蓮キョ☆メロキュン推進!「ラブコラボ研究所」
メロキュン企画第三弾!
『ちっちゃくなっちゃった』
のお題で書いたお話の続きです♪
先に宣言しましたように、書けなかった部分を追加して、繋げて本当の最後まで書いていきますので、もうしばらくお付き合い下さい
このお話は、中編と後編の間のお話です
幸せな休日の過ごし方 おはよう編
「ジリリジリリリ・・・・・・・」
目覚ましのアラーム音に、寝惚け眼で布団から手を伸ばし目覚ましを止めようとした時、アラーム音は止まった
あれっ?
不思議に思って、しっかりと目を開いて目覚ましの方を見ると、目覚ましを止めてくれている敦賀さんと目が合った
敦賀さんが小さくなって、私の目覚ましを止めてくれている
朝からなんて爽やかな笑顔なんだろう
う~~ん、いい目覚め!? ??
へらあ~と笑み崩れて、夢の中の敦賀さんを右手で掴み自分の胸に抱いてギュッとして頬ずりをした
う~ん いい匂い
夢の中でも敦賀さんはやっぱりいい匂いなんだ
あれ?でも、いつもの匂いと少し違う?
自分の家の匂い?
えっ?え?えっ?えええ~~~
うわあ~ そうだ!これは夢じゃないんだ!
本物だったんだ
敦賀さんを離して、枕元に置くと
布団から飛び起きて、正座をして両手をついて謝った
「敦賀さん、おはようございます
先ほどは寝惚けていて、大変失礼な事をしでかしました!
申し訳ございません!!」
布団に体をべっちゃりつけて平伏しているキョーコを見て、蓮は複雑だった
いやそんなに謝られる方が、ちょっと傷つくんだけどな・・・
さっきは、彼女に抱きしめられて幸せだったのに・・・
ついでに胸の感触も堪能できてラッキーとか思っていたんだけどな
寝惚けてただなんて・・・せめて、つい本音が~とかだったら、嬉しかったのに
まあ、最上さんだから仕方ないか
諦めて笑顔でおはようの挨拶を交わした
「もう謝らなくていいから、早く着替えて学校へ行く準備をしないと遅刻するよ」
「ひゃあ~大変!すみません!すぐ準備します」
急いで、飛び起きると布団をたたみ、制服に着替え始めた
彼女は急ぐあまり、俺の存在も忘れて勢いよく脱ぎだしたので、こちらの方が気を使ってしまい、そっとコタツの影に隠れた
そして俺も、最上さんが用意してくれた新しい洋服に着替え始める
(これは、嘉月が着ていた衣装だな・・・
確かあの不破の忌まわしいバレンタイン事件があった日に着ていた衣装・・・
どういう意味だろう?彼女にとっては、忘れたい過去じゃないのか?
でも俺の頬へのキスは彼女にとって・・・)
ここで色々考えていても埒が明かないので、残された彼女との1日を有効に味わう為にさっさと着替えを終えた
今は、朝の仕込みでダルマ屋ご夫妻は店にいるから大丈夫と言われたので、一緒に階下に降りて洗面所で顔を洗った
彼女がゆるめに出した水道の水で顔を洗い、歯ブラシはさすがに無理なので、爪楊枝を折ったものを代用して歯も磨いた
彼女が拭いているタオルの端で、自分も顔を拭く
これじゃあ本当に小動物になった気分だ
今の俺は、彼女のペットか?
鏡に写った小っちゃな自分を見て、今更ながらに現実を実感する
心配そうに覗き込む彼女に首を振って何でもないからと笑顔で答えた
いつもは彼女が自分で朝食の用意はするそうだが、今日は大事な試験だからと言って女将さんが朝食を用意してくれたと彼女は嬉しそうに話してくれた
俺が、君は二人に大切にされているんだねと答えると、心底嬉しそうな笑顔で大きく頷く
こんな穏やかな朝は、来日して以来、初めてかもしれない
彼女とつきあい始めたら、これからもずっとこんな穏やかな日々を過ごせるんだろうか?
早くそんな日が来ればいいのにと願いを込めて、彼女が食べさせてくれる朝食をじっくりと味わっていた
学校編へつづく
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