電令作第6号
ある読者の方から、記事の出典を明らかにした方が良いのでは?というコメントをいただきました。
筆者も気にしていたところですので、良い機会ですから当ブログについてと、その見解を説明をしたいと思います。
当ブログは旧軍の航空戦史について書かれているブログです。
『航空戦史雑想ノート』というブログタイトルは、ご存知の方もおられると思いますが、宮崎 駿さんの「雑想ノート」からとっています。あくまで筆者の個人的な、航空戦史に対する雑多な想念のノートとして始めたブログです。
それは、筆者の個人的な知りたいという欲求が、このようなブログの作成に結びいたからです。
その欲求は「パイロットたちが如何に闘かい、生き、あるいは死んだのか」というのが根源的にありました。最初は個人について調査していましたが、これは非常に困難であったので、「パイロットたちは何時、何処で、誰が、如何したのか」を知るために、航空隊(もしくは飛行隊・戦隊)単位での戦歴に変更いたしました。そして調べ始めて16年たってご覧の状況にあります。
ここに記載されている事の一切については、筆者にその責があります。
ただし、ここに掲載されているものは、あくまで筆者個人による調査や研究によるものであり、各種資料(一次、二次)・文献・記録に書かれていることを参考として、私見を交えず記事に記載しておりますが(当然、原文をそのまま転載している訳ではありません)、国や各種機関の公式な記録や見解ではありません。
よくお読みになると当ブログに掲載されている記事は、ある意味で、細かい時系列の歴史の細部を、事実であろうという認識で積み上げていると判ると思います、お読みになっている方々それぞれ、いろいろな歴史認識があると思いますが、筆者にとってこれが事実だということ以外は記載しておりません。
事実を知る段階で(例えば資料・文献などを購入する際)は対価を支払いますが、それはその文献や資料を作成した、偉大なる先人に対してへの当然の敬意であり、評価でもあります。
ただし、その対価は市場経済の法則に則りますが・・・〈回りくどい言い方ですね。つまり古書で手に入れるということです。その場合は当然、著者に印税は入りません〉)、筆者が参考とするのは、そこに記載されていることのなかで歴史(事実、もしくは事実と筆者が認定したこと)だけであり、そこに(つまり歴史には)著作権は無いと考えます。
もちろん、そのまま著作を一部でも転載し使用したのなら、著作権は発生します(ただし、引用という形をとれば著作権は発生しません。度を超えた引用は駄目でしょう)が、この場合、参考とした場合をいっております。
このブログに記載されていることは、国家が過去に行った事実に対する、筆者の歴史認定だとご理解下さい。
文献や資料に書かれている事を知るために購入といプロセスをとり、そうするということで対価を支払ってはおりますが、歴史という事実の積み上げたものに果たして著作権等が発生するのでしょうか?
まして、そこに書かれている事をそのまま引用するのではなく、参考文献として(何時、何処で、何があったか等で)使用する場合においてはどうなのでしょうか?
【これらについて詳しいガイドラインをご存知の方が居られましたらお手数ですがご教示下さい】
なお、誤解の無いよう申し添えますが、以上の発言は、著者等の権利や利益を無視するものではありません。筆者は日本国民として法律を遵守いたしますし、それらの著作権者に対して大いなる敬意をもっております。
また、筆者はこのブログに記載されている文章等で一切利益供与も受けておりません。
あくまで筆者個人の見解であることと上記をふまえ、今まで参考資料・文献の出典を記載しなかったこととご理解下さい。
記事に関する質問については、筆者の出来得る限り誠意をもってお答えいたしますが、いづれ、ホームページを公開したり、出版する場合には(両方とも多分無いとは思いますが・・・)、当ブログは閉鎖いたします(当然その場合は詳細な注釈・引用や参考資料・文献の出典を記載することになります)。ですので、当ブログに資料性をお求めの方はご遠慮下さい。
さて、以上が建前です。本音を言えば、基本的に一つの記事を書くのには(ここでは航空隊単位ですが)、記事によっては数十冊単位の参考資料や文献が必要になります。場合によっては文末に記載すると、本文より分量が多くなることもあります(当然それは筆者の調査不足が原因なのですが・・・)。引用の場合は文中に出典を記載しますが、参考資料・文献の場合は書いていませんでした。上記のようなことがあるということと、煩雑であるというのがその主因です(これは筆者の怠慢ですが、なにせ航空隊・飛行隊の数が多いものですから・・・)。
基本的に未完成な記事が多いので、これからも特別のことが無い限り、記事に出典は記載はしませんが、テーマ一覧に『主要参考文献・資料』という項をもうけ、そこに参考文献や資料を記載していくことにしました。
当ブログ全体を未完成な一冊の本としてとらえ、その主要参考文献・資料とお考え下さい。
なお、膨大な数なので、総て網羅して作成するのにはかなりの期間を要しますので、その点はご了承下さい。
個人的に始めたブログですが、当然のことながらネットで公開し、ここが不特定多数の匿名の読者が閲覧できるようになった以上、それはプライベートからパブリックなものへと転換し、そしてまた読者の皆様のブログとも言えるものになりました。ですので、このブログにご賛同いただける方は、ご希望・ご意見・ご質問・疑問点等、何でもお寄せ下さい。
長々と書き連ねてしまいましたが、筆者は、この事に命までは賭けていませんが、人生は賭けているかもしれません。 少なくとも中途半端な気持ちで作成してはいないので、これからも気長に当ブログを暖かく見守って下さいますよう、よろしくお願いいたします。
清々しい季節になりましたが、皆様、お心爽やかにお過ごし下さい。
[筆者注]
一部加筆しました。 2005-04-10 10:11