼が私のマネージャーで本当によかった。
この人を信じて、ついて行ったら、いつか--------
敦賀さんの隣を堂々と歩ける女優になれるかもしれない。
早く追いつきたい。
大好きなあの人に釣り合う
大人の女性になりたい。
膨らみ始めた蕾は、近い将来-------
誰をも魅了する
大輪の花を咲かせるのだった。
おわり
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