『幸せな休日の過ごし方』で拍手お礼文にしていたおまけでまだこちらに再UPしていなかったお話をUPいたします。

少しだけ直しましたが、内容は変えていませんww


携帯ユーザーの方で読めていなかった読者様、全部読んでいなかった読者様、しょうもないお話ですが、どうぞお楽しみ下さい音譜



すみません!このお話は、ピコのおふざけです!

これは本ブログにはUPするか迷ったのですが、携帯ユーザー様は読めないので

UPしました。

蓮さんファンの皆様怒らないでください(((( ;°Д°))))


蓮さんのキャラが激しく崩壊していますm(_ _ )m


幸せな休日の過ごし方 学校編 おまけ



昼食を終えた後、しばらくはこの場所で、二人でのんびりと最上さんの学校での話を聞いていたが、
5時限目のテストが始まるので最上さんは教室へと戻っていった。

俺は、もうしばらくのんびりしたいからと言って、ここで待たしてもらうことにした。

こんな暖かい日差しの中、人目も気にせずのんびりできるなんて、何年ぶりだろう・・・

「う~ん、気持ちいい」

両腕を組んで、思いっきり伸びをして太陽の光を感じていた時、殺気だった何かに睨まれている気がしてはっとして、身構えた。

「なんだ?誰かそこにいるのか!?」

一気に緊張感が高まり、注意深く辺りを見回し、すぐに攻撃に出られるように腰を落とし、臨戦態勢に入った。

「フウウウ~~~ッ!!シャアア~~!!!」

花壇の向こうで、まるで獲物を見つけて捕らえようとするように前足をピンと伸ばし毛を逆撫でて、一匹のドラ猫が俺を狙っていた。

えっ?もしかして・・・俺はあのどら猫の獲物?

確かに今の俺より体の大きいあいつにとって、俺は格好の的かもしれない。

しかし、俺としてもたかだか猫にやられては、『敦賀蓮』の名折れだ。

だからと言って、猫と一戦交えるのも惨めな気もするし・・・仕方ない・・・ここは逃げるか・・・

奴と目を離さないようにして睨み合いながら、ゆっくり後ろに下がっていった。

しかし奴と睨みあっていると、何故かムカムカして怒りが込み上げてくる。


誰だろう?誰かに似ているんだ・・・思い出せない・・・でも、何か気になる?いやむかつく!?

・・・・・・・・・・・


奴がどうしても誰かに重なって見えるような気がして、一旦後ろに下がるのを止め考え込む。


思い出した!あの男!不破尚!あいつに似ているんだ!

ふてぶてしいあの態度!
俺が睨んでもビクともしない生意気な表情!
勝ち誇ったように睨み返すあの目!
キョーコは自分の物といわんばかりにあざ笑うあの口!

(まさかあの猫は最上さんとと知り合いではないだろうが・・・)



くっそ!!すべてが気に入らない!

あいつを思い出せば思い出すほど、目の前のどら猫が不破に見えてくるから仕方ない。

「フギャアア~~ギャアア~~」

どら猫は歯を剥き出しにして唸り声を上げて、上体を低くして尻尾をピンと上げて今にも飛び掛ろうと、威嚇してくる。

生意気な奴だ!俺に勝てるとでも思っているのか!

大体、あいつは何様のつもりなんだ!
最上さんを傷つけて、自分勝手に捨てたくせして、いまだに自分の物扱い。
どんな神経してんだ!

彼女の心は今でも自分しか見ていないとでも思ってるのか!

勘違いも甚だしい馬鹿男だ!!


ムカつく・・・、マジムカつく!!

彼女の心を揺らす不破も、目に前で挑んでくるどら猫も!!

俺に刃向ってくる奴は、皆、気にいらねえんだよ! 

「許さん!!」

「フギャアア~~シャアア~~~ギャアア~~~」

思いっきり睨みつけると、それを戦いの合図とばかりに、奴も挑むように弾みをつけて飛び掛ってきた。

「不破ああ~~~

もう我慢できねえ!ぶっ倒す!!」

頭上に飛び掛ってきた自分より何倍も大きいどら猫の顔めがけて右アッパーを思いっきりぶち込んだ

「フニャアア~~」

いきなりの衝撃に猫は力なく、そのまま蓮の体の方に落ちていった。

「最上さんの周りをうろちょろするんじゃねえ!くそガキがあ!!」

蓮はよけるように横っ飛びして、今度は強烈なとび蹴りを不破猫の腹めがけて蹴り込んだ。


「ヒギャアア~~~~~」

悲鳴にも似た泣き声と共に奴の体は花壇の方へと、力なく落ちていった。

伸びて目を回している猫に背を向けるようにベンチから飛び降りて、蓮は校舎の方へとスタスタと歩き出した。

やりすぎたか・・・だが、不破に似ていたお前が悪いんだ。
運が悪かったと思って諦めるんだな。

八つ当たりだとわかっていても、あいつに似ていたお前を許せなかったんだ。

すまなかった・・・


振り返り、軽く頭を下げると、また前を向いて歩き出す。

さあ!チャイムも鳴ったし、そろそろ最上さんが戻ってくる頃だ。

彼女を迎えに行くか。


おわり



*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆





幸せな休日の過ごし方 後日談 ーおまけー

最上さんと一つになれた夜からまた2週間、やっと最上さんとまたゆっくり過ごせる夜がきた。

今日は、先に俺の部屋で夕飯の用意をして待ってくれていると言っていたので、急いで仕事を終わらせてマンションへと急ぐ。

インターホンを鳴らし、彼女が玄関のドアを開けてくれるのをじっと待っていた。

きっとあの可愛い笑顔で『おかえり』と言って、迎えてくれるんだろうな・・・

「敦賀さん!!」

彼女の一声は、出迎えの挨拶ではなく、お怒りの呼びかけだった。

「どうしたの?何か怒ってる?」

「はい!とっても!とにかく、部屋の中に入ってください。」

彼女は俺を部屋の中に入れると、さっさとリビングに置いてある自分の鞄の方へと歩いていった。
そして、中から不破の人形を取り出して、テーブルの上に並べ始めた。

「これです!このいたずら書きはすべて敦賀さんがされたんですよね?
せっかく私が作った作品をどうしてこんな酷い目にあわせるんですか!」

キョーコは、プリプリと怒って蓮を睨みつけた。

今落ち着いて見ると確かに酷いかも・・・

不破の顔には大きくXを描かれた物や髭を描いた物、頬に渦巻きを描いた物など様々な落書きが施されていた。

あの時は、彼女がこれを持っているかと思うと、嫌で憎らしくて思わず描いてしまったが、子供じみた真似をしてしまったな・・・

「ごめん・・・君の大事な作品を無茶苦茶にしてしまったね・・・本当に悪いと思っている。
でも、キョーコが、例え人形とはいえ不破の人形を大切に持っていること自体、嫌だったんだ・・・
捨てて欲しかった・・・だから・・・使い物にならないようにしようと思って・・・ごめん」

「敦賀さん・・・私の方こそ、無神経でごめんなさい!
呪いの人形だから構わないと、自分では全然気にしてなかったんですが、敦賀さんにとっては、そういう問題じゃなかったんですね。すみません!もうこんな人形、全部処分しますから、頭を上げてください。」

「本当にww じゃあ、これらはもういらないから、全部捨てるね。」

さっきまでのしょんぼりとした態度とはうって変わって、嬉々とした表情で頭を上げた蓮は、テーブルの人形を一纏めにして、キッチンの生ごみが入ったゴミ箱に全てを投げ捨てた。

一連の素早い行動に、背後で呆気にとられていたキョーコを抱きしめて、頭の上に顎を乗せ話しかけた。

「もう捨てちゃったけど構わないよね?
キョーコが一生懸命作った人形を捨てるのは申し訳なかったけど、こいつだけは俺のキョーコの傍にはどうしても置きたくなかったから・・・まだ怒ってる?」

「怒っていませんよ!あまりの早業でびっくりしただけです。」

「ふふふ・・・なら良かった。
ねえ、俺もキョーコの作った人形が欲しいんだけど、作ってくれる?」

「へえ~敦賀さんがですか?もちろんいいですよ。どんなものがいいんですか?」

「俺のリアル人形みたいなキョーコの人形が欲しいなww

そうすれば、お互い仕事が忙しくて会えない時にでも、ずっとキョーコと一緒にいれる。
キョーコだけいつも俺の人形を持っているなんて、ズルイよ。」

「ズルイなんて・・・そう言われても・・・わかりました。作ります。どんな表情がいいですか?」

「ありがとうww もちろんキョーコのとびっきりの可愛い笑顔がいいな。
できればキョーコのキューティスマイルとスーパーキューティハニースマイルの着せ替えフェイスもつけてくれると、もっと嬉しい。」



「笑顔ばかりじゃないですか!

それに、スーパーキューティハニースマイルってどんなのですか!?

無茶言わないでください!」



「えっ、別に無茶なんか言ってないよ。

キョーコのいつも笑っている顔と照れたようにはにかむ笑顔と嬉しくて弾けるような笑顔

全部、全然違う表情だよww」



「・・・・・・・・・」



「それともう一つ注文があるんだ。着せてもらいたい洋服があるんだけど?」

「へえ~なんですか?ラブミー部ユニフォームとかですか?」

「違うよ」

蓮は、自分の寝室に入ってクローゼットから紙袋を持ってきて、中に入っていたキョーコの洋服を取り出した。

「これを今キョーコに着て貰って、それと同じ物を作って欲しいんだ。」

「今、私がそれを着ないと駄目なんですか?」

「うん、お願い。」

キョーコは、意味がわからないと首を捻りながらも、蓮が嬉しそうにしていたので、彼の願いを叶える為、その服を受取った。
ゲストルームで素早く着替えを済ませ、蓮の前に彼に贈られたドレスを着て現れた。

「似合いますか?」

「うん、凄く似合っている!思ったとおりだ。

こんな魅力的なキョーコは誰にも見せたくないな。

ずっとここに閉じ込めてしまいたいくらいだ。」



「もう~敦賀さんったら///」

抱きしめられた腕が強まり、触れ合う唇が熱く熱を帯びてくる。




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「も~せっかく着たドレスを何故すぐに脱がしちゃうんですか!」

「だって、前に教えてあげたでしょうww
男性が女性に服を贈るのは、その服を脱がして抱きたいという意味だって。」

「だからって、すぐに脱がさなくてもいいでしょう!
用意した夕飯も全部冷めちゃったじゃないですか!」

「ごめんね・・・でも、これでこのドレスを着たキョーコの人形を早く作って欲しかったから・・・
このドレスを着た人形を抱きしめ服を脱がすと、いつでも今晩のキョーコを思い出せるから嬉しいよ。」

「そういう事だったんですね///敦賀さんの馬鹿!破廉恥!変態!!」

真っ赤な顔をして、枕でポカポカ殴るキョーコを笑いながら避けて、ぎゅっと抱きしめた。

「どんなキョーコも全て俺のものだから、忘れないで欲しい・・・愛してるよ、永遠に・・・」


ー完ー


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