東港海軍航空隊/キスカ支隊 | 航空戦史 雑想ノート【海軍編】

東港海軍航空隊/キスカ支隊

東港海軍航空隊キスカ支隊 (昭和17年7月5日~8月5日)

【装備機種】
九七式飛行艇6機 二式水上戦闘機6機
【所属】
第五艦隊所属


【編成】[筆者注:調査未完]
東港空飛行艇隊    九七式飛行艇6機
伊東祐満中佐   (海兵  期)
米山 茂大尉
松本憲省大尉
内藤六郎特務少尉 (操練  期)  操縦
辻  博一飛曹          操縦
高橋賢三一飛曹          偵察
大竹 弘一飛曹          電信
堀江康成一飛曹          電信
藤本義隆二飛曹          偵察
中野正一一整曹          搭整
土井菊治三整曹          搭整

東港空水戦隊     二式水上戦闘機6機(17年7月5日)
【分隊長】
山田九七郎大尉  (海兵64期)
【分隊士】
斎藤清見少尉   (操練  期)
大川介士一飛曹  (乙飛8期)
佐々木義一一飛曹 (操練41期)
鈴木義雄一飛曹  (操練49期)
内山活太郎二飛曹 (操練54期)
皆沢 稔上飛   (丙飛3期)
成田八郎上飛   (丙飛4期)



昭和17年6月9日
九七式飛行艇6機が、北千島の幌筵島・加熊別湾を出撃、キスカに進出。
貨物船「第二日の丸」(997総トン)、「第二菱丸」(856総トン)の2隻が、基地航空隊の作戦支援の為に附属。

昭和17年6月10日
東港空・飛行艇隊は索敵を開始。


昭和17年6月14日
「アトカ島ナザン湾攻撃」
九七式飛行艇5機がキスカ湾を発進。
アリューシャン列島アダック島ナザン湾に在泊中の特設水上機母艦「ギリス」及びカタリナ飛行艇PBY-11機の攻撃に向かう。
しかし、米軍は攻撃直前に撤収、避退した為、成果を得ず。
【編成】
九七式飛行艇5機
【戦果】
無し
【被害】
無し

昭和17年6月19日
「米北洋艦隊索敵」
0430頃 飛行艇1機がキスカ湾を離水、針路145度を索敵。
帰路、悪天候の為に機位を失し、アッツ島サラナ湾に不時着、陸軍守備隊に救出される。
機体に損傷無し、但し、悪天候の為にキスカ帰還は6月下旬となる。
【編成】
九七式飛行艇1機
索敵  主操縦 内藤六郎特務少尉
     副操縦 辻  博一飛曹
     主偵察 高橋賢三一飛曹
     副偵察 藤本義隆二飛曹
     主電信 大竹 弘一飛曹
     副電信 堀江康成一飛曹
     主搭整 中野正一一整曹
     副搭整 土井菊治三整曹

飛行艇隊は一時幌筵島に帰還、機体の整備を行う。(当時キスカには、航空廠修理班がいなかった為)

昭和17年7月5日
水上機母艦「千代田」水戦隊の二式水上戦闘機6機が、キスカ島に進出。

昭和17年7月8日
「キスカ島上空邀撃」
二式水戦2機が発進。
B24四発爆撃機1機と交戦、戦果は無し。
【編成】
二式水戦2機
一番機 斎藤清見少尉
二番機
【戦果】
無し
【被害】
無し

昭和17年7月12日
「キスカ島上空邀撃」
空戦を2回行い、B24爆撃機1機に黒煙を吐かせる。
【編成】
不明
【戦果】
撃破:B24爆撃機1機

昭和17年7月中旬
大湊海軍第四一航空廠飛行機部「キスカ派遣応急修理班」(第一陣)が到着。

昭和17年7月18日
「キスカ島上空邀撃」
二式水戦6機が3回空戦。
二式水戦3機がB24爆撃機3機と交戦し、そのうち1機を撃墜。
【編成】
二式水戦6機
第一小隊
一番機 山田九七郎大尉
二番機
三番機
第二小隊
一番機
二番機
三番機
【戦果】
撃墜・B24爆撃機1機

昭和17年7月21日
「キスカ島上空邀撃」
二式水戦 2機が、B17四発爆撃機2機と空戦を行う。
うち1機に黒煙を吐かせる。
【編成】
二式水戦 2機
一番機 大川介士一飛曹
二番機
【戦果】
撃破:B17爆撃機1機

昭和17年7月30日
「キスカ島上空邀撃」
空戦 1回、来襲機数不明。
【戦果】
無し

昭和17年7月31日
来襲敵機は無し。
二式水戦1機が不時着水、搭乗員は駆潜艇により救助。


昭和17年8月4日
「アトカ島ナザン湾攻撃」
0546  九七式飛行艇3機で特設水上機母艦「ギリス」を爆撃したが、命中弾無し。
【編成】
九七式飛行艇3機
【戦果】
無し

【被害】
無し

昭和17年8月5日付
水戦隊は東港空より独立、第五航空隊に改編。

同日
「アトカ島ナザン湾攻撃」
0600前後 九七式飛行艇2機で特設水上機母艦「ギリス」を爆撃、上空にてP38双発戦闘機6機、B17爆撃機1機と交戦。
【編成】
九七式飛行艇 2機
【戦果】
不明
【被害】
損傷:1機[被弾]

昭和17年8月8日
「キスカ島艦砲射撃」
米重巡2隻、軽巡3隻、駆逐艦4隻、掃海艇1隻が、キスカ島に南から艦砲射撃を行ってきた。
【被害】
飛行艇数機(修理可能)

同日
「米艦隊追尾攻撃」
1515 約一時間にわたり、米艦隊を追跡、雲上よりの水平爆撃にて、掃海艇「エリオット」に二五番[250キロ]爆弾4発を投下、「エリオット」は艦尾への至近弾により小破した。
【編成】
九七式飛行艇1機
【戦果】
小破:掃海艇 1隻
【被害】 
無し

昭和17年8月14日
「索敵」
詳細不明

昭和17年8月19日
飛行艇隊は内地に帰還。

大湊海軍第四一航空廠飛行機部「キスカ派遣応急修理班」(第一陣)が帰還。 

以下、第五航空隊に続きます。
[初稿。今後大幅に改訂予定]