リボンリボンリボン

こちらはピコよりいつもお世話になっています魔人様へ愛を込めての特別仕様ですラブラブラブラブ


リボン(おまけともう一つ・・・ムフフフ・・・)をつけて綺麗にラッピングしました


リボンごとお持ち帰りください( ̄▽+ ̄*)


気に入ってくれたら嬉しいなww


ではどうぞピコの妄想劇場へパー




ブログ開設半年記念!感謝フリー作品

Be caught by me 後編 ~俺に捕まって~




Sステーション本番


「こんばんは タ○リです」

「こんばんは 竹下よしみです」


「今日は初登場のゲストがいらっしゃいますね」


「そうなんですよ!明日公開予定の映画で主役を務めています『ナナ』役の京子さんと『タクミ』役の不破尚さんにお越しいただきました」


「こんばんはナナです」

「こんばんはタクミです」


「ナナさんは今日が音楽番組初出演と聞いていますが大丈夫ですか?緊張などしていませんか?」


「いえ・・・もうドキドキです」


「そうですか・・・でも大丈夫です!後で心強い応援ゲストも駆けつけてくださってますから、安心してください

2人のタイバン対決は後ほどお送りしますので、皆様お楽しみに!

まずは最初のゲスト!カツ-ンです!どうぞ」


歌が始まり他のゲストはぞろぞろとひな壇に座る為移動していった


「何であんたが私の隣なのよ!」


「仕方ねえだろお!進行上、2人で一緒の方が何かと便利なんだから・・・

それにさっきお前が言ったんだろう。今日はタクミとナナだって!おとなしく座ってろ!」


「・・・・」


悔しいがあいつの言ってることは正論なので黙って隣に座っていた

どんどんゲストの歌が終わり、次が私達の番という所でショータローが私にこっそり小さな声で話しかけてきた


「お前、今晩この後は予定ないんだろ?飯食わしてやるから俺に付き合え」


「はあ?何で私があんたに付き合わなきゃいけないのよ!冗談も休み休み言ってほしいわね」


「何だとお~俺様に向かって、なんていう口の利き方なんだ!お前はキョーコなんだから、おとなしく俺の言う通り、従ってりゃあいいんだ!」


「何ですって!」


2人険悪なムードが立ち込めた時にちょうど曲が終わり、席の移動をAD間人はボードで合図をした


京子はそれに気づくとキューティーハニースマイルで間人に微笑み軽く会釈した

そしてお互い仮面を被り直し何事もなかったように、素知らぬ顔でタ○リさんの隣に移動する


うわあ~なんて可愛いんだ

それにとても感じのいい子じゃないか・・・


あの噂はやっぱりデマだったのか?

こんな可愛い子が魔性の女なんて有り得ねえww


AD間人は頭を捻って前でトークを始めだしたキョーコに目を移した



「次はTRAPNESTのタクミさんとBlack Stonesのナナさんです」


「よろしくお願いします」

「よろしく」


「ナナさんどうですか?そろそろ落ち着きましたか?」


「いやあ~全然ですよw余計ドキドキしてきました」


「ではナナさんに心強いゲストをご紹介します。トラネスのレンさんです!」


きゃああ~~


黄色い歓声と共にギターを片手にトレードマークの南京錠を首からかけて、惜しげもなく鍛え上げられた胸板を晒しあだっぽい笑みを浮かべながら蓮が階段を降りてきた


「どうも・・・レンです」


「今日はトラネスではなく恋人のナナさんの後ろでギターを弾いてくださるそうですね」


「ええ・・・タクミ悪い・・・今日だけはナナの為に弾かせてくれ・・・俺の大切なお姫様なものでね」


「今日だけだぞ!お前はトラネスの大事なギタリストだ・・・女のためになんて弾いてるんじゃねえ」


「タクミそれは違う・・・俺はナナを・・・俺が弾くギターで後ろから抱きしめるんだ・・・俺が愛した唯一の女だからな」


色香を漂わせ見つめる蓮の姿にスタジオ中のありとあらゆる女性は皆ハートをガッチリ鷲掴みにされた


司会の女性もその一人で真っ赤になって動揺する彼女をおいて、タ○リともう一人の共演者である光を交えて5人で映画の裏話や見所など和やかにトークは進んでいった


そして最後に明日からの映画の告知をした後、それぞれの立ち位置に歩いていった


ショータローの曲の前奏が流れ出し奴の歌が聞こえてくる


今も憎らしい奴には違いないが、歌だけはどうしても嫌いになれない


相変らず感情を込めた深みのある歌声・・・彼の歌は聞くものを魅了していく


ポーッと聞き惚れていたら頭の上から美しい低音ボイスが響いてきた


「最上さん どうしたの?大丈夫?緊張してる?」


「あっは、はい!少し緊張していますが、大丈夫です」


後ろを振り向いて頭を下げると急いで自分の立ち位置である赤い大きなリボンを巻きつけたマイクスタンドの前に立った


「俺も・・・少し緊張している・・・ドラマとは勝手が違うからね・・・ほら」


といって私の手をとると顕になっている敦賀さんの胸の上に手を置いた


本当だ・・・いつもより早い鼓動と熱くなっている体温が私の手にも敦賀さんの緊張が伝わってくる


「敦賀さんがこんなに緊張するのは珍しいですね」


「俺だって人間だよ!緊張の一つや二つするよ・・・君は俺をロボットか何かとでも思っているのかな?」


いたずらっ子のような目で覗き込む敦賀さんに心臓が跳ね上がり、さっきとは違う意味でドキドキしてきた


手を離して離れようとする私を逆に自分の方に引き寄せて耳元で囁く


「ナナ・・・俺がお前のバックで、この俺のギターで、お前を抱きしめてやるから、安心して歌えばいい

いつもお前の側にいてやるよ」


神々しい笑顔で見つめる敦賀さんに私は一瞬素に戻りそうになったが気を引き締めて笑顔で頷いた


やがてショータローの歌が終わり、カメラがこちらに向いて暗闇の中、スポットライトが一つ・・・

私を映した・・・そして敦賀さんにもスポットライトが・・・


観覧席に座る女性達の黄色い歓声と共に私の曲のイントロが流れ出す


マイクスタンドを持ち目を瞑り静かに息を吐く


目を開いた私はブラストのナナだった


レンのギターの音と共にナナが艶やかに歌いだす


あー本当にレンのギターに抱かれているみたいだ


凄く安心して歌える


でも敦賀さん・・・いつの間にこんなにギター上手くなってたの


映画の時も上手かったけど、あの時よりもっと上手くなっている気がする・・・


この人は本当に化け物みたいな人だわ


間奏に入り、レンは自分のギターソロ部分にくると足を大きく開いて腰を落とし音楽に合わせて身体を揺らしギターをかき鳴らした


額に光る汗がやけに艶かしい


ナナはレンの隣にさがってレンの動きに合わせるように身体を摺り寄せて踊っていた


合わさる2人の視線にレンの妖艶な笑みが降り注ぐ


ナナの頭でカメラの陰になるようにしてレンの顔がナナに近づいていく


キャアアア~~


悲鳴に似た絶叫が響く中レンはナナにキス?・・・


うわあ~顔近い!唇が触れるか触れない距離まで近づき、レンのギターの音が高鳴る心臓に直接響いてくる

プチパニックを起こしかけた時、レンはいたずらが成功したような無邪気な笑顔を一瞬落として離れていった


キョーコもすぐに気持ちを立て直し、振り返るとカメラに向かって誘惑するように妖しく見つめ微笑んで

マイクスタンドに手を這わせゆっくり下に降ろしていくと指でリボンを絡めとり、ルージュと同じ赤い色のリボンにそっと唇を寄せた


その艶かしい仕草に、力強い射抜くような視線に、今度はスタジオ中の男性達が一斉にハートを撃抜かれた


ステージの正面でしゃがみこんで見ていたAD間人も同じだった


見てしまった・・・見つめられた・・・

あ~魂がすすられているのに目を逸らす事ができない

これがあの噂の真実だったのかあ~~


京子に魅了され・・・そして彼女を守る獰猛な牙を隠し持つ番犬によって、すぐに失恋という哀れな末路を辿るも彼女を忘れることができず追い続けてしまう悲しい男の性か・・・


女性陣はそんな男達の不幸の連鎖に気づくことなく、2人のエロティックな演奏にメロメロになっていった


ジャアア~~ン


最後のギターの音と共に割れんばかりの拍手が鳴り響く


何人かは失神して倒れている人々までいたようだ


カメラが皆の座っているスタジオの方に移ると、俺たちADはセットチェンジの為の撤収作業に励んだ


持ってきた大きな籠の中に落ちた花吹雪やリボンを拾って入れていく


このリボン・・・もう要らないよな?


これ・・・今日の記念に俺貰って帰ろうかな


確か、この前京子の新しい写真集も出たって芸能ニュースで言ってたし、買って帰ろう


リアルじゃなかったら、いつも彼女をこの胸に抱けるんだから


俺にはそれで充分だ・・・


京子の虜になった間人は、身の程をわきまえ、ファンで居続けることを密かに決めたのだった


そんな1ADの小さな決心を誰も知る由もなく、収録は無事大盛況で幕を閉じた


「お疲れ 最上さん この後よかったら食事でも行かない?」


「敦賀さんが自ら食事の話を口にするなんて珍しいですね
最上キョーコ!喜んでお供します!」


笑いあいながら二人で仲良く廊下を歩いていた


「京子さんお疲れさまです」

「敦賀くんお疲れ」


「天宮さん!」

「貴島さん!」


突然の意外な人物の登場に驚き、駆け寄ってしばらく立ち話をしていると

後から光さんとショータローと美森ちゃんもやって来た


「明日は映画初日だから、その前祝と決起集会を兼ねて、皆で飲みに行こうって話しをこの前、光くんとしてたんだ

京子ちゃん達も、もちろん参加するよね」


「はい!喜んで!ねっ敦賀さん」


無邪気に横を向く最上さんに、残念に思う心を綺麗に覆い隠してにこやかに微笑んだ


「良いですね。みんなで行きましょう」


集まってきた映画関係者と一緒に仲良く皆で駐車場へと再び歩き出した


俺の後ろで不破尚がしたり顔でほくそ笑んでいるのがちらっと見えて、少しイラッときたが別に構わない


夜は長いんだから・・


少しくらいの寄り道は関係ない


ねえ最上さん、今夜は覚悟してね


君を帰しはしないから・・・


いい加減、頼むから・・・俺に捕まってよ・・・



おわり


「敦賀さん?一体どうしちゃったんですか?」

「これは何ですか?」

「目がいっちゃってますよ?」

「えっなぜ貴方の手がこんな所に?」

「えっどうしてベルトに手をかけているんですか?」

「嘘?外した?今パチっていった?」

「い・・・いやあああ~~~」


キョーコの悲鳴は闇に溶け込んでゆき長い夜が始まるのだった


ー完ー




いかがでしょう?魔人様


ラッピングドキドキ リボン付リボン


はい?こんなのいらない? ( ´艸`)


ピコの愛の重さに耐え切れなかったかしら(´0ノ`*)